Perseval Farge / ペルスヴァル・ファルジュは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Chameryを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Perseval Farge / ペルスヴァル・ファルジュ

Perseval Farge

ペルスヴァル・ファルジュ

ペルスヴァル・ファルジュは、1808年にプティット・モンターニュ・ド・ランスの村シャムリーで創業し、自社畑のブドウだけで醸造を続ける家族経営メゾン。区画ごとの個性を活かした「オートクチュール」的な造りで、素朴ながらフレッシュでエネルギッシュな味わいを追求する。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
村51500 Chamery / シャムリー [Premier Cru]
所在地12 rue du Voisin, 51500 Chamery (Google Maps)
公式サイトhttp://www.perseval-farge.fr
Mailchampagne@perseval-farge.fr
SNS@persevalfarge
Tel+33 (0)3 26 97 64 70, +33 (0)3 26 97 67 67(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

目指すのは、気取らず素朴でありながらフレッシュでエネルギッシュ、それでいてリッチでヴィヌーな厚みも兼ね備えたバランスのよい味わい。生産量の約3割は新樽を使わない古樽で発酵・熟成させ、木の風味が主張しすぎないよう調整する。酵母は通常より控えめに加え、リザーヴワインは最低4割を確保。ドザージュもワインの状態を見ながら年ごとに決め、ゼロドザージュに偏りすぎない絶妙なさじ加減を保っている。各キュヴェが明確に異なる個性を放つ、区画ごとの「オートクチュール」的なワイン造りが持ち味だ。

歴史・ブランドストーリー

物語は1808年、ジャン=バティスト・ペルスヴァルがシャムリーに建物とセラーを構えたことに始まる。19世紀半ばには子どもたちが現在の邸宅を建設し、当時はコトーと呼ばれた静止ワインをごくわずかに手がけるにとどまっていた。 祖父の代まで自家醸造は続いたが、1941年に祖父が亡くなると父の代は協同組合に加わり、自家元詰めは一時中断を余儀なくされる。その流れを受け継いだベノワ・ペルスヴァルが、再びブドウ栽培から瓶詰めまでを自らの手で行う造り手として醸造を再開した。1955年にはペルスヴァル家とファルジュ家の結婚を機に、現在のメゾン名「ペルスヴァル・ファルジュ」が誕生する。 畑は両親の代の2haから、AOC上認められた未植樹地への拡大により1982〜1988年にかけて4haへと広がった。2007年には除草剤の使用をやめ、2020年には息子アンリ・ペルスヴァルがフルタイムで経営に加わり、有機農業への転換に着手している。

詳細

シャンパーニュの中心地から北西に広がるプティット・モンターニュ・ド・ランス地区の一角、プルミエ・クリュ格付けの村シャムリーに、ペルスヴァル・ファルジュの畑がゆったりと広がる。6つのリュー・ディに分かれた自社畑は、下部斜面が粘土砂質、中腹から高所にかけては粘土石灰質と、同じ村内でも標高によって土壌の性格が変化するのが特徴だ。

なかでもピノ・ノワール100%を植える「ラ・ピュセル」は1985年植樹の約0.50ha、粘土砂質の個性がよく出る区画。シャルドネを主体とする「レ・スペクトル」も同様に粘土砂質の色合いが濃く出る一方、アルバンヌやプティ・メリエ、ピノ・グリといった古代品種とシャルドネを混植する「レ・グーラ」は、多様な樹齢と品種構成が入り交じる区画として異彩を放つ。

栽培では1990年以降、銅や硫黄など有機系の資材を基本とし、天候不良の年に限って合成資材を例外的に併用する「アグリキュルチュール・イテグレ」の考え方を採用してきた。防カビ剤は使用せず、畝の除草や中耕も1990年代初頭から手作業で行う。2007年には除草剤の使用も取りやめている。

品種構成はシャルドネを主体としながら、ピノ・ノワールとムニエを組み合わせ、さらにアルバンヌやプティ・メリエ、ピノ・グリといった希少な古代品種も一部で栽培する。樹齢を重ねた古木が多いことも特徴で、複雑みとコクのあるブドウを生み出す土台となっている。環境面では最高ランクの環境認証であるHVE3を取得済みで、2020年に息子アンリが経営に加わって以降は有機農業認証への転換にも着手し、次世代を見据えた栽培体制づくりを着実に進めている。

こうした区画ごとに異なる土壌・品種構成を踏まえ、ペルスヴァル・ファルジュではキュヴェも区画単位で仕立てる「オートクチュール」的な発想を採用しており、畑の個性がそのままボトルの個性につながる造りを志向している。収穫から瓶詰めまで、造り手自身の手による一貫した工程がこの哲学を支えている。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積4ha(6区画)
品種構成シャルドネ40%、ピノ・ノワール35%、ムニエ15%、その他10%
平均樹齢38年
環境認証HVE3(レベル3)
リザーヴワイン比率最低40%
古樽発酵・熟成比率生産量の約30%
プレス容量4,000kg
ワインアーカイブ1993年ヴィンテージまで保存

醸造方針

収穫したブドウは4,000kg仕込みの伝統的シャンパーニュ・プレスで搾汁し、ステンレスタンクと一部ブルゴーニュ由来の古樽を併用して醸造する。生産量の約3割にあたるラ・ピュセル(ピノ・ノワール)、レ・スペクトル(シャルドネ)、古代品種区画の3つは古樽で発酵・熟成させるが、新樽は使わず木の風味が強く出過ぎないよう配慮している。

酵母は通常の推奨添加量の約2割程度にとどめる低添加を基本とする。自然発酵も試みたことがあるが結果が安定しなかったため、現在は低添加酵母を用いる方針に落ち着いた。ドザージュは無添加の状態で官能評価を行ったうえで年ごとに決定し、ゼロドザージュのみに偏ると単調になるとの考えから、味わいのバランスを見て微調整を加える。仕込みに使うリザーヴワインは常に4割以上を確保し、キュヴェは「レ・クラシック」5種と「レ・ヴァン・ドトゥール」6種の2系統で構成される。自家保存するワインアーカイブは1993年ヴィンテージまで遡る。

受賞歴・評価

Concours général agricoleでは2014年にメダルを、Concours des Vignerons Indépendantsでは同年に銅メダルを獲得した。Décanterでも2016年・2017年と続けて銅メダルを受賞するなど、国内外のコンクールで着実に評価を重ねている。2015年のGuide Hachette des Vinsをはじめとする国内の主要ワインガイドでも複数のキュヴェが好意的に取り上げられ、ゴ・エ・ミヨでは20点満点中14.5〜15.5点のレンジで評価されるなど、レンジ全体を通じて安定した品質評価を得ている。

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