【サロン】　ブラン　ド　ブラン　ブリュット　[1999] 750ml・白泡　[SALON] BLANC DE BLANC

Salon Brut Blanc de Blancs 1999 / サロン ブリュット・ブラン・ド・ブラン 1999はフランス北東部のシャンパーニュ地方で生産される発泡性のワイン、シャンパンです。生産者はSalon/サロン(NM:ネゴシアン・マニピュラン)です。

徹底して最高のシャンパーニュを 造ることを理念に ただ一種だけをつくり続け 納得の行く作柄の良い年にだけしか 出荷しないメゾン。 リリースするまでに10年以上熟成させ 創立から100年間でたった36回しか造られず 造られる本数もごくわずかな 『幻』とされる希少かつ貴重なシャンパーニュ。 白ぶどうの産地コート デ ブランの 特級格付けシャルドネ100％使用し その香りは気品に溢れ また繊細な泡立ちで十分な酸が ボディを引き締めています。 色白泡タイプ辛口品種 シャルドネ 容量750ml産地 フランス シャンパーニュ 格付け A.O.Cシャンパーニュサロン SALON 1911年、毛皮商として成功を収めたウジェーヌ・エメ・サロンは、ある日自らとその仲間のために唯一無二のシャンパーニュをつくろうと思い立ちます。ある種の完全主義者で食通でもあった彼は、複数のクリュやセパージュを組み合わせるアサンブラージュが王道のシャンパーニュにおいて、コート・ド・ブランの中でもグラン・クリュであるル・メニル・シュール・オジェのシャルドネのみを用い、熟成にも最低10年をかけるという、いわば究極のシャンパーニュづくりを目指します。こうして生まれたサロンの原型となるシャンパーニュは、当時パリきっての社交場として知られた「マキシム」で振る舞われ、当時の富裕層の心をたちまち掴んでしまいました。 サロンのポリシーは「理想的な良質のブドウが収穫された年にのみ、ワイン造りを行なう」というもの。そのため、この100年間にリリースされた回数はわずかに37回。生産量も多くて7000ケース程度、そのうち9割は高級レストランへと卸されるため、残り1割を世界中のワインショップで分け合うという形にならざるをえず、我々が手に入れるのは至難の業。まさしく「幻のシャンパーニュ」なのです。 コート・ド・ブランはエペルネから南に10キロメートルほどにわたって連なる、その名のとおり石灰岩を基盤とする白亜質の土壌で、セパージュは95パーセント以上をシャルドネが占めるという名実ともに白の地。ル・メニル・シュール・オジェをはじめとする6つのグラン・クリュの村が産地の北半分を占め、また、残る8つの集落も90パーセント以上の格付けという、群を抜くテロワールの質の高さを誇ります。 このコート・ド・ブランのグラン・クリュ、ル・メニル・シュール・オジェにある、ウジェーヌ・エメがサロンを生み出すに当たって選んだという19のパーセルに分かれた10ヘクタールほどの広さの畑からサロンは生まれますが、そこにはヘクタール当たり8000本という植栽密度の、平均で40年ほどとなるシャルドネが植えられています。 ブドウ果はソフトな圧搾により得られる、キュヴェと呼ばれる一番絞りの果汁のみを使用。イノックスでの低温によるアルコール発酵の後、樽は一切かけずに、加えてマロ・ラクティーク発酵もおこさず、ワインは瓶内で時を過ごします。この瓶熟の期間が非常に長いのがサロンの特徴のひとつで、通常ミレジメ表示をするシャンパーニュの場合、定められている瓶熟期間は3年間ですが、サロンは3倍以上の10年前後の瓶熟をおこなっています（中には1985年のように13年以上の熟成を経てリリースされたものも！）この過程で徐々に酸を和らげ、さらにうまみが醸成されるのです。またリリース前には当然澱引きを行ないますが、その際のドザージュは1リットルあたり5グラムと通常のブリュットの3分の1程度です。 ブラン・ド・ブランというと軽やかですっきりしたタイプのシャンパーニュを思い浮かべる方も多いでしょうが、サロンは全くといっていいほど異なります。ソフトな口当たりながらも、熟成に由来する風味、テロワールからくるミネラルなどが複雑さを醸し出し、深みとふくよかさに満ちた、まさにサロンならではの世界が広がります。さらにそれぞれのミレジムの個性が彩りを添え、途方もない余韻の長さも持ち合わせています。 そして多くのシャンパーニュはリリースされてすぐを飲み頃としていますが、サロンにこの常識は通用しません。モンラッシェを始めとするブルゴーニュのグラン・クリュと同じようにじっくりと熟成を重ねることができる…というより熟成させてこそ、その高いポテンシャルが開花するのです。リリースされてから20年以上の瓶熟も可能で、30年、40年と成長するミレジムも見られます。以上のようなサロンの特徴を踏まえてか、近頃はマグナムボトルの人気も高まっているようです。

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