Ariston Fils / アリストン・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Brouilletを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Ariston Fils / アリストン・フィス

Ariston Fils別名:Aspasie

アリストン・フィス別名:アスパジィ

アリストン・フィス(Ariston Fils)は、1794年から続く一族がブルイエ村で営む家族経営メゾン。制度上はネゴシアンとして登録されるが、実際は自社畑12haのブドウのみで造る、実質的なグロワー・シャンパーニュだ。近年は「アスパジィ」の名でも知られる。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Vallée de l'Ardre / ヴァレ・ド・ラルドル
51170 Brouillet / ブルイエ
所在地4 et 8 Grande Rue, 51170 Brouillet (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagneaspasie.com/
Mailcontact@champagneaspasie.com
SNS
Tel+33 (0)3 26 97 43 46, +33 (0)3 26 97 49 34(fax)
設立1975
製造業者種別NM
生産者表記ARISTON FILS

商品更新情報

特徴・スタイル

アリストン・フィスの持ち味は、制度上の区分を超えた「実質グロワー」ならではの畑への近さにある。主要3品種に加え、始祖アスパジィの時代から受け継ぐアルバンヌやプティ・メリエなど希少4品種まで自社畑で育て、自家所有のプレス機で丁寧に搾る。 シルト質と粘土主体の土壌から生まれるシャルドネは、バターやトーストを思わせる複雑な香りをまとうのが特徴だ。リザーブワインを効かせたノンヴィンテージは味わいの一貫性を重視し、一部キュヴェには樽熟成による厚みも加わる。

歴史・ブランドストーリー

アリストン家とブルイエ村の関わりは古く、1794年にはすでに一族がこの地で葡萄栽培を営んでいたことを示す公証人証書が残されている。大きな転機となったのは1964年、レミ・アリストンが独立して経営を始めたことだった。当時の畑は約10ha、1973年にはシャンパーニュブランドとして本格的な商業展開に踏み出す。 2000年前後、一族は1855年生まれの曾祖母「アスパジィ」に敬意を込め、プレステージキュヴェ「Aspasie」を誕生させた。この名は次第にメゾン全体のブランドへと広がり、現在では公式サイトも「Champagne Aspasie」を名乗るまでになっている。2011年、経営はレミから息子ポール=ヴァンサン・アリストンへと引き継がれ、現在は妻カロリーヌとともに5代目として舵を取る。畑面積も約10haから12haへと着実に広がってきた。

詳細

アリストン・フィス(Champagne Ariston Fils SARL)は、ブルイエ村(オートル・クリュ)に本拠を置くシャンパーニュメゾンである。一族とこの土地との関わりは古く、1794年の公証人証書にはすでに葡萄栽培に従事していた記録が残る。1964年にレミ・アリストンが独立して経営を始めて以降、家族経営として発展を続け、2011年からは息子のポール=ヴァンサン・アリストンが妻カロリーヌとともに5代目当主を務めている。

製造業者区分は制度上「ネゴシアン・マニピュラン(NM)」に分類されるが、これは実態を反映したものではない。ブドウはほぼすべて、アリストン一族が保有する自社畑(合計12haのうち11haがブルイエ村内)から調達されており、NM登録は一族の各人が個別に法的名義を持つ畑をメゾンとして事務的に一元集約するための措置にすぎない。実質的には自社畑100%で造られる、グロワー・シャンパーニュに近いスタイルと言える。

自社畑12haの大部分は樹齢約30年の古樹(ヴィエイユ・ヴィーニュ)で構成され、シャルドネ・ピノ・ノワール・ピノ・ムニエの主要3品種に加え、始祖アスパジィの時代から受け継ぐアルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリという希少4品種まで、計7品種を保存栽培している。土壌はシルト(沖積土)と粘土が主体で、この土壌に根を張るシャルドネはバターやトーストを思わせる複雑なアロマを帯びる傾向がある。栽培面では2019年に有機農業への転換を開始し、2022年には自社畑全体(12ha、面積比100%)でAB認証を取得した。加えてHVE(環境価値重視農業)認証、VDC(Viticulture Durable en Champagne)認証も取得しており、環境負荷の低減に力を入れている。希少4品種は歴史的な名残にとどまらず、Cépages d'Antanのような個性派キュヴェの核となる品種として今も活用されている。

ブランド名は当初の「Ariston Fils」から、始祖アスパジィにちなむプレステージキュヴェ名「Aspasie」へと段階的に移行してきた。2000年前後の創設以来、この名はプレステージラインの枠を超えてメゾン全体を象徴する存在となり、現在では公式サイトも「Champagne Aspasie」を名乗るに至っている。「Aspasie」という名を選んだ背景には、1855年生まれの曾祖母への敬意とともに、一族の歴史そのものをブランドとして伝えていこうとする姿勢がある。

栽培・生産データ
自社畑面積12ha
うちブルイエ村内11ha
栽培品種数7品種(主要3品種+希少4品種)
平均樹齢約30年
独立経営開始1964年
商業展開開始1973年
AB認証取得2022年(12ha・面積比100%)
経営継承2011年

醸造方針

収穫したブドウは、主要品種・希少品種を問わず全7品種を自家所有のCoquard社製プレス機で圧搾し、キュヴェごとの個性に応じてアッサンブラージュを行う。ノンヴィンテージ・キュヴェではリザーブワインを活用し、年による変動を抑えた「一定した味わい」づくりを重視している。一方で、Brut de Fûtに代表される一部のキュヴェでは木樽熟成を採用し、深みのある味わいを引き出している。

評価・掲載実績

アリストン・フィスは、フランスの権威あるワインガイド『Guide Hachette des Vins』において、2001年版以降ほぼ毎年にわたり掲載・引用されてきた実績を持つ。「Aspasie」「Ariston Fils」双方の名義で長年継続的に紹介されており、その評価の一貫性がメゾンの実力を物語っている。また専門誌『Vigneron』でも複数号にわたりメゾンが紹介されるなど、業界内での認知度も高い。こうした評価の継続は、家族経営としての安定した造りが評価されてきたことを示している。

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