Vadin Plateau / ヴァダン・プラトーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cumièresを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Vadin Plateau / ヴァダン・プラトー

Vadin Plateau

ヴァダン・プラトー

ヴァダン・プラトー(Vadin Plateau)は、キュミエール村で7代にわたりブドウ畑を受け継いできた家族経営のRM生産者。卵形タンクを用いた繊細な醸造と有機農法への転換で知られ、村や区画ごとの個性を丁寧にグラスへ映し出すシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
村51480 Cumières / キュミエール [Premier Cru]
所在地12 rue de la Coopérative, 51480 Cumières (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnevadinplateau.com/
Mailcontact@champagnevadinplateau.com
Tel+33 (0)3 26 55 23 36, +33 (0)3 26 51 87 56(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

ヴァダン・プラトーが目指すのは、ブドウが育った村や区画の個性をそのままグラスに映し出すシャンパーニュだ。ステンレスタンクは品種・村・区画・ジュースの質ごとに細かく分けて管理し、卵形タンクやオーク樽も使い分けることで、ミネラル感やテロワールの凝縮感を丁寧に引き出している。ドサージュは控えめに抑え、ブドウ本来の輪郭を活かすスタイル。ピノ・ムニエとピノ・ノワールを主体とした果実味豊かな味わいに、引き締まった酸とスチールのような骨格が重なり、飲むたびに畑の記憶をたどるような一杯に仕上がっている。

歴史・ブランドストーリー

物語は1765年(1785年創業説もある)、キュミエール村に生まれたジョゼフ・プラトーが自らのブドウ畑を手に入れ、ワイン商「メゾン・プラトー」を興したことに始まる。6代目レミー・プラトーの代に初めて「シャンパーニュ・レミー・プラトー」というブランドが誕生し、その後レミーの娘イヴェット・プラトーがギー・ヴァダンと結婚した。1958年、二人はブランド名を「シャンパーニュ・ヴァダン・プラトー」へと改め、圧搾機を導入してRM(レコルタン・マニピュラン)としての現在の地位を確立した。9代目でギー・ヴァダンの孫にあたるヤン・ヴァダンは2012年頃から経営を牽引し、有機農法への転換を推し進める改革者として知られている。そして直近では、そのヤンから妹のオレリー・ヴァダンへと経営のバトンが受け継がれ、家族の物語は新たな世代へと続いている。

詳細

ヴァダン・プラトーは、モンターニュ・ド・ランス北麓のグランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌに位置するプルミエ・クリュ、キュミエール村に本拠を置くRM(レコルタン・マニピュラン)。E.A.R.L. Vadin-Plateau et Filsとして家族経営を貫き、ヴィニュロン・アンデパンダンにも加盟している。1765年の創業以来、代々受け継がれてきた畑を大切に育てながら、現当主オレリー・ヴァダンのもとで伝統と革新を両立させる姿勢が貫かれている。自社畑は合計7ha、キュミエールを含むアイ、プルシー、オーヴィレール、ダムリー、ヴァントゥイユ、シャトー=ティエリの7つのコミューンに分散し、その一部はプルミエ・クリュおよびグラン・クリュの格付けを持つ。品種構成はピノ・ムニエ44%、ピノ・ノワール39%、シャルドネ17%で、いずれの区画も南向きまたは南東向きの斜面を中心に、狙う品種の適性に応じて取得してきた。年間の生産量は、約65,000本に上る。

栽培では化学的処理を必要最小限にとどめるリーズンド農法を基本とし、祖先の代に行われていた土壌耕起を再導入。除草剤に頼らない天然の草生栽培にも取り組んでいる。こうした環境配慮の姿勢は認証にも表れており、2016年にHVE(高い環境価値)認証を取得したのち、2017年2月からは畑5ha分でECOCERTによる有機認証プロセスを開始。シャルドネは2020年に初の有機認証収穫を迎え、ピノ・ノワールとピノ・ムニエについても現在有機認証への転換が進められている。収穫時には凝縮度や個性が際立つブドウを見極めて選別し、小ロットでの仕込みに回すほか、ワインは品種・村・区画・ジュースの質ごとに細かく分けて管理されている。以下の表に、栽培・醸造・生産に関わる主な数値をまとめる。

栽培・生産データ
自社畑面積7ha
品種構成ピノ・ムニエ44%、ピノ・ノワール39%、シャルドネ17%
年間生産量約65,000本
卵形タンク2基
ドサージュ0〜3g/L
HVE認証取得2016年
有機認証(ECOCERT)プロセス開始2017年2月(畑5ha分)
初の有機認証収穫2020年

醸造方針

醸造設備は、品種・村・区画・ジュースの質ごとに仕込みを分けられる、複数の容量をそろえた温度管理付きステンレスタンクを核に、2011年以降導入した卵形タンク2基(当初は粘土製、のちに炻器(グレ)製)を組み合わせる。卵形タンクはミネラル感の付与とテロワールの凝縮を狙ったもので、Tonnellerie de Champagneの樽職人ジェローム・ヴィアールがオーダーメイドで焼き加減を調整するオーク樽も、毎年一部を更新しながら用いている。こうした設備の使い分けが、収穫年やロットごとの個性を丁寧に表現することを可能にしている。アルコール発酵は天然酵母を基本とし、Renaissance、Ovalie、Héritageといった主要キュヴェではマロラクティック発酵をあえて行わず、酸を活かした骨格重視のスタイルに仕上げている。

ラインナップは、一般向けのGamme Traditionnelleと、プロフェッショナル向けのGamme Terroirの2本立てとなっている。Gamme Terroirは単一ヴィンテージ・単一区画または限定区画で構成され、ティラージュ本数も数百本から1万本台と少量限定生産にとどまる。とりわけキュミエール村の区画であるボワ・デ・ジョ(Bois des Jots、ピノ・ノワール)とシェーヌ・ラ・ビュット(Chêne la Butte、シャルドネ)は、両区画をブレンドしたキュヴェ「Ovalie」の構成要素であると同時に、それぞれ単一区画キュヴェ「Bois des Jots」「Chêne la Butte」の産地としても知られる。ドサージュは0〜3g/Lと控えめに抑えられ、テロワールの個性をそのまま伝えることに主眼が置かれている。こうした一貫した哲学が、ヴァダン・プラトーのシャンパーニュに透明感のある味わいをもたらしている。

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