Lancelot Pienne / ランスロ・ピエンヌは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cramantを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Lancelot Pienne / ランスロ・ピエンヌ

Lancelot Pienne

ランスロ・ピエンヌ

ランスロ・ピエンヌは、グラン・クリュ格付けのクラマン村に居を構える家族経営の造り手です。20世紀初頭から続く自社畑を79の区画に分けて個別に醸造し、白亜質土壌が生むミネラル感を低めのドサージュでそのまま映し出す、区画の個性を主役にしたシャンパーニュを届けています。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51530 Cramant / クラマン [Grand Cru]
所在地1 place Pierre Rivière, 51530 Cramant (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-lancelot-pienne.fr/
Mailcontact@champagne-lancelot-pienne.fr
SNS
Tel+33 (0)3 26 59 99 86
製造業者種別RM
インポーター株式会社フィラディス
生産者表記SAS LANCELOT-PIENNE

商品更新情報

特徴・スタイル

掲げるのは「ヴァン・ドトゥール(vins d'auteur)」、つまり造り手の意志が読み取れるワインという考え方です。核となるのはクラマンのグラン・クリュのシャルドネで、砂糖漬けの柑橘やブリオッシュを思わせる香りに、塩気を帯びたミネラル感と「濡れた白亜」と表現される清冽なニュアンスが重なります。ドサージュを低めに抑えるのは、糖で味を整えるより土地の輪郭をそのまま出したいからです。区画ごとに仕込んだワインを組み上げるため、味わいは単調にならず、骨格のはっきりした複雑さが生まれます。

歴史・ブランドストーリー

一族の物語は20世紀初頭、大手メゾンで栽培長を務めていたジャン=バティスト・ランスロが、クラマンで自らの畑を耕し始めたところから動き出します。息子のジャンが1957年に自社ボトルの販売に踏み切り、栽培家から造り手への転身が形になりました。 転機は1967年です。栽培醸造学を修めたアルベール・ランスロが、シャンパーニュの栽培家一族に生まれたブリジット・ピエンヌと結婚し、両家が受け継いできた畑をひとつにまとめます。今日まで続く「ランスロ・ピエンヌ」という名は、この結びつきから生まれました。 2005年には醸造家として学んだ息子のジルが4代目として経営を引き継ぎ、区画ごとの個別醸造や樽の導入といった造りの刷新を進めます。2023年からは、ボルドーやエルミタージュ、さらにニュージーランドやオーストラリアでの研修を経た5代目のジュリアンが取締役総支配人として加わり、父子二人三脚で栽培から醸造、経営までを担っています。

詳細

自社畑は約8.5ha。本拠のクラマンをはじめ、シュイィ、アヴィーズのグラン・クリュ、プルミエ・クリュのキュイと、コート・デ・ブランの中核となる村々に区画を持ちます。さらにコトー・シュッド・デペルネのモンテロン、マンシー、そしてヴァレ・ド・ラ・マルヌのブルソーにも畑が広がり、性格の異なる3つの丘陵が一つのメゾンの中に同居しています。

コート・デ・ブランの畑は白亜質土壌でシャルドネのみを植え、平均樹齢は50年を超えます。コトー・シュッド・デペルネはマルヌ川左岸の南東向き斜面で、粘土石灰質の土壌にシャルドネとムニエを中心に植栽し、平均樹齢は40年ほど。ヴァレ・ド・ラ・マルヌのブルソーは石灰質粘土の上に褐色土が乗る土地で、ムニエが主体となります。同じ造り手の手による畑でありながら、土壌も品種構成も樹齢も異なるという構成が、アッサンブラージュの幅を支えています。

栽培はリュット・レゾネ(減農薬型の統合防除)を基本とし、除草剤を使わない土壌管理と、天然の防御刺激剤やハーブ茶、益虫を用いた生物的防除を組み合わせています。剪定もシャブリ式、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ式、コルドン・ド・ロワイヤ式と区画の条件に応じて使い分けます。有機やビオディナミの手法は採用していません。これはコート・デ・ブランの小さな区画では実践が難しいという当主の判断によるもので、環境への配慮はフランスの環境認証HVE(Haute Valeur Environnementale)の最高レベル取得という形で示されています。

栽培・生産データ
自社畑面積約8.5ha
区画数79区画(2024年時点)
平均樹齢(コート・デ・ブラン)50年以上
平均樹齢(コトー・シュッド・デペルネ)40年
平均樹齢(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)30年
リザーヴワイン使用比率毎年約20%
年間生産本数約70,000本
環境認証最高レベル(HVE3)

醸造方針

収穫はすべて手摘みで、圧搾機に運び込むまで葡萄の房を傷めないことを重視します。醸造は温度管理されたステンレスタンクが基本で、2017年以降は79ある区画を細かく分けて個別に仕込む体制へ移行しました。2019年頃からは一部のキュヴェに600Lのオーク樽を導入し、タンク仕込みのワインと組み合わせています。

マロラクティック発酵は一律には行わず、タンクごとに実施の可否を判断します。近年はあえて発酵させないタンクを残し、土地由来の張りのある酸を残す方針を取っています。リザーヴワインはソレラ方式で管理し、毎年約20%を使いながら前年の収穫分で補充することで、積み重ねた厚みを絶やさずに引き継ぎます。

最終的なアッサンブラージュは、収穫から10か月以上の熟成と試飲を重ねたうえで、翌年7月に当主自身の手で決定します。組み上がったワインは白亜質の地下カーヴで、通常より長めの期間をかけて瓶内熟成させます。ドサージュを低く抑えたスタイルは、この長い熟成があってはじめて成立するものです。

評価

フランスの専門ガイド、ベタンヌ・エ・ドゥソーヴの2022年版に収録されているほか、英国のワイン専門誌デキャンタでも複数のキュヴェが取り上げられています。クラマンのテロワールをどこまで映せるかという一貫した姿勢が、専門筋の注目を集めています。

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キュヴェ一覧

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