William Saintot / ウィリアム・サントは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Avenay-Val-d’Orを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

William Saintot / ウィリアム・サント

William Saintot

ウィリアム・サント

ウィリアム・サントは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのプルミエ・クリュ村アヴネ=ヴァル=ドールを拠点とするレコルタン・マニピュランです。母ナタリーと息子モルガンが営み、周辺のプルミエ・クリュ村にも広がる10.27haの自社畑を、樽やコンクリート製卵型タンクで区画ごとに醸造しています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
村51160 Avenay-Val-d’Or / アヴネ=ヴァル=ドール [Premier Cru]
所在地4 rue Charles de Gaulle, 51160 Avenay-Val-d’Or (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-william-saintot.fr/
Mailchampagne-william-saintot@wanadoo.fr
SNS@champagne_william_saintot
Tel+33 (0)3 26 52 32 87, +33 (0)3 26 59 09 04(fax)
設立1955
製造業者種別RM
生産者表記le SARL Champagne William SAINTOT

商品更新情報

特徴・スタイル

区画ごとの個性を丁寧に伝えることを目指した造りが特徴です。天然の酵母でじっくりと発酵させ、樽や卵型のコンクリートタンクなど異なる容器を使い分けることで、村ごとの土壌が生む味わいの違いを引き出しています。ドサージュは控えめで、エクストラ・ブリュットを中心とした辛口寄りの味わいに仕上げています。白亜質の土壌に由来するミネラル感と、熟成容器の違いが生む香りの複雑さが持ち味です。単一区画から生まれるキュヴェも複数あり、テロワールを主役にした造りを大切にしています。

歴史・ブランドストーリー

サント家とシャンパーニュとの関わりは1918年にさかのぼります。第一次大戦で負傷したフィルマン・サントが、シャンパーニュ・ルクレール=ブリアン家の依頼でアヴネ=ヴァル=ドール村に移り住み、荷馬車引きとして働き始めたのが始まりです。1955年、その息子クレマンがヴィニュロンとなり、自身のブランドを興しました。 クレマンの長男でブランド名の由来となったウィリアムは、22歳で最初の休耕地を購入して畑を広げる一方、妻ポールとともにボランジェ家でも働き、のちに苗木商として独立してフィロキセラ対策の接ぎ木苗を同業者に販売しました。 2000年、ナタリー・トレビュティアンが搾汁センターと醸造施設を新設しました。現在は母ナタリーと息子モルガンが共同でメゾンを切り盛りし、栽培から醸造までを担っています。

詳細

自社畑10.27haは、本拠地アヴネ=ヴァル=ドール村を中心に、隣接するプルミエ・クリュのミュティニー村とビスイユ村、さらにオーブ県のシャンピニヨル=レ=モンドヴィル村にも広がっています。アヴネ=ヴァル=ドールは起伏に富み南東から南西向きの斜面で、シルト質・粘土質の土壌の下に砕けた白亜層が続きます。ビスイユは中程度の深さの粘土質土壌と緻密な白亜層を持ち、ミュティニーはシルト質の土壌が軽やかさを与えており、村ごとに異なる個性を示しています。

品種はピノ・ノワールを主体に、シャルドネとピノ・ムニエを組み合わせ、希少品種のアルバンヌとプティ・メリエもわずかに植えています。モルガンは畑をHVE(高い環境価値)認証へ導き、単一区画ごとの醸造にも取り組んできました。シャルドネの一区画(約1ha)は2022年から有機農法を実践し、2025年ヴィンテージからビオロジック認証を取得しています。ほかの区画も有機農法の基準を満たしていますが、遠方の一部区画は慣行農法での委託栽培のため認証の対象外です。ドローンを使った生物学的な防除も試みています。独立生産者の理念を掲げるヴィニュロン・アンデパンダンにも加盟しています。

栽培・生産データ
自社畑面積10.27ha
品種構成ピノ・ノワール85〜90%、シャルドネ7〜10%、ピノ・ムニエ3〜4%、アルバンヌ・プティ・メリエ計1%
年間生産量25,000本
瓶内熟成期間ブリュットは30か月以上、ミレジムは60か月以上
ビオロジック認証区画シャルドネ約1ha(2025年ヴィンテージより)

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行い、区画ごとに選果・圧搾します。発酵はオーク樽が全体の85%を占め、残りはコンクリート製の卵型タンクやステンレスタンクを使い分けて区画別に仕込みます。天然の野生酵母で発酵させ、約1か月にわたり毎日状態を確認しながら、ウイヤージュとバトナージュを2〜3回行います。10か月の熟成を経たのち樽ごとに試飲してアッサンブラージュし、濾過はせずに瓶詰めします。瓶詰め後はブリュットで最低30か月、ミレジムでは最低60か月をカーヴでねかせ、デゴルジュマンの最低6か月前まで瓶熟成を続けます。ドサージュは低めに抑え、エクストラ・ブリュットを中心とした辛口に仕上げています。

ブラン・ド・ノワールの醸造には、ローマ時代のアンフォラを思わせる卵型のコンクリートタンクを使い、澱を絶えず循環させることでオートリーズを促しています。単一区画のピノ・ノワールを2区画で扱うキュヴェもあり、一方はロゼに、もう一方はブラン・ド・ノワールに仕立てています。単一区画のシャルドネを別搾りするキュヴェもあります。

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