Olizy / オリジー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51700 |
| 面積 : | 4.57 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Anthenay, Villers-Agron-Aiguizy, Jonquery, Cuisles, Romigny, |
「Olizy」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Rive Droite |
| 格付け | 84% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 50.9 ha |
| - Chardonnay | 2 ha (3.9%) |
| - Pinot Noir | 2.8 ha (5.5%) |
| - Pinot Meunier | 46.1 ha (90.6%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
オリジー(Olizy)はマルヌ川の北岸(右岸)に位置するが、川に直接面しているわけではなく、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワエリアのなかで最も内陸・東側に入り込んだ村のひとつだ。コミューン面積は457 ha、郵便番号51700、マルヌ県グラン・エスト地域圏に属する。北東にロミニー、東にジョンクリー、南にキュイル、西にAnthenayとVillers-Agron-Aiguizyが隣接し、東側ではジョンクリーの谷とヴィーニュ・デ・ロン・シャン(Vignes des Longs Champs)の斜面が連なる。行政上はかつてOlizy-Violaine、Olizy-la-Montagne、Olizy-sous-Châtillonなどとも呼ばれた複合的な歴史を持つ村で、南東にはヴィオレーヌ(Violaine)の集落が含まれる。
テロワールの核心はイリライト(illite)と呼ばれる緑色粘土を含む土壌にある。石灰質マールを基盤とし、その上に重なる粘土層がピノ・ムニエの生育に適した保水・保肥力を発揮する。同じ右岸でも隣村キュイルの一帯でこの土壌は特に顕著で、ピノ・ムニエの名産地として広く知られている。オリジーの畑はコミューン東部に集まり、南西〜南向きの緩やかな斜面が日照を確保する。ブドウ畑はロミニーおよびジョンクリーの畑と連続して広がっており、隣村との境界はテロワールの観点から明確に分断されているわけではない。総栽培面積は約50.90 ha、そのうちシャルドネ2.00 ha・ピノ・ノワール2.80 ha・ピノ・ムニエ46.10 haとピノ・ムニエが圧倒的多数を占め、この品種比率こそがオリジーのシャンパンの個性を規定している。生産者は24軒を数え、いずれも小規模な栽培農家が中心だ。
この村で特筆すべき生産者がErard-Salmonだ。レコルタン・マニピュラン(RM)として、オリジーを中心に周辺7つの村に合計9.5 haの畑を展開する。ヴィンテージ・シャンパンはシャルドネ・ムニエ・ピノ・ノワールを各3分の1ずつブレンドした構成で、品種の個性をバランスよく引き出す仕立て。「l'Epicurienne(レピキュリエンヌ)」はその中でも樽醸造で仕上げたヴィンテージ・キュヴェであり、オリジーの果実味にオーク由来の奥行きを加えた一本として知られる。また、隣村キュイルを本拠とするCédric Moussé(ファミーユ・ムッセ)がオリジー・ヴィオレーヌにも畑を構え、ピノ・ムニエの精緻な表現を追求するグロワーとして国際的な評価を集めている点も特筆に値する。
歴史的には14世紀にギー(Guy)という領主が支配する城館(maison forte)が存在したことが記録に残る。また1215年には別のギーがシャンパーニュ伯に対して臣従の誓いを立てたとされ、中世から貴族支配の拠点であったことがわかる。ヴィオレーヌ村(旧称:Vieulainnes)は1346年の十分の一税台帳に記載されており、オリジー自体も「Olisi」の表記で中世の記録に初出する。1789年のフランス革命期の三部会選挙時には、フランソワ・セイマール・ド・ベル=イルがヴィオレーヌ・オリジー一帯の領主として名を連ねていた。長い歴史を経て今日では人口148人(2023年)の小村ながら、ピノ・ムニエ一色のテロワールを守る生産者たちが静かに高品質を追求している。
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