Vincent Bliard / ヴァンサン・ブリヤールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Hautvillersを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Vincent Bliard / ヴァンサン・ブリヤール

Vincent Bliard

ヴァンサン・ブリヤール

ヴァンサン・ブリヤールは、シャンパーニュ地方のプルミエ・クリュ、オーヴィレールで1970年から有機栽培に取り組んできた家族経営のレコルタン・マニピュランです。祖父母の代に始まった環境への配慮を三代にわたって受け継ぎ、自社畑100%が有機認証を取得しています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
51160 Hautvillers / オーヴィレール [Premier Cru]
所在地ruelle des Quatre Frères, 51160 Hautvillers (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-vincentbliard.fr/
Tel+33 (0)3 26 59 44 38, +33 (0)3 26 52 29 00(fax)
製造業者種別RM
生産者表記SCEV Vincent BLIARD

商品更新情報

特徴・スタイル

ヴァンサン・ブリヤールのシャンパーニュに共通するのは、木樽熟成がもたらす繊細な木の風味です。ステンレスタンクでは出せない奥行きが、全てのキュヴェにひとしく宿ります。 自然な発酵や低温処理を行わない醸造の姿勢が、素朴だけれど奥行きのある味わいの土台になっています。味わいの印象としては、洋梨や黄リンゴ、ミラベルプラムを思わせる明るい果実感を軸に、ブリオッシュやナッツを思わせる穏やかな酵母香が重なります。口当たりは丸くクリーミーで、最後にはほのかな塩気を帯びた余韻が残ります。

歴史・ブランドストーリー

物語は1960年代、ヴァンサンの祖父母にあたるジャンとエレーヌ・ブリヤール夫妻が、当時としてはまだ珍しかった有機農法への関心を持ち始めたことに端を発します。化学的な処理に頼らない栽培への意識は、その後まもなくシャンパーニュ地方のプルミエ・クリュ、オーヴィレールの丘で本格的な実践へと結実していきました。 その理念を受け継いだのが、ヴァンサンとマリー・オディール・ブリヤールの世代です。二人は先代から託された畑を大切に守りながら、家族経営としての土台を固めていきました。 現在、栽培と醸造の現場を担うのは三代目にあたるフロランス・ブリヤールとパートナーのアントワーヌです。二人は「ブリヤール・ボケ」の名でも紹介され、祖父母の代から半世紀以上にわたってオーヴィレールに根を張ってきた一家の畑仕事を、次の世代として静かに引き継いでいます。

詳細

ヴァンサン・ブリヤールは、シャンパーニュ地方のヴァレ・ド・ラ・マルヌに位置するプルミエ・クリュ、オーヴィレールに拠点を置くレコルタン・マニピュランです。自社畑は約4haとそれほど広くはありませんが、16ほどの区画に分かれており、標高や向きの違いが畑ごとの個性を生み出しています。主要品種はムニエ、ピノ・ノワール、シャルドネの3種です。小規模ながら区画数の多さが、多様な個性を映すブドウ栽培を支えています。

畑仕事と醸造の両輪を担うのは、三代目にあたるフロランス・ブリヤールとパートナーのアントワーヌです。多様な区画から生まれるブドウの個性を見極めながら、日々の判断に反映させています。

土壌はオーヴィレールの高台では粘土質が優勢である一方、風の強い台地ではより石灰質を帯び、森の際や丘の頂上付近では白亜質が卓越します。同じ村の中でも区画ごとに土壌の性格が異なる点が、この生産者の畑仕事の複雑さを物語っています。こうした土壌の違いは、ブドウの成熟や酸のバランスにも影響を与え、区画ごとに異なる表情を生み出す要因となっています。代表的な区画には、レ・シャイユやラ・ショピーヌ「グロ・ビュイッソン」、ル・ノワイエ・ド・ロルム、レ・ノエル、レ・ガレンヌなどが挙げられます。

経営を担うのは家族会社「SCEV Vincent Bliard」で、栽培から醸造、瓶詰めまでの工程を一族が一貫して手掛けています。畑の管理から生まれた実績は、AB(アグリキュルチュール・ビオロジック)とエコセール(ECOCERT)という二つの認証によって裏付けられています。

栽培では、畑に草を生やしたままにする草生栽培を基本としつつ、耕起によって雑草を自然に抑え、除草剤に頼らない管理を続けています。銅の使用も極力抑え、耕起を行わない区画では草刈りによって草生状態を保っています。害虫対策には殺虫剤を用いず、性攪乱(コンフュージョン・セクシュエル)と呼ばれる手法でオスの成虫を混乱させ、交尾を妨げる方法を採用しています。トラクターの使用も必要最小限にとどめ、土壌を踏み固めない配慮がなされています。こうした積み重ねの結果、自社畑の全区画がAB(アグリキュルチュール・ビオロジック)認証を取得するに至りました。有機栽培への取り組みは1970年に始まっており、半世紀以上の歴史を持ちます。

栽培データ
自社畑面積約4ha
区画数16区画
有機栽培認証(AB)取得率自社畑の100%
有機栽培開始年1970年
樽熟成期間約1年

醸造方針

収穫時のコンディションが許す限り、自然酵母による発酵を選択しているのがこの生産者の特徴です。補酵素(エンザイム)も使用せず、ブドウが本来持つ力を生かした醸造を心がけています。熟成には大きな容量のフードルと、より小ぶりなフュを使い分けながら木樽を用い、約1年間かけてじっくりと時間をかけます。低温処理(フロワ)による清澄は行わず、添加物(アントラン)も使用しません。収穫時にごく軽度の亜硫酸を加える以外は、極力手を加えない方針を貫いています。仕上げの段階でも濾過やコラージュ(清澄剤による清澄)を行わず、ワインが持つ自然な質感をそのまま瓶に閉じ込めています。一連の工程を通じて、人の手を加えすぎないという一貫した考え方が貫かれています。

ラインナップ

こうした一貫した哲学のもとで、カルト・ノワール・ブリュットやロゼ、プレスティージュ、レ・フォンダメント、エテルネル・オプティミズム、フランシュ・アドミラシオン、プレシューズ・コンヴィクション、リブレ・コム・レア・ロゼ、シルヴ、サンピテルネルといった、多彩なキュヴェのレンジが構成されています。木樽熟成による繊細な風味は、これらすべてのキュヴェに共通する土台となっています。地域に根差した小さな造り手でありながら、レンジの幅広さもこの生産者の個性となっています。

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