Clément Perseval / クレモン・ペルスヴァルは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Chameryを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Clément Perseval / クレモン・ペルスヴァル

Clément Perseval

クレモン・ペルスヴァル

クレモン・ペルスヴァルは、モンターニュ・ド・ランスのシャムリー村で2010年に生まれた、若き造り手による小さなドメーヌです。有機栽培の畑から生まれるシャンパーニュは、泡ものというより一杯のワインを思わせる骨格と、余韻に残る仄かな塩味が魅力。区画ごとの個性をそのまま瓶に映し出します。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
村51500 Chamery / シャムリー [Premier Cru]
所在地14 Rue du Voisin, 51500 Chamery (Google Maps)
公式サイト-
Mailc.perseval@orange.fr
設立2010
製造業者種別RM
インポーターテラヴェール株式会社
生産者表記CLÉMENT PERSEVAL
関連銘柄 Marion Perseval
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

クレモン・ペルスヴァルのシャンパーニュは、しばしば「シャンパーニュというよりワインのようだ」と評されます。泡の華やかさで押すのではなく、輪郭のはっきりした果実味とミネラル感が主役になるためです。 その骨格を支えるのが、全キュヴェに共通する仄かな塩味と、最後まで緩まない緊張感です。天然酵母による発酵、古樽の控えめな使い方、そして糖分を加えないドサージュなしの仕上げが、この引き締まった味わいを形づくっています。飲み疲れせず、食卓の料理と自然に寄り添う一本です。

歴史・ブランドストーリー

物語は、一人の若者がジャック・セロスの門を叩いたところから始まります。学業を終えたクレモン・ペルスヴァルは、シャンパーニュのあり方を問い直してきたこの造り手のもとで研修を積み、ブドウそのものを語らせるワイン造りの姿勢を吸収しました。 2010年、彼は父ジェラールから畑を譲り受け、自らの名を冠したドメーヌとして初めてのヴィンテージを仕込みました。20代での船出です。譲り受けた畑は広大ではなく、シャムリー村の中に点在する小さな区画ばかりでしたが、だからこそ彼は区画ごとの違いを均すのではなく、そのまま瓶に映し出す道を選びます。 歩みを決定づけたのが、2019年に始めた有機栽培への転換でした。除草剤も殺虫剤も手放し、土を耕し下草を刈るという手間のかかる道を選んだ末に、2022年までに正式な有機認証(Agriculture Biologique)を取得しています。独立から十数年、その名は国際的なワイン評価媒体にも取り上げられる存在になりました。

詳細

クレモン・ペルスヴァルの畑は、そのすべてがモンターニュ・ド・ランスの北西部に位置するシャムリー村にあります。プルミエ・クリュに格付けされたこの村は、なだらかな斜面と多様な土壌に恵まれた土地で、ドメーヌの区画もその中に細かく点在しています。広大な一枚畑ではなく、性格の異なる小さな区画の集まりであることが、このドメーヌの造りを方向づけています。

土壌の特徴は、砂質・粘土質・石灰質が同一の区画の中にモザイク状に混ざり合っている点にあります。砂質はフレッシュさと繊細さを、石灰質は鮮烈なミネラル感を、粘土質は骨格と深みをもたらすとされ、三つの性格が重なり合うことで、一本の中に軽やかさと重心の低さが同居します。ル・リュト(Le Luth)、レ・ルロー(Les Rouleaux)、レ・トランブレ(Les Tremblaies)といった主要区画は、それぞれの個性を活かすため、ブレンドせず単一区画(パーセレール)として仕込まれています。

植えられているブドウの樹も若くはありません。1.3haを占めるシャルドネは1981年に、ピノ・ノワールとピノ・ムニエが混植された区画は1974年に植えられたもので、いずれも半世紀近い樹齢に達しています。2019年に始まった有機栽培への転換以降、殺虫剤と除草剤は一切使われていません。土は年に1〜2回だけ耕し、それ以外の時期は下草を刈って管理するという、機械よりも人の手と時間をかける方法がとられています。

近年の高温なヴィンテージへの対応にも、この畑仕事の思想が表れています。新梢の先端を切り詰めて樹の勢いを止めるのではなく、伸びた枝を手作業で巻き上げてキャノピーをつくり、果実と土壌を直射日光から守るのです。手間はかかりますが、酸を保ち、過熟を避けるうえで確かな効果を持つ方法です。

栽培・生産データ
栽培面積約4ha
継承時の栽培面積(2010年)2.3ha
シャルドネ1.3ha(1981年植樹)
ピノ・ノワール/ピノ・ムニエ混植区画(1974年植樹)
主要な単一区画3区画
有機栽培への転換開始2019年
有機認証(Agriculture Biologique)取得2022年
耕起年1〜2回
澱との接触期間11〜18ヶ月
ドサージュ0g/L

醸造とセラーでの仕事

収穫されたブドウは、培養酵母を加えず、果皮や醸造所に棲みついた天然酵母の力だけで発酵させます。発酵と熟成の容器はホーロータンクと使用済みの樽の併用で、樽はブルゴーニュやシャンパーニュで10年ほど使い込まれた古樽が中心です。新樽の強い風味で味わいを覆うのではなく、樽はあくまで酸素をゆるやかに通すための道具として扱われています。

酸を和らげるマロラクティック発酵は行いますが、その先の工程はきわめて禁欲的です。清澄(コラージュ)も濾過(フィルトレーション)も行わず、亜硫酸の使用は圧搾時とリザーヴワインの保存時という最小限にとどめられます。ワインの持つ要素を削らずに瓶へ送り込む姿勢が、ここには一貫しています。

瓶内二次発酵の後、澱と接触させる期間はキュヴェによって11〜18ヶ月と、この規模のドメーヌとしては長めに確保されます。そしてデゴルジュマンの際、門出のリキュールによる糖分の補填は一切行われません。全キュヴェがドサージュなしで仕上げられ、残るわずかな糖はワイン自身に由来するものだけです。糖に頼らずに味わいを成立させるには、健全に熟したブドウと十分な熟成が欠かせません。ドサージュなしという選択は、畑と熟成に対する自信の裏返しでもあります。

国際的な評価と表現の広がり

独立からの歩みはまだ長くありませんが、その造りはすでに国外の専門媒体からの注目を集めています。ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケイトはこのドメーヌを取り上げ、緊張感のある酸と塩気の残る余韻を備えたスタイルとして紹介しています。ドイツ語圏のワイン専門プラットフォームでも高い評価が与えられており、共通して語られるのは泡立ちの心地よさではなく、ワインとしての骨格と土地の味わいです。

ラインナップは、複数の品種を組み合わせたスタンダードなキュヴェを軸に、ブラン・ド・ノワール、ロゼ、シャムリー村のプルミエ・クリュを名乗るブラン・ド・ブラン、そして三つの単一区画キュヴェまで幅広く展開されています。さらに、リキュールワインのラタフィアや、発泡させない静止ワインであるコトー・シャンパノワにも取り組んでおり、シャムリーという村の個性を、泡の有無を超えて表現しようとする姿勢がうかがえます。

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