Broyes / ブロイエ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51120 |
| 面積 : | 15.24 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Sézanne, Péas, Allemant, Lachy, Mondement-Montgivroux, La Villeneuve-lès-Charleville, |
「Broyes」のぶどう畑
| テロワール | Côte de Sézanne |
| 格付け | blanc:87%,noir:85% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 140.1 ha |
| - Chardonnay | 89.8 ha (64.1%) |
| - Pinot Noir | 30.4 ha (21.7%) |
| - Pinot Meunier | 19.8 ha (14.1%) |
| - その他 | 0.1 ha (0.1%) |
特徴
テロワール
詳細
ブロイエはマルヌ県南部、セザンヌの市街地から北東へ約4.7kmに位置するコート・ド・セザンヌの小村だ。コミューン面積15.24 km2、人口約340人(2023年)と規模は小さいが、登録栽培面積は140haを超え、74軒の生産者が畑を持つ。北にモンドゥモン=モンジヴルー、東にアルマン、西にペアが接し、丘の上という地形からも分かるとおり、平坦な農地が広がるマルヌ川流域とは対照的に、やや標高の高い台地上に村が成立している。セザンヌの名が付くエリアとしてまとめられることも多いが、行政上はカントン・ド・セザンヌ=ブリエ=エ=シャンパーニュに属する独立したコミューンだ。
テロワールの根幹は、コート・デ・ブランと共通する白亜質の地盤にある。チョークの上に粘土・砂・チュフが薄く重なる複合的な土壌構造が、排水性と適度な保水力を同時に確保する。コート・デ・ブランの本体とはサン・ゴン湿地帯を隔てているが、地質的な連続性は保たれており、シャルドネがここでも支配的品種となっている根拠の一つだ。標高230mの台地は風通しが良く、湿気がこもりにくいぶん、ピノ・ノワールやピノ・ムニエよりもシャルドネの栽培に有利な自然条件を整えている。
ブロイエを代表する生産者として国際的に注目を集めるのがオリヴィエ・コラン(Olivier Collin)だ。所有面積は7haで、シャルドネ60%・ピノ・ノワール35%・ムニエ5%という構成。フラッグシップの「キュヴェ・セリア(Cuvée Célia)」はシャルドネ44%・ムニエ37%・ピノ・ノワール19%のアッサンブラージュで、コート・ド・セザンヌのグロワーとしてこの村の存在を世界の愛好家に伝えてきた。
もう一軒、村の農家シャンパンの歴史を体現するのがイヴ・ヤコプ(Yves Jacopé)だ。1960年代から栽培を始め、1980年代に自社元詰めへと転じた家族経営の蔵で、現在は3代目エルヴェと4代目マリオンが運営する。6haに満たない畑ではシャルドネとピノ・ノワールのみを育て、その組み合わせから「プレスティージュ・ブラン・ド・ブラン」を含む少量生産のキュヴェを手がける。地元セザンヌエリアの生産者グループ「Secraie」のメンバーとしてもこの地域の魅力を発信し続けている。
村の名は813年の記録に「Brias」として登場し、ガリア語の「Briga(高地・要塞)」に由来するとされる。台地の上に村が置かれた地形そのものを反映した地名だ。1580年の宗教戦争(ユグノー戦争)では、プロテスタント軍による村・城・教会の焼き払いという打撃を受け、17世紀に入るとバルバン家の男爵領として復興を遂げた。1834年には落雷火災により教会と家屋29棟が失われるなど、幾度もの受難を経てきた歴史を持つ。19世紀末から20世紀初頭にかけてはフィロキセラの猛威が畑を壊滅させたが、耐性台木の導入で葡萄栽培を復活させ、シャンパーニュAOCの一員として現在に至っている。
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