M-Marcoult / M・マルクールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Barbonne-Fayelを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

M-Marcoult / M・マルクール

M-Marcoult別名:Michel Marcoult

M・マルクール別名:ミシェル・マルクール

M・マルクール(M-Marcoult)は、バルボンヌ=ファイエルの地で3代にわたり歴史を紡いできた家族経営のレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造まで自社で手掛ける生産者)。伝統的な醸造とガラス製容器を使う独自発酵など、革新的な試みを併せ持つメゾンだ。

基本情報

地区Côte de Sézanne / コート・ド・セザンヌ
村51120 Barbonne-Fayel / バルボンヌ=ファイエル
所在地12 route de Queudes, 51120 Barbonne-Fayel (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-marcoult.com/
Mailcontact@marcoult.com
SNS@champagne_marcoult
Tel+33 (0)3 26 80 20 19, +33 (0)3 26 81 46 09(fax)
製造業者種別RM
生産者表記ÉLABORÉ AVEC SOIN PAR FLORENCE ET JULIEN MARCOULT

商品更新情報

特徴・スタイル

M・マルクールのシャンパーニュは、伝統的な木樽熟成と球形ガラス容器での発酵という異色の組み合わせから生まれる。球体の中でワインが対流を起こすことで、丸みとコクのある味わいに仕上がるのが特徴だ。単一区画ごとに醸造したキュヴェは、圧搾時の一番搾り果汁のみを使い、すべて樽で熟成。土地の個性を映し出す骨格のしっかりした味わいが持ち味となっている。 仕込みでは天然由来の硫黄のみを使い、2024年ヴィンテージからは化学的な亜硫酸を全廃。野生酵母による自然発酵も取り入れ、ブドウ本来の個性を素直に引き出す。日常向けから単一区画の限定キュヴェまで幅広く手掛け、飲み手の好みに応じた表情が楽しめる。

歴史・ブランドストーリー

M・マルクールは1967年、ミシェル・マルクール(Michel Marcoult)がバルボンヌ=ファイエルの地に築いたメゾンで、その名は創業者に由来する。以来、家族経営として3代にわたり受け継がれてきた。2代目フランシス・マルクールと妻パトリシアの手を経て、現在は3代目のジュリアン・マルクールと妻フロランスが舵を取る。 ホテル・レストラン学校で学んだフロランスは、結婚を機にこの土地に根を下ろし、ワインとガストロノミーへの造詣を生かしてガラス容器を用いた独自発酵など革新的な醸造を担当。一方のジュリアンは伝統的な手法を守り、ステンレスタンクや木樽での熟成を手掛ける。近年はブランド名を「Champagne M.MARCOULT」に統一し、新キュヴェ「Les Carabins」を発表するなど、伝統と刷新を両立させながら歩みを進めている。

詳細

M・マルクールの自社畑は、コート・ド・セザンヌ地区に位置するバルボンヌ=ファイエルを中心に、ヴィトリャ地区やコート・デ・バールにも点在する。チョーク質・石灰質を基調とした土壌で、シャルドネを植えるのは南向きの緩やかな斜面。一方でピノ・ノワール向けの区画は石灰石の礫を含み、力強い酒質を生む土壌構成となっている。畑の理解を深めるため150か所以上のボーリング調査と複数地点での土壌断面調査を実施し、詳細な土壌図を作成した。複数のテロワールにまたがる畑を持つことで、多彩な個性を一本のキュヴェに落とし込むことができる。

栽培では選択的なマサル・セレクションを採用するほか、自社で育てた小麦を使った草生栽培で緑肥を確保し、羊を放牧するエコ・グレージングで除草を行う。電力は自家発電でまかない、天然の除草剤としてイラクサの発酵液を自家製造して使用するなど、環境負荷を抑えた栽培方針を徹底している。仕込みに使う硫黄はミネラル由来のものに限定し、2024年の収穫からは化学合成された亜硫酸の使用を全面的に廃止した。

単一区画は3つあり、いずれもバルボンヌ=ファイエル村内に位置する。1968年から1987年にかけて植樹されたシャルドネ100%の南向き区画「レ・マクレ(Les Macrêts)」、1969年植樹でロゼ・ド・セニエに用いるピノ・ノワール100%の「レ・ボノ(Les Bonnots)」、1974年植樹でブラン・ド・ノワール用のピノ・ノワール100%の「レ・カラバン(Les Carabins)」がそれぞれ個性を担う。主要品種はシャルドネとピノ・ノワールで、これにごく少量のプティ・メリエとピノ・ブランを加え、希少品種ならではの独自性を大切にしている。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積(2013年時点)9ha
自社畑面積(2024年時点)12ha
単一区画(パーセレール)数3区画
土壌ボーリング調査地点数150か所
土壌断面調査地点数4か所
認証HVE(高環境価値農業)
ボトル重量835g→800g(軽量化)

伝統と革新が共存する醸造

収穫の一部は16kgの小型ケースを用いて手摘みし、果実が潰れるのを防ぎながら醸造所へ運び込む。発酵・熟成にはステンレスタンク、木製発酵槽、小樽から5000Lの大樽まで多様な容器を使い分けるほか、220Lの球形ガラス容器「ワイングローブ」や50Lの「ダーム=ジャンヌ」も採用。球形容器の中で自然に生まれる対流が、ワインに丸みとコクを与える。

樽材はセラーから5km圏内に広がるトラコンヌ森林のオークとアカシアから自社で選定し、フランス最高峰の職人資格を持つ職人が製樽を手掛ける。状況に応じて野生酵母による自然発酵も採用する。単一区画のパーセレールキュヴェは圧搾時の一番搾りの高品質な果汁のみを使用し、熟成はすべて樽で行い、動瓶も手作業で行っている。パーセレール・キュヴェの一部にはリザーブワインを配合し、年による個性を穏やかに調整している。

評価と実績

ギド・アシェット・デ・ヴァンやゴ・エ・ミヨといったフランスの主要ワインガイドに掲載された実績を持つほか、フランス国内最大級のワインコンクールであるコンクール・ジェネラル・アグリコルでは、複数年にわたり金・銀メダルを受賞している。フードペアリング分野で知られるElle à tableワインコンクールでも金賞を受賞している。近年はフランス農務省認定のHVE(高環境価値農業)認証を取得し、ヴィニュロン・アンデパンダン憲章にも加盟。自社畑で収穫したブドウのみを、自社セラーで一貫して醸造するスタイルを貫いている。

持続的な発展への投資

近年はブランド名を「Champagne M.MARCOULT」に統一し、2016年には新キュヴェ「Les Carabins」を発表するなど、ラインナップの刷新を進めてきた。EUの欧州農業農村振興基金による共同出資を受け、コミュニケーションツールの整備やウェブサイトの刷新、試飲施設の改修、機械式除草機の導入という3つのプロジェクトを実施し、栽培・醸造・情報発信のすべてにおいて持続的な発展を図っている。ボトルも835gから800gへと軽量化し、CO2排出量の削減にも取り組んでいる。

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