「ルネサンス・デ・アペラシオン」とは

Renaissance des Appellations / ルネサンス・デ・アペラシオン

ルネサンス・デ・アペラシオン(Renaissance des Appellations)は、フランス・ロワール地方のソミュール=シャンピニーで「クーレ・ド・セラン」を所有する生産者ニコラ・ジョリー(Nicolas Joly)が中心となって設立した、ビオディナミ(生命体としての土壌や植物のリズムを重視する農法)を実践する生産者の国際的な組織です。1990年代に発足し、現在ではフランス国内だけでなく世界13カ国に170以上の生産者が参加しているとされ、ワインに限らずコーヒーやカカオなど他の農産物の生産者も含まれているのが特徴です。 この団体が目指すのは、化学肥料や除草剤、培養酵母、逆浸透濃縮(リバースオスモシス)といった人為的な操作をできるだけ排除し、土地(テロワール)そのものの個性を素直に表現したワインを造ることです。加盟生産者はエコサート(ECOCERT、有機農法の認証機関)の認証を必須とし、独自の品質憲章を定めています。年に一度世界各地でテイスティング会も開催されており、自然派・ビオディナミワインの世界観を象徴する存在として知られています。 シャンパーニュ産地においては、コート・デ・バール地区の名門生産者「フルーリー(Champagne Fleury)」がこの団体の一員として紹介されることがあります。フルーリーはシャンパーニュ地方で最も早くからビオディナミ農法を導入した蔵元のひとつで、化学肥料に頼らない土壌づくりや、できるだけ介入を抑えた醸造を志向しています。シャンパーニュ全体で見ると、ルネサンス・デ・アペラシオンのような団体への加盟はまだ少数派ですが、ビオロジック(有機栽培)やビオディナミへの転換は近年明確に増加傾向にあり、こうした団体の理念は、シャンパーニュ産地におけるサステナブルな農法への意識の高まりを示す一つの指標として捉えることができます。

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