Soulières / スリエール
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51130 |
| 面積 : | 6.04 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Étréchy, Givry-lès-Loisy, Blancs-Coteaux, |
「Soulières」のぶどう畑
| テロワール | Val du Petit Morin |
| 格付け | 86% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 32.6 ha |
| - Chardonnay | 27.2 ha (83.4%) |
| - Pinot Noir | 0.5 ha (1.5%) |
| - Pinot Meunier | 4.9 ha (15%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
スリエールはヴァル・デュ・プティ・モランの最北端に位置するオートル・クリュのコミューンで、コート・デ・ブランの丘陵地帯の南西側斜面に広がる。行政上はエペルネ郡に属し、コミューン総面積は604 ha。北に森を挟んでコトー・シュッド・デペルネ地区と境を接し、南東方向にはエトレシー(プルミエ・クリュ)、西にはジヴリ=レ=ロワジーが隣接する。広域コミューンであるブラン=コトーとも接しており、シャンパーニュ観光街道(Route touristique du Champagne)が通る。河川は流れておらず、村の水源は森の台地に点在する自然湧水に頼る。
テロワール
総栽培面積32.60 haのうち、シャルドネが27.20 haと約83%を占める。ヴァル・デュ・プティ・モラン全体ではピノ・ムニエが優勢な村が多いなか、スリエールはエリア内で例外的にシャルドネに特化した構成を持つ。ピノ・ノワールは0.50 ha、ピノ・ムニエは4.90 haと少数派にとどまる。土壌は白亜を基盤とする粘土質で、この地域に固有とされる黒色フリント(シレックス・ノワール)が混在する。この黒いフリントは旧石器時代の石器材料として知られるほど古い地層に由来し、コート・デ・ブランの白亜主体の土壌とは根本的に異なる構成だ。
なお、ヴァル・デュ・プティ・モランはCIVC公式の地理区分だが、生産者や地域観光協会の間では「Coteaux du Petit Morin(コトー・デュ・プティ・モラン)」という通称も広く使われる。Ulysse Collinのオリヴィエ・コランはこの通称を好んで用い、その範囲を「北はスリエール、南はヴィルヴナール、東はヴェール=トゥーロンまで」と定義している。
主要生産者
Tange Gérardはフランス人のアラン・ジェラールとデンマーク人のソルヴェイ・タンジュが立ち上げたフランコ・デンマーク系のRC(Récoltant-Coopérateur)メゾン。スリエール、ジヴリ=レ=ロワジー、ロワジー=アン=ブリーに計3 haの畑を持ち、シャルドネ1.2 ha、ピノ・ムニエ1.2 ha、ピノ・ノワール0.2 haを栽培する。現在オーガニック農法への転換を進めており、2025年には転換開始から3年目となる2度目の有機栽培収穫を達成した。単一区画シリーズ「Les Singles」ではパルセル・シャンパンを展開し、スリエール固有の畑「Les Crochettes」や、村の地名に由来するキュヴェ名「Solliphere」を手がける。デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデンで流通する国際的な小規模メゾンだ。
Denis Fransoretは7 haを超える自社畑を持つRC生産者で、シャルドネとピノ・ムニエを50%ずつ栽培する。ヴィンテージ・ブラン・ド・ブランが代表作として知られ、スリエールのシャルドネ表現を地元目線で体現する造り手のひとつだ。
歴史
スリエールの地名の最古の文献記録は1042年で、当時は「Solariis」と記されていた。地名はオイル語のsollière(瓦を支える木組みの複数形)に由来するとされ、歴史的表記はSollariae、Soleriæ、Souillieres、Souliersなど多数の変遷を経て現在のSoulièresに至る。ネオリシック時代から人が居住した痕跡があり、考古学者がフリント製の微石器を発見している。12世紀末にはオート麦・ライ麦・小麦の生産を通じて集落としての発展が本格化した。現代においては、ヴァル・デュ・プティ・モランのテロワールに固有の黒いフリントと粘土質土壌が生産者たちの探求対象となっており、パルセル・シャンパンという新しい表現形式を通じてスリエールの個性が再発見されつつある。
詳細を閉じる
