Romeny-sur-Marne / ロムニー=シュル=マルヌ

ロムニー=シュル=マルヌは、マルヌ川右岸に広がるヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストのオートル・クリュ村。総栽培面積75haの約70%をピノ・ムニエが占め、南向き斜面から生まれるフルーティで丸みのある果実味が、このコミューンのシャンパーニュを特徴づけている。

基本情報

地域圏(Région)Hauts-de-France
県(Département)Aisne
区(Arrondissement)Château-Thierry
郵便番号 : 02310
面積 : 4.23 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Azy-sur-Marne, Bonneil, Chézy-sur-Marne, Charly-sur-Marne, Saulchery, Nogent-l'Artaud,

「Romeny-sur-Marne」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Ouest
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積75.5 ha
- Chardonnay10.8 ha (14.3%)
- Pinot Noir12 ha (15.9%)
- Pinot Meunier52.7 ha (69.8%)
- その他0 ha (0%)

特徴

ピノ・ムニエ約70%という品種構成が示すとおり、ロムニー=シュル=マルヌのシャンパーニュはフルーティで親しみやすいスタイルが主軸となる。赤いベリーやリンゴを思わせる果実の丸みが前面に出て、酸は穏やか。シャンパーニュ初心者にも入りやすい味わいの間口の広さが持ち味だ。一方、Bernard BijotatやMarc Bijotatのようにシャルドネ比率を高めたヴィンテージ・シャンパーニュも手がける生産者があり、ピノ・ムニエの果実感にシャルドネの清澄さを重ねたキュヴェはアぺリティフから軽い魚料理まで幅広く合わせられる。

テロワール

ロムニー=シュル=マルヌの畑は、マルヌ川北岸(右岸)の斜面に連なり、標高57〜208mという大きな高低差をもつ地形に刻まれている。村の上部斜面は主に南向きで展開し、隣接するソルシュリーの畑と境目なく連続している。この連続した南向き斜面が、日照の確保と冷涼なマルヌ川からの空気の調和をもたらし、ピノ・ムニエの成熟を安定させる環境を整えている。 総栽培面積75.50haのうちピノ・ムニエが52.70haと突出して多く、ピノ・ノワール12.00ha、シャルドネ10.80haが続く。この品種構成はシャルリ=シュル=マルヌなど西側の隣村とも共通する傾向だが、ロムニー=シュル=マルヌではピノ・ムニエへの依存度が特に高い。南向き斜面の温暖な日射が、ピノ・ムニエの果皮に厚みと果実香を与え、柔らかな酸とふくよかな口当たりへと結実する。

詳細

ロムニー=シュル=マルヌは、フランス北部エーヌ県に属し、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストエリアに位置するコミューンである。マルヌ川の右岸(北側)に沿い、シャルリ=シュル=マルヌの東約4.5km、シャトー=ティエリの南西約12kmに位置する。コミューン面積は423ha(4.23km²)で、2023年時点の人口は約450人。川沿いの低地から斜面上部まで標高57〜208mの高低差をもち、マルヌ右岸の村としては起伏に富んだ地形をなしている。北東にはアジー=シュル=マルヌとボネイユ、北西にシャルリ=シュル=マルヌ、西にソルシュリーが接し、川を挟んだ左岸には南東にシェジ=シュル=マルヌ、南にノージャン=ラルトが隣接する。

ブドウ畑は村の上部斜面にまとまり、主に南向き斜面で構成される。隣のソルシュリーの畑と連続して広がる形で、境界を意識せずに南向き日照を享受できる地帯を形成している。栽培面積は1997年時点の66haから現在の75.50haへと拡大が続いており、マルヌ右岸のオートル・クリュ村として着実な成長を遂げている。品種構成はピノ・ムニエ52.70haが全体の約70%を占め、ピノ・ノワール12.00ha(約16%)、シャルドネ10.80ha(約14%)と続く。この構成はマルヌ左岸の各村とも概ね共通するが、ロムニー=シュル=マルヌではピノ・ムニエへの依存度が特に顕著で、村のスタイルを決定づけている。

村内の生産者は25軒を数え、レコルタン・マニピュランを中心に、みずから畑を耕し醸造する小規模生産者が多い。なかでもBijotat家の二つのドメーヌは、この村を代表するつくり手として知られる。

  • Bernard Bijotat — 約10haの畑を所有するRM。品種構成はピノ・ムニエ60%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール10%。ヴィニュロン・アンデパンダンの会員であり、村の平均的な品種比率とは一線を画すスタイルが個性となっている。
  • Marc Bijotat — 12ha超の畑をもつRM。ピノ・ムニエ70%、シャルドネ15%、ピノ・ノワール15%の構成。同じBijotat家でもBernardとは畑の規模・品種配分が異なり、両者のラインナップを比較することでロムニー=シュル=マルヌの多様性が見えてくる。
  • Vincent Père et Fils — 6haの畑をもつRM。ピノ・ムニエ60%、シャルドネ20%、ピノ・ノワール20%の構成。ピノ・ノワールとピノ・ムニエを均等に組み合わせたキュヴェは、村では比較的珍しいスタイルといえる。

歴史的には、この地域はエディット・ピアフとボクシング世界チャンピオンのマルセル・セルダンというフランスを代表する恋人ゆかりの地としても知られる。画家ジュール・エルネスト・ルヌーもこの地に縁のある人物として記録されている。シャンパーニュの産地としての歴史は地味ながら、南向き斜面でのピノ・ムニエ栽培の伝統は脈々と受け継がれており、小規模な家族経営の生産者がそれぞれの解釈でマルヌ右岸のテロワールを表現し続けている。

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「Romeny-sur-Marne」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報