ローズ・ド・ジャンヌ・レ・ウルシュル・ブラン・ド・ノワールNV（2008）（泡・白）

Roses de Jeanne Les Ursules / ローズ・ド・ジャンヌ レ・ウルシュルはフランス北東部のシャンパーニュ地方で生産される発泡性のワイン、シャンパンです。生産者はRoses de Jeanne/ローズ・ド・ジャンヌ(RM:レコルタン・マニピュラン)です。

素晴らしく傑出！『ワイナート誌60号』の…『特集　テロワール宣言！　シャンパーニュ』で、取り上げられた、13人の造り手達。その表紙を飾ったのは、大御所ジャック・セロスでした！新たな試みとなる、区画ごとのシャンパンのリリースが、目下、ワイン業界を賑わせているセロスですから、誰もが納得の巻頭掲載だったに違いありません。そして、なんと、ジャック・セロスに続き、セロスと同じ、4ページを割いて掲載されたのは… 【誌面の評価】 『グラン・クリュ所有の造り手達を脅かす辺境のスーパースター』『もはやシャンパーニュの枠からはずれたワインとしての完成形』（『ワイナート誌60号』より抜粋） と、惜しみない賞賛を与えられた若きホープ《ローズ・ド・ジャンヌ》のセドリック・ブシャールです！！ ■『ワイナート誌60号』より抜粋■
なんたるビックマウス！3年前、初めてセドリック・ブシャールに会ったときの印象がそれだった。『僕はオートクチュールのシャンパーニュを造っているんだ。』と、臆面もなく言ってのける。グラン・クリュでもなければマルヌ県にさえ属さない、シャンパーニュ地方の外れも外れ、オーブ県のセル・シュール・ウールス村。そこで、単一区画、単一品種、単一収穫年のシャンパーニュのみを醸造する。父の畑のブドウから造られる『アンフロレッサンス』は別にして、『ローズ・ド・ジャンヌ』のラベルが貼られる4区画のうち、もっとも大きなレ・ズュルスュルでさえ0．97ヘクタール。4区画全てを合わせても1．3ヘクタールほど。畑の作業から最後のラッピングまで、誰の手も借りずに造られるそれらのシャンパーニュは、たしかにオートクチュールと呼ぶにふさわしい手のかけ様だ。『セロスが僕を訪ねたらと言ったって？僕もうちに来る人たちにはセロスに会うことを勧めるんだ。じつはお互い面識もないし、シャンパーニュのタイプも違うのに、不思議だよね。』といってニンマリ笑う。そう、セロスと彼のスタイルは180度異なる。オーク樽と長い熟成期間で複雑さが醸し出されるセロスに対し、セドリックのそれはステンレスタンクで醸造、熟成期間も短めだ。しかし、イーストの芳ばしさやシェリー風の熟成味だけが、シャンパーニュの偉大さを現す特徴ではないとはっきり教えてくれる。通常より低めの4．5気圧に抑えられたクリーミーな気泡も相まり、彼のシャンパーニュはむしろワインとしてのピュアさが際立つ。ただの大言壮語だけで終わらず、きっちり結果を残す、セドリック・ブシャール。さぞ両親も喜んでいるだろうと思えば、彼のシャンパーニュの世界的知名度をまったく知らず、飲んだことすらないのだという。 2000年に初めて、自らシャンパン造りを手掛けた、セドリック・ブシャール。タカムラに初めて入荷したのは、かれこれ10年近く前になるはずなのですが、あの時から、着実に、その才能を開花させてきた事は、この紹介を見れば、明らか！華やかなるシャンパーニュ地方の中心から離れた地で、自らの魂を注ぎ込んだシャンパンを造り続けるその姿は、孤高の芸術家のようです。『ポスト・セロス』の1人と言わる事もあり、注目を集める、セドリック・ブシャール氏。でも、彼の目指すもの、彼の存在は、既成概念に捉われないものであろう事は、彼のシャンパンを飲めば、明らかです。『ワイナート誌』にもあるように、ピュアさが際立つ、セドリック・ブシャールのシャンパンは、『静』の中に、何か不思議な力を秘めたようなスタイル。2010年に訪問した、パリの有名店でも、彼のシャンパンは、セロスの横に置かれている事が多く、その注目度を今一度実感しました。悩ましいのは、セロス以上に入手が難しいこと。そして、世界が彼のシャンパンのリリースを指をくわえて待っていること。かつてのセロスのように、気がつけば、価格が急騰していた…なんてことに、いつなるかもしれません。ただでさえ人気の1本。今回の掲載で、更に争奪戦になる事は明らかです！！表記はNVですが、基本的に単一年を使用している、セドリック・ブシャール氏。95点を獲得した際は、2007年ものを使用していました。

■『ワイン・アドボケイト186号』より抜粋■
ローズ・ド・ジャンヌ・ブラン・ド・ノワール・レ・ウルシュルNV（2007）は、もうひとつのセドリック・ブシャールのキュベで、読者には伝えられる事は少ないのだが、ウルシュル畑のピノ・ノワールを100％使用、最も開いていて、ブシャール氏のブラン・ド・ノワールで、最も凝縮感のあるピノ・ノワールのスタイル。広く広がりを見せ、薫り高いベリーやミネラル、キャンディなどのいくつもの香りが層になり、隙間なくその全体を埋め尽くし、驚異的な優美さを備えている。ミネラルが香り、シルキーなフィニッシュは永遠に続くかのようだ。素晴らしく傑出しており、全てが調和するのに時間がかかるが、このポテンシャルの高さは、、見過ごす事が出来るものではない。
◆ロバート・パーカー氏評：95点（2007年物に対する評価） 今回ご紹介するのは、2008年物ですが、既にご存知の方も多いと思いますが、2008年は、シャンパンの生産者が口を揃えて賞賛する、超当たり年！しかも、年々、その天性の才能を開花させている、ブシャール氏。『ってことは…』そう、2008年ベースの、今回の完成度に、期待せずにいられません♪私も実際飲んだ時に感じたのですが、『ワイナート誌』にも書かれていたように、ワインとしてのキャラクターを、非常に強く感じる、彼のシャンパン。いわゆるブラン・ド・ノワールのパワフルさやリッチさとは違った、限りないピュアさとエネルギーにあふれています。大勢で一杯づつ飲むよりも、少人数で、その変化をじっくりお楽しみになることを、オススメします。ジャック・セロスで言えば、イニシアルにあたるような、《看板キュベ》といえるのが、この1本ではないでしょうか。出来ることなら、2本は買って、1本は、一年後に飲んで頂ければ、その真価が、より実感できるはず。《オートクチュールのシャンパン》の真価を味わって下さい！

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