Hubert Dauvergne / ユベール・ドーヴェルニュは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Bouzyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Hubert Dauvergne / ユベール・ドーヴェルニュ

Hubert Dauvergne

ユベール・ドーヴェルニュ

ユベール・ドーヴェルニュは、ピノ・ノワールの銘醸地として知られるグラン・クリュの村ブジーに1923年から続く、家族経営の造り手です。自ら育てたブドウだけを自ら醸すレコルタン・マニピュラン(RM)として、65区画以上に分かれた自社畑から、力強さと熟成感を備えたシャンパーニュを生み出しています。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51150 Bouzy / ブジー [Grand Cru]
所在地33 rue de Tours, 51150 Bouzy (Google Maps)
公式サイト-
Tel+33 (0)3 26 57 00 56, +33 (0)3 26 57 81 60(fax)
製造業者種別RM
生産者表記HUBERT DAUVERGNE
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

ユベール・ドーヴェルニュの味わいの芯にあるのは、ブジーのピノ・ノワールが持つ果実の厚みです。発酵はすべてステンレスタンクで行い、樽の風味を重ねずにブドウそのものの輪郭を残します。一方で全キュヴェにマロラクティック発酵(酸をやわらげる発酵)を通すため、角の取れたまろやかな口当たりに仕上がります。 さらに瓶の中で36か月以上の熟成を重ね、澱と長く触れ合わせることで、焼きたてのパンやナッツを思わせる香ばしさが加わります。力強さとやわらかさが同居する、食事と一緒に楽しみやすいスタイルです。

歴史・ブランドストーリー

物語が始まるのは1923年、ブジーの地でフェルナン・ドーヴェルニュとユベール・バロンの2人が手を組んだときのことです。栽培家が自らシャンパーニュを瓶詰めする造り手はまだ多くなかった時代で、4年後の1927年には、村の生産者仲間とともにシャンパーニュ地方でも最初期の醸造協同組合の設立に参加しています。 その後、メゾンはミシェル、そしてメゾン名に冠されたユベールへと受け継がれました。ユベールは栽培部門を自ら担いながら、生産と商業化の拡大にも力を注ぎ、ブジーの家族の名を村の外へと広げていきます。 現在の当主は4代目のヴァンサン・ドーヴェルニュ。創業者フェルナンの曾孫にあたり、2000年から経営を率いています。2011年には同じ家族・同じ畑を土台とする並行ブランドも立ち上げ、100年を超える歴史の上に、グラン・クリュの村ブジーに根ざした造りを積み重ねています。

詳細

ユベール・ドーヴェルニュの本拠は、モンターニュ・ド・ランスの南側に開けたグラン・クリュの村、ブジーです。グラン・クリュはシャンパーニュ地方の村格付けで最上位にあたる区分で、ブジーはその中でもピノ・ノワールの銘醸地として古くから知られ、赤ワインの産地としても名を残してきました。メゾンの自社畑もこの土地の性格に沿ってピノ・ノワールを主体とし、ブラン・ド・ブランに用いるシャルドネもあわせて栽培しています。

畑はブジーを中心に、同じくグラン・クリュに格付けされるヴェルジィとヴェルズネイにも広がっています。区画数は65を超え、一つひとつの面積は決して大きくありません。斜面の向きや土壌、樹齢が区画ごとに異なるため、収穫の適期も畑の手入れも一律には決められず、区画単位で状態を見極める必要があります。手間はかかりますが、この細かさこそが、ブレンドの際に選べる素材の幅を生み出しています。

ブジーはモンターニュ・ド・ランスの南向き斜面に位置し、ピノ・ノワールがしっかりと熟すことのできる区画に恵まれています。一方、ヴェルジィとヴェルズネイは同じ丘陵でも斜面の向きが異なり、より引き締まった酸を残しやすい土地として知られます。性格の違う複数のグラン・クリュを手元に持っていることは、年ごとの天候の振れをブレンドで吸収するうえで大きな強みとなります。

栽培・生産データ
創業年1923年
自社畑面積6.5〜8.5ha
区画数65区画以上
自社畑のある村3村(すべてグラン・クリュ格付け)
澱との接触期間36〜48か月

醸造方針

発酵は全キュヴェともステンレスタンクで行います。温度を細かく管理でき、容器由来の風味が付かないこの方法は、区画ごとに分けて仕込んだブドウの違いをそのまま残すのに向いています。あわせて全キュヴェでマロラクティック発酵(リンゴ酸を乳酸に変え、酸味をやわらげる発酵)を実施し、ピノ・ノワールの厚みのある果実味に、丸みのある口当たりを重ねていきます。

瓶詰め後は澱とともに長く寝かせ、その期間は36〜48か月に及びます。シャンパーニュに定められた最低熟成期間を大きく上回るこの時間が、泡のきめを細かくし、焼きたてのパンやナッツを思わせる香ばしい風味を育てます。澱を取り除くディスゴルジュマンのあとにもすぐには出荷せず、味わいが落ち着くまで蔵で静置してから世に送り出します。

長い熟成に耐えるだけの果実の厚みが、グラン・クリュのピノ・ノワールにはあります。急がずに時間を預けるという判断は、畑の力を信頼しているからこそ選べるものだといえます。

ラインナップはピノ・ノワールを主体としたキュヴェを中心に、シャルドネの比率を高めたもの、シャルドネのみで仕立てるブラン・ド・ブランまでを揃えます。いずれもグラン・クリュ格付けの畑のブドウだけで造られる点は共通しており、レンジ全体を通してブジーらしい果実の芯が感じられます。

レコルタン・マニピュランとしての一貫生産

ユベール・ドーヴェルニュは、生産者区分ではレコルタン・マニピュラン(RM)にあたります。自ら育てたブドウだけを使い、醸造から瓶詰めまでを自社で行う造り手のことです。ブドウを買い足して量を増やすことができないため、生産量は自社畑の広さに縛られますが、その年の畑の出来がそのままボトルに映る点が、この形態の面白さでもあります。ブジーに拠点を構える家族経営の造り手として、畑仕事から出荷までを一つの目で見通せる規模を保っています。

村の生産者仲間とともに1927年の醸造協同組合設立に加わった当時から、栽培家が自らワインを仕上げるという発想は、この家族の中に息づいていました。創業から100年を超えた現在は、4代目のヴァンサン・ドーヴェルニュが栽培から出荷までを取り仕切っています。同じ家族・同じ畑を土台にしたもう一つのブランドも並行して展開しており、ブジーという一つの村から生まれる表情の幅を、複数の切り口で見せる造り手となっています。

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