Barzy-sur-Marne / バルジー=シュル=マルヌ

バルジー=シュル=マルヌは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの「テロワール・ド・コンデ」サブリージョンに属するオートル・クリュのコミューン。総栽培面積111haの畑ではピノ・ムニエが過半を占め、粘土石灰岩質の土壌が生む丸みある果実味のシャンパンで知られる。

基本情報

地域圏(Région)Hauts-de-France
県(Département)Aisne
区(Arrondissement)Château-Thierry
郵便番号 : 02850
面積 : 7.55 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Courtemont-Varennes, Trélou-sur-Marne, Passy-sur-Marne, Jaulgonne, Le Charmel,

「Barzy-sur-Marne」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Terroir de Condé
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積111.6 ha
- Chardonnay18.8 ha (16.8%)
- Pinot Noir32.7 ha (29.3%)
- Pinot Meunier60.1 ha (53.9%)
- その他0 ha (0%)

特徴

主要品種はピノ・ムニエ(約54%)、次いでピノ・ノワール(約30%)、シャルドネ(約16%)。粘土質土壌との親和性が高いピノ・ムニエ主体のシャンパンは、桃やさくらんぼのような赤みがかった果実香と、柔らかく包み込むような丸い口当たりが特徴だ。ピノ・ノワールが骨格を補い、シャルドネが酸のラインを引き締めることで、飲みやすさの中にしっかりした構造が宿る。 ここのシャンパンは、小規模なレコルタン・マニピュランが手がけるヴィンテージ表記のキュヴェで個性が際立つ。果実主体の親しみやすいスタイルは、食前酒としてだけでなく、鶏肉や白身魚の料理と合わせたい飲み手にも向いている。

テロワール

バルジー=シュル=マルヌの畑は、マルヌ川右岸(北岸)の斜面に広がり、本村バルジー=シュル=マルヌのほかマルシイ、ロゼの2つのハムレットにまたがっている。斜面の向きは主に南西〜西向きで、日射量を確保しながら適度な排水性を持つ。隣接するパッシー=シュル=マルヌトレルー=シュル=マルヌの畑と連続するひとまとまりのブロックを形成しており、テロワール・ド・コンデとして共通の地質的基盤を共有する。 土壌はエーヌ県南部のマルヌ川流域に典型的な粘土石灰岩質で、保水性が高くぶどうの根の定着を助ける。この性質はピノ・ムニエの生育に特に適しており、畑全体の54%をピノ・ムニエが占める品種構成の背景となっている。標高は62〜231mと幅広く変化し、コミューン北部の約70%は深い森林に覆われていることもあって、畑はむしろ川沿いの斜面に集中している。粘土が水分を蓄え、石灰岩が根に適度なミネラル分を供給するこの土壌の組み合わせが、果実の充実したシャンパン素材を育む基盤となっている。

詳細

バルジー=シュル=マルヌは、フランス北部エーヌ県に位置するシャンパーニュオートル・クリュのコミューン。ヴァレ・ド・ラ・マルヌの中でもとりわけ西寄りに位置する「テロワール・ド・コンデ」サブリージョンの一翼を担い、シャトー=ティエリの東約15km、ランスの南西約35kmにある。マルヌ川右岸沿いの村で、コミューン面積755ha(7.55 km²)のうちぶどう畑は111.6haを占め、残りの大半は森林だ。行政上の中心は1923年にハムレットのマルシイへ移転したが、コミューン名は「バルジー=シュル=マルヌ」のまま変わっていない。

テロワール

畑は本村バルジー=シュル=マルヌ、マルシイ、ロゼの各集落上方の斜面に展開し、西隣のジョルゴンヌ、東隣のトレルー=シュル=マルヌ、南のパッシー=シュル=マルヌの畑と連続するブロックを形成している。斜面の向きは主に南西〜西向きで、マルヌ川に向かって開けた地形が安定した日射量を確保する。標高は62〜231mにわたり、斜面によって露出する地層も微妙に異なる。 土壌はエーヌ県南部のマルヌ川流域に典型的な粘土石灰岩質。粘土層が水分を保持してぶどうの根を支え、石灰岩が果実にミネラル感を与える構造で、特にピノ・ムニエとの相性が良いとされる。ピノ・ムニエは畑全体の約54%を占め、ピノ・ノワール(約30%)とシャルドネ(約16%)がこれに続く。

主要生産者

バルジー=シュル=マルヌの生産者の大半は家族経営の小規模レコルタン・マニピュラン(RM)だ。大手メゾンへのぶどう供給も行いながら、自社ブランドでヴィンテージ表記のキュヴェを展開する生産者が複数いる。

  • Faÿ Michel(RM)― ヴィンテージ品を2種展開するレコルタン・マニピュラン。「Médaille d'Or」は3品種を各3分の1ずつブレンドしたキュヴェで、「Cuvée Alexandre」はシャルドネ50%・ピノ・ノワール50%構成のより引き締まったスタイル。
  • Berjot Fils(RC)― バルジー=シュル=マルヌとパッシー=シュル=マルヌにまたがって5haを超える畑を所有。ヴィンテージ品はシャルドネ60%・ピノ・ノワール30%・ピノ・ムニエ10%という、このサブリージョンでは珍しいシャルドネ主体の構成を採用している。
  • Lévêque Dehan(RM)― ピノ・ムニエ70%・ピノ・ノワール15%・シャルドネ15%というテロワールの品種比率を素直に映したヴィンテージ品を手がけるレコルタン・マニピュラン。
  • Lagrave-Boulogne(RC)― 隣村のジョルゴンヌ名義での販売も一部行う生産者。

歴史と集落

バルジー=シュル=マルヌの歴史は中世にさかのぼり、16世紀にはヴァンドーム公爵夫人の支配下に置かれた記録が残る。バルジー=シュル=マルヌ、マルシイ、ロゼの3集落はかつてそれぞれマルヌ川に石材輸送用の港を持っており、川沿いの交易拠点として機能していた。南のクルトモン=ヴァレンヌとともにマルヌ川の流通網を支えた村のひとつでもある。コミューン内には13世紀建立のサン・テロワ教会と城公園がフランスの歴史建造物に指定されており、静かな農村景観の中に中世の面影が残る。

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「Barzy-sur-Marne」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報