Sébastien Daviaux / セバスチャン・ダヴィオーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Chouillyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Sébastien Daviaux / セバスチャン・ダヴィオー

Sébastien Daviaux

セバスチャン・ダヴィオー

セバスチャン・ダヴィオーは、コート・デ・ブランのグラン・クリュ、シュイィに本拠を置く4代目の栽培醸造家です。シュイィとクラマンという2つのグラン・クリュのシャルドネを軸に、露出したチョーク質土壌の個性をまっすぐ映した、ミネラル感豊かなブラン・ド・ブランを造り出しています。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
51530 Chouilly / シュイィ [Grand Cru]
所在地4 rue de la Noue Coutard, 51530 Chouilly (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-sebastien-daviaux.com/
SNS@champagnesebastiendaviaux
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

セバスチャン・ダヴィオーが掲げるのは、「オリジナルで自然なもの」を求める姿勢です。畑では除草剤を使わず土を耕し、シャンパーニュ持続的栽培の枠組みに沿って、生物多様性・カーボン・水という3つの視点から畑と向き合っています。 味わいの軸は、白亜がむき出しになった土壌が生むきりりとした酸と、塩気を思わせるミネラル感です。ステンレスタンクで果実の透明感を素直に引き出す一方、選りすぐりのワインには木樽を用いて厚みを添えるなど、キュヴェごとに造りを描き分けています。無ヴィンテージのブラン・ド・ブランから単一区画、ロゼ、ミレジメまで、コート・デ・ブランの表情を多彩に映すラインナップです。

歴史・ブランドストーリー

ダヴィオー家がシュイィ村でぶどうを栽培し始めたのは1900年頃。長らく大手メゾンへぶどうを供給する栽培農家でしたが、1960年に自家元詰めへ踏み出し、レコルタン・マニピュランとしての歩みが始まったとされています。 4代目にあたるセバスチャン・ダヴィオーの原点は、祖父に手を引かれて歩いた畑にあります。シュイィ、クラマン、キュイという、本人が「コート・デ・ブランの黄金の三角地帯」と呼ぶ土地です。アヴィーズの栽培醸造学校で技術を学んだのち、2000年代半ばから両親とともに経営へ加わり、畑と醸造を少しずつ自らの手に引き寄せていきました。 そして2014年、セバスチャンは正式にドメーヌを継承し、旧屋号ダヴィオー=キネから自らの名を冠した現在の屋号へと看板を掛け替えました。自らを「ワインクリエイター」と称する彼にとって、この改称は世代交代の証であると同時に、自分の名を背負って一本のシャンパーニュに向き合うという決意表明でもありました。

詳細

セバスチャン・ダヴィオーが本拠を構えるシュイィは、コート・デ・ブランの北端に位置するグラン・クリュ格付けの村です。ダヴィオー家の畑はこのシュイィを中心に、同じくグラン・クリュのクラマン、そしてプルミエ・クリュのキュイへと広がり、いずれもシャルドネの銘醸地として知られる区域にあたります。さらにロゼ用のピノ・ノワールをモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、アンボネイに、ブラン・ド・ノワール用のピノ・ノワールをコート・デ・バール地区のシャスネに求めており、白ぶどうの本拠と黒ぶどうの産地をはっきりと描き分けています。

その性格を決めているのは足元の土です。シュイィとクラマンの区画では白亜質のチョークが地表近くまで迫り、水はけと保水を同時に担うこの層が、シャルドネに引き締まった酸と塩気を思わせるミネラル感を与えます。これに対してロゼ用の区画は粘土石灰質で、ピノ・ノワールに果実の厚みと丸みをもたらし、コート・デ・バールのシャスネはキンメリジャンの土壌から、同じピノ・ノワールでも成り立ちの異なる骨格を引き出します。

栽培は環境への配慮を前提に組み立てられています。除草剤に頼らず畝を耕して土を動かし、シャンパーニュ地方が推進する持続的栽培(Viticulture Durable en Champagne)の枠組みのもとで、生物多様性・カーボン・水という3つのフットプリントを指標に畑を管理しています。現当主が経営に加わった当初から、防除を必要最小限にとどめるリュット・レゾネの考え方で畑を立て直してきたとも伝えられており、土を生かす方針は一貫しています。またシュイィ村内にはソランジョン(Sorangeon)と呼ばれる区画があり、ここから単独で仕込むキュヴェを通じて、村全体をブレンドしたものとは異なる、より限定された土地の表情を映す試みが続けられています。

栽培・醸造データ
当主の代4代目
現屋号への改称・事業継承2014年
グラン・クリュ区画の品種構成シャルドネ100%
リザーヴワイン比率(ノン・ヴィンテージ)40〜45%
ドザージュ4〜8g/l

醸造方針

醸造の主役はステンレスタンクです。区画や品種ごとに分けて発酵させたワインは基本的にマロラクティック発酵を経ることで角が取れ、シャルドネの張りのある酸に丸みと厚みが加わります。一方、その年のドメーヌで最も出来のよいワインを選び抜いたキュヴェには木樽(フュ・ド・シェーヌ)を用い、樽由来のニュアンスと長期熟成に耐える骨格を与えています。逆に、土地の輪郭をそのまま伝えたいワインではマロラクティック発酵をあえて行わず、酸の鋭さを残したまま瓶詰めするなど、狙う表現に応じて造りを切り替えているのが特徴です。

リザーヴワインの使い方にもこのドメーヌらしさが表れています。ヴィンテージを表示しないキュヴェには過去の年のワインが40〜45%という高い比率で組み込まれ、単年の気候に左右されない味わいの軸をつくり出します。仕上げのドザージュは4〜8g/lの範囲に収められ、糖の甘みでふくらませるのではなく、酸とミネラルの輪郭を生かす方向でバランスが取られています。

受賞と評価

造りの精度は外部の評価にも表れています。フランスを代表するレストラン・ワインガイドであるゴ・エ・ミヨのシャンパーニュ評価では、このドメーヌの主要キュヴェが揃って90点台前半のスコアを得ており、ステンレス仕込みのブラン・ド・ブランから木樽仕込みのキュヴェまで、レンジ全体が安定した水準にあることが示されています。さらに独立栽培醸造家の団体であるヴィニュロン・アンデパンダン・ド・シャンパーニュが主催するコンクールでも、2018年と2019年に連続して入賞を果たしました。

1900年頃から同じ村でぶどうを育ててきた4代の蓄積に、若い当主が持ち込んだ新しい表現が重なり、コート・デ・ブランのグラン・クリュという恵まれた土地の上で、セバスチャン・ダヴィオーのシャンパーニュはいま形づくられています。

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