Courthiézy / クルティエジー

クルティエジーは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ地区の最西端に位置するマルヌ川左岸の小村。格付けはオートル・クリュで、総栽培面積37ヘクタールのうち約80%をピノ・ムニエが占める、マルヌ渓谷のムニエ産地を象徴するコミューンだ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51700
面積 : 5.89 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Dormans, Reuilly-Sauvigny, Trélou-sur-Marne, Passy-sur-Marne, Vallées en Champagne,

「Courthiézy」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Rive Gauche
格付け86% Autre Cru [?]
栽培面積37.3 ha
- Chardonnay1.4 ha (3.8%)
- Pinot Noir6.3 ha (16.9%)
- Pinot Meunier29.6 ha (79.4%)
- その他0 ha (0%)

特徴

総栽培面積のおよそ80%をピノ・ムニエが占め、次いでピノ・ノワール(約17%)、シャルドネ(約4%)と続く。マルヌ川流域の気候と粘土混じりの土壌に適したムニエは、繊細な花やフルーツの香りとともに、きめ細かな柔らかさとジューシーさを与える。北向きから北西向きの緩斜面から生まれるシャンパンは、酸がやわらかく口当たりになじみやすいスタイルで、食前酒としてはもちろん、フルーツを使った前菜や軽めのデザートとともに楽しみたい一杯となる。

テロワール

クルティエジーは、谷あいに深く入り込んだ地形(ヴァロン)に抱かれた小村で、平野部をマルヌ川が流れ、中腹に集落と泉が連なり、さらに上方に葡萄畑と森が広がる。東隣のドルマンの畑と連続した一帯を形成し、大部分の畑は緩やかな北向きから北西向きの斜面に展開する。南東部には標高が高まるにつれて西向き斜面も現れ、標高は62〜243 mにわたる。 マルヌ県内でシャンパーニュ地区最西端にあたる位置は、リヴ・ゴーシュ地区の中でも大陸性気候の影響がやや強まる地点であり、西に接するヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト地区との境界をなしている。土壌は近隣のマルヌ渓谷と同じく、下層に白亜(チョーク)を持ち、表土にはセフ質粘土が重なる構成と考えられる。この白亜とセフ質粘土の二層構造が、保水性と適度な排水性のバランスをつくり、ピノ・ムニエの穏やかでフルーティーな表情を支えている。

詳細

クルティエジーは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ地区の最西端に位置し、マルヌ川の左岸(南岸)に面した小村である。マルヌ県内でシャンパーニュ地区として最も西に位置するコミューンであり、西に進むとテロワール・ド・コンデおよびヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト地区へと移行する。コミューン面積は589 haで、2022年時点の人口は344人にとどまる。行政上はエペルネー郡、ドルマン=ペイサージュ・ド・シャンパーニュ小郡に属する。

葡萄畑は村の東側から南東側に広がり、ドルマンの畑と連続した一帯を形成している。北向きから北西向きの緩斜面が大部分を占め、南東部では標高が上がるにつれて西向き斜面も現れる。標高は62〜243 mにわたり、マルヌ渓谷の典型的な地形構造を示す。土壌は下層の白亜(チョーク)と表土のセフ質粘土が重なる構成で、近隣のシャンパーニュ・シャルリエ&フィスは自社の区画について「石灰岩(フィネスをもたらす)と粘土質石灰岩(丸みをもたらす)」という2タイプの土壌で構成されると説明している。

この地で注目される生産者のひとつが、Lerglantierである。法人名はSylvie Malgras-Lerglantierで、RC(Récoltant-Coopérateur:協同組合が醸造を担い生産者自身のラベルで販売する形態)として認定されており、村内で確認されている自社ラベル生産者の一軒である。

また、クルティエジーの畑と深く関わるのがChâtillon-sur-Marneを拠点とするシャルリエ・エ・フィスである。クルティエジーを含む複数のコミューンに区画を持ち、ピノ・ムニエ主体(全体の約69%)のキュヴェを手がける。マルヌ渓谷の粘土質土壌とムニエの親和性を重視した造りで、このコミューンのテロワールを体現する生産者として評価されている。

歴史

村名はラテン語の Curtesiacum に由来するとされる。葡萄栽培がこの丘の斜面に根付いたのは比較的新しく、1960〜70年代ごろのことで、それ以前は牧草地として利用されていた土地が順次ブドウ畑へと転換されてきた。1997年時点の栽培面積は32 haであったが、2013年には37.2 haに拡大し、現在は37.30 haとなっている。1887年には当時の村景観を描いたデッサンが残されており、農村としての長い歴史が伝わる。オートル・クリュの格付けながら、マルヌ渓谷のムニエ産地として静かに歩みを続けるコミューンである。

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「Courthiézy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報