Châlons-sur-Vesle / シャロン=シュル=ヴェル

シャロン=シュル=ヴェルは、栽培面積はわずか1.90ha、ピノ・ノワールが大半を占めるオートル・クリュ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51140
面積 : 4.45 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Champigny, Thillois, Merfy, Muizon, Trigny, Chenay,

「Châlons-sur-Vesle」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Massif de Saint-Thierry
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積1.9 ha
- Chardonnay0.3 ha (15.8%)
- Pinot Noir1.6 ha (84.2%)
- Pinot Meunier0 ha (0%)
- その他0 ha (0%)

特徴

シャロン=シュル=ヴェルはマッシフ・ド・サン・ティエリー内でも黒ブドウ比率が際立って高い村のひとつ。骨格やコクを担う原料として、他コミューンのアッサンブラージュの中にひっそりと息づいています。

テロワール

シャロン=シュル=ヴェルのテロワールを語るうえで欠かせないのが、村北部に残る砂採掘場(サブリエール)の露頭です。ここにはパリ盆地がまだ海の底にあった時代の地層が層状にあらわれ、白亜紀の純白亜とマールを基盤に、古第三紀の海成砂層、鉄質砂岩、海洋化石、亜炭までが折り重なっています。あまりの貴重さから2016年にNatura 2000に指定され、2021年には地域自然保護区にも認定されました。一方、ブドウ畑は村の北北東、隣接するChenayの畑とひと続きになる斜面に広がり、谷底の純白亜は今も土壌改良用の石灰として採掘されています。気候はケッペン区分でCfb、年間平均気温10.7度、降水量は734mmほどと年間を通じて穏やかに分布します。こうした冷涼で水はけのよい台地の縁という条件が、この村のブドウにピノ・ノワールらしい骨格を与えていると考えられます。

詳細

シャロン=シュル=ヴェルは、ランスの北西約12kmに位置するマッシフ・ド・サン・ティエリー南縁のコミューンで、面積は445ヘクタール、人口206人(2023年)という小さな村です。マルヌ県・グラン=テスト地域圏に属し、村の南端をヴェスル川が画しています。北・北東はChenay、東はMerfy、西・北西はTrignyとマッシフ・ド・サン・ティエリー側の村々が接し、南はヴェスル川を挟んでMuizon、Thillois、ChampignyというAOC圏外のコミューンに隣接します。地形は大きく三つの帯に分かれ、南部はヴェスル川の谷底で、かつての水車小屋跡や湿地・泥炭採掘跡の池が点在します。中部は大規模な穀物農地が広がる斜面、北部はマッシフ・ド・サン・ティエリーの台地で、部分的に森林化しながら砂採掘場(サブリエール)を抱えています。標高は69mから136mまでの幅があり、ブドウ畑は村の北北東側、Chenayの畑と連続する一帯に集中しています。

稀少な地層が語るテロワール

この村のテロワールを特徴づけているのは、北部台地に残る砂採掘場の露頭です。白亜紀カンパニアン期(約4,500万年前)の純白亜とマールを基盤に、その上に古第三紀パレオセン・タネシアン期(約3,500万年前)の海成砂層が重なります。この層には鉄質砂岩のブロックが含まれ、砂岩表面に残る円形の窪みは、当時生えていたとみられるヤシ類などの植生の根痕と考えられています。さらにその上には海性砂と河川・河口性砂が交互に堆積し、白色珪質砂岩、海洋化石、火打石の破片、亜炭(リグナイト)までが含まれる、パリ盆地が海中にあった時代をそのまま記録した地層です。あまりに貴重なため2016年2月にNatura 2000指定地となり、2021年1月には「マッシフ・ド・サン・ティエリー湿地・砂地自然保護区」として地域自然保護区にも指定されました。一方、南部の谷底では炭酸カルシウム95%という純度の高い白亜が今も採掘され、農業用の土壌改良剤(石灰散布)として利用されています。気候はケッペン分類でCfb(温暖夏季少雨気候)に属し、大陸的な傾向を帯びた海洋性気候です。年間平均気温は10.7度(1991〜2020年平均)、年間降水量は約734mmで、冬は平均約3度まで冷え込みます。こうした冷涼な気候と、台地の縁という立地、そして水はけのよい白亜質土壌の組み合わせが、この村のブドウに骨格をもたらしていると考えられます。

歴史・由来

この地に人が住んでいた痕跡は、メソリシック期(紀元前約6,000年)にまでさかのぼります。村内からはフリント製のスクレイパーや石核、矢じりが出土しており、アワーヌ川流域とヴェスル川・タルドノワ地域を結ぶ交通路として機能していたと考えられています。かつては高さ3mに及ぶ巨石(ドルメン)も残っていましたが、1858年に破壊されました。ガロ・ロマン期にはヴェスル川の谷がランスとエペルネを結ぶ古代ルート(Durocorturum〜Lutetia)の一部として使われ、村内の「Sur le Mont」と呼ばれる場所からは埋葬遺構や硬貨、装身具が発見されています。地名としての初出は1125年の「Chalon villa」で、その後「Villa Cavalio」(1126年)、「Chalon super Vidulam」(1270年)、「Chaslons-sur-Vesle」(1761年)と表記を変えながら今日の名に至りました。語源はガリア語の*Catuuellauni*(ラテン語 *Catalauni*)に由来し、「シャンパーニュのガリア族」を意味するとされています。

詳細を閉じる

「Châlons-sur-Vesle」を拠点とするシャンパン銘柄

※現在「Châlons-sur-Vesle / シャロン=シュル=ヴェル」を拠点とするシャンパン銘柄は登録されていません。随時追加銘柄情報を募集しております。コンタクトよりぜひお寄せください。

参考情報