Domaine de Bichery / ドメーヌ・ド・ビシュリーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Neuville-sur-Seineを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Domaine de Bichery / ドメーヌ・ド・ビシュリー

Domaine de Bichery

ドメーヌ・ド・ビシュリー

ドメーヌ・ド・ビシュリーは、コート・デ・バール地区ヌービル=シュル=セーヌで、祖父から受け継いだ急斜面の畑を有機栽培で守る家族経営メゾン。単一ヴィンテージ・ゼロドザージュを基本に、区画ごとの個性を丁寧に醸し出す造り手として近年注目を集めている。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10250 Neuville-sur-Seine / ヌービル=シュル=セーヌ
所在地92 grande rue, 10250 Neuville-sur-Seine (Google Maps)
公式サイトhttps://www.domainedebichery.com/
設立2015
製造業者種別RM
インポーターヴィヴィット
生産者表記DOMAINE DE BICHERY

商品更新情報

特徴・スタイル

ドメーヌ・ド・ビシュリーが目指すのは、毎年同じ顔を見せないシャンパーニュ。レゼルブワインを使わず、区画ごと・年ごとに醸す一期一会のスタイルだ。天然酵母による自然発酵とマロラクティック発酵に任せ、使用済みブルゴーニュ樽とステンレスタンクを併用してじっくり熟成させる。ノンフィルター・ノンコラージュでゼロドザージュが基本、多くが亜硫酸無添加。ピノ・ノワール由来の完熟チェリーやゴジベリーの果実味、シャルドネの柑橘やミネラル感まで、区画の個性がそのままグラスに映し出される。

歴史・ブランドストーリー

当主ラファエル・ピコネは1987年生まれ。祖父シャルルはヌービル=シュル=セーヌの急斜面でブドウを育て、優良株から選び抜いたマサル・セレクションを守り続けた木々から、ラファエルは今も穂木を採取し新しい区画に植えている。父ユベールはマルヌ県アヴィズで学んだ世代だが、ラファエル自身はあえて故郷を離れ、ボーヌとスイスの教育機関で栽培醸造学を修め、スイスのドメーヌやボルドーのシャトー・パプ・クレマンで経験を積んだ。 2012年の収穫期、北ドイツ出身のハンナと出会う。2013年に両親から畑を継承すると、兄弟間で分割したのち二人で有機栽培への転換に着手。2015年、夫妻初のヴィンテージを仕込みドメーヌ・ド・ビシュリーを設立した。デビュー・ヴィンテージはわずか4,680本のみという小さな船出だった。2019年2月、3年間の転換期間を経て有機認証を正式取得。近年は自宅隣接の建物を改装し、新たなヴォールト式カーヴを構えている。

詳細

ドメーヌ・ド・ビシュリーは、コート・デ・バール地区バルセカネのヌービル=シュル=セーヌを拠点とする家族経営の独立系グロワー。当主ラファエル・ピコネが2013年に両親から継承した畑は、祖父シャルルが1970年代末から急斜面に開いてきたもので、シャルル自身が優良株から選び抜いたマサル・セレクション由来の古木も残る。ラファエルは現在もこの原木から穂木を採取し、新植の際に用いている。

自社畑はヌービル=シュル=セーヌと隣接するジェ=シュル=セーヌにまたがる8〜10区画に分散し、土壌はキンメリジャン期の粘土石灰質を主体に、一部でポートランディアン期の石灰岩・粘土も見られる。最古・最急斜面の区画「アン・ヴァル・デュ・クロ」は、晩霜対策として上部にシャルドネ、下部に耐寒性の強いピノ・ノワールを混植した特徴的な畑だ。ほかにも個性的なピノ・ノワールを産む「ラ・フォンテーヌ・デュ・ノワイエ」、ピノ・ノワール優勢のエリアにありながらシャルドネを植える「アンヴェル・ド・ヴァル・メントラ」など、区画ごとに異なる個性を持つ。

除草剤・殺虫剤は一切使用せず、全区画で年1回の手作業除草を行うほか、近隣農家から譲り受けた厩肥を10ヶ月かけて堆肥化し施用する。2016年1月から有機栽培への転換を開始し、2019年2月にエコセールの認証を正式取得した。有機認証グロワーの団体「Association des Champagnes Biologique」に参加するほか、2020年からはレコルタン生産者グループ「Des Pieds et des Vins」にも加盟している。栽培品種はピノ・ノワールとシャルドネを中心に、近年はピノ・ムニエの単独区画化も進み、現在は3品種体制となっている。こうした地道な取り組みが、畑の生態系と土壌の健全さを次世代へつなぐ土台となっている。

栽培・生産データ
設立年2015年
自社畑面積(2020年前後)約7ha
自社畑面積(2023年以降)8.5ha
区画数8〜10区画
栽培品種数3品種
樽熟成比率3〜4割程度
有機転換開始2016年1月
有機認証取得2019年2月
デビュー・ヴィンテージ生産量(2015年)4,680本
生産量(2020年ヴィンテージ)約12,500本

醸造方針

すべてのキュヴェは単一ヴィンテージで、レゼルブワインを用いず区画ごと・年ごとに個別醸造するのが基本方針。天然酵母による自然発酵とマロラクティック発酵を経て、使用済みのブルゴーニュ樽(全体の3〜4割程度)とステンレスタンクを併用して熟成させる。冬季の自然低温を利用して酒石を安定させ、多くのキュヴェはノンフィルター・ノンコラージュ、ゼロドザージュ(ブリュット・ナチュール)、亜硫酸無添加で仕上げている。

デビュー・ヴィンテージはわずか4,680本というごく小さな仕込みだったが、その後生産規模は着実に拡大しており、2020年ヴィンテージ時点で約12,500本まで伸びている。

ラインナップの幅

リリースするキュヴェは、複数区画のピノ・ノワールとシャルドネ(近年はピノ・ムニエも)をアッサンブラージュしたスタンダードキュヴェを軸に、単一品種で仕上げるブラン・ド・ノワールとブラン・ド・ブラン、赤ワインを一部加えて仕立てるロゼまで幅広い。中でも最古の区画「アン・ヴァル・デュ・クロ」ではシャルドネとピノ・ノワールを混植・共醗酵させたキュヴェをごく少量だけ仕込んでおり、区画そのものの個性を映す象徴的な一本となっている。

受賞歴・国際評価

Club Oenologique誌の「2025年グロワー・シャンパーニュ・レポート」で高い評価を受けたほか、Master of Wineが運営する生産者データベースにも掲載され、レコルタン・マニピュラン(RM)としての生産者ステータスが確認されている。地元ヌービル=シュル=セーヌでも、無農薬・低介入の姿勢を貫く注目の造り手として知られている。設立からわずか10年ほどで、家族経営の小さなグロワーから地域を代表する注目株へと成長を遂げつつある。

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