Saulchery / ソルシュリー

ソルシュリーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ西部のマルヌ川右岸に位置するオートル・クリュの村。総栽培面積127.9 haのうち実に77%をピノ・ムニエが占め、果実味豊かなアーリードリンキングスタイルが村の個性を決定づけている。

基本情報

地域圏(Région)Hauts-de-France
県(Département)Aisne
区(Arrondissement)Château-Thierry
郵便番号 : 02310
面積 : 2.63 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Charly-sur-Marne, Romeny-sur-Marne, Nogent-l'Artaud,

「Saulchery」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Ouest
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積127.9 ha
- Chardonnay18.7 ha (14.6%)
- Pinot Noir11.5 ha (9%)
- Pinot Meunier97.7 ha (76.4%)
- その他0 ha (0%)

特徴

品種構成の約77%をピノ・ムニエが占めるソルシュリーのシャンパンは、赤系果実のみずみずしい香りとふっくらとしたテクスチャーを持ち、抜栓直後から楽しめる親しみやすいスタイルが中心だ。シャルドネ(14%)とピノ・ノワール(9%)は補助的な役割にとどまるが、一部の生産者はこれらの比率を意図的に高めた個性的なキュヴェも手がける。たとえばジョリア・ラティゾーのヴィンテージはPN 43%・CH 39%・PM 18%という通常とは逆転した構成をとり、同じ村でも全く異なる顔を見せる。ピックアップしやすい価格帯が多く、シャンパン入門者が産地の個性を試すのにうってつけの一本を見つけやすい村だ。

テロワール

ソルシュリーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストの一角をなし、マルヌ川の右岸(北側)に広がるコミューンだ。標高57〜180 m(平均80 m)の丘陵地帯に畑が点在し、大半は村の背後の斜面に南向きに展開する。コミューン西部には西向きの斜面も一部存在し、日照条件に微妙な変化をもたらしている。畑は東隣のロムニー=シュル=マルヌおよび西・北側のシャルリ=シュル=マルヌの畑と連続した一体をなしており、三村にまたがる丘陵地帯としてひとつのテロワール圏を形成している。南岸のノージャン=ラルトはマルヌ川を挟んだ対岸に位置する。1997年には109 haだった総栽培面積が現在127.9 haまで拡大していることは、近年この地のブドウ栽培に対する評価が高まっている証左だ。南向き主体の斜面が確保する豊富な日照量が、ピノ・ムニエの持つ果実の完熟を促す。

詳細

ソルシュリーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ西部、行政上はエーヌ県シャトー=ティエリ郡に属するコミューンで、マルヌ川の右岸(北側)に位置する。D969号線に沿って集落が広がり、マルヌ橋周辺の東端部は「ル・ポン(Le Pont)」と呼ばれるハムレットとして知られる。コミューンの総面積は約2,630 haで、現在の人口は687人(2023年時点)。東にロムニー=シュル=マルヌ、西・北にシャルリ=シュル=マルヌ、マルヌ川を越えた南の左岸にはノージャン=ラルトが隣接する。

ブドウ畑は村の背後の丘陵斜面に展開し、主体は南向きの傾斜面だが西部に西向き斜面も存在する。ロムニー=シュル=マルヌおよびシャルリ=シュル=マルヌと連続した丘陵として一体をなしており、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト右岸の典型的な地形を共有している。総栽培面積は1997年の109 haから127.9 haへと拡大し、41の生産者がオートル・クリュ(エシェル・デ・クリュ80%)に格付けされた畑を耕作している。品種構成はピノ・ムニエ97.7 ha・シャルドネ18.7 ha・ピノ・ノワール11.5 haで、ピノ・ムニエの比率は77%に達する。

ソルシュリーを代表するグロワーのひとりが Bernard Figuet だ。14 haの畑を有する中規模のレコルタン・マニピュランで、年産約12万本という規模はこの地区の個人生産者としては屈指の大きさを誇る。その息子が率いる Figuet et Fils も独自のレンジを展開しており、ブラン・ド・ブランのヴィンテージシャンパンや、ピノ・ノワール・ピノ・ムニエ・シャルドネを組み合わせた「キュヴェ・ポンパドゥール」が代表作として知られる。

Pierre Laurent は4.5 haをソルシュリーを含む複数の村に分散して所有し、馬を用いた農作業という独自のアプローチで畑を管理する。代表キュヴェ「グランド・レゼルブ・ミレジメ」はピノ・ノワール55%・シャルドネ45%という構成で、ピノ・ムニエ主体の村らしからぬ構造感のある仕上がりを見せる。

  • ジョエル・クロソン・エ・フィス(レコルタン・マニピュラン):ヴィニュロン・アンデパンダン会員。5 ha以上の畑を有し、ヴィンテージシャンパンを含む多彩なレンジを展開するソルシュリーを代表するRM生産者のひとり。
  • ジョリア・ラティゾー:ピノ・ノワール43%・シャルドネ39%・ピノ・ムニエ18%という構成のヴィンテージシャンパン(2010年ヴィンテージ)を手がけており、村の支配的品種に頼らない個性的なブレンドが特徴。

ソルシュリーの人口は1960年代後半から緩やかな増減を繰り返しており、2017年に724人のピークを記録したのち2023年現在は687人となっている。マルヌ川右岸の小規模グロワーが多く集まるこの地では、大手メゾンの影響を受けにくい個人醸造家の多様な表現が今日も続いている。

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「Saulchery」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報