Sadi Malot / サディ・マロは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Villers-Marmeryを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Sadi Malot / サディ・マロ

Sadi Malot

サディ・マロ

サディ・マロは、モンターニュ・ド・ランス北部ヴィレ=マルムリーで5代続く家族経営のレコルタン・マニピュラン(自社栽培・醸造の生産者)。白亜質土壌が育むシャルドネの繊細な果実味を軸に、有機栽培とビオディナミを実践しながら、羊を放牧して土を育てる自然派の哲学を貫くメゾンです。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51380 Villers-Marmery / ヴィレ=マルムリー [Premier Cru]
所在地35 rue Pasteur, 51380 Villers-Marmery (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-sadi-malot.com/fr/
Mailsadi-malot@wanadoo.fr
SNS
Tel+33 (0)3 26 97 90 48, +33 (0)3 26 97 97 62(fax)
設立1883
製造業者種別RM
インポーター株式会社オーレジャパン

商品更新情報

特徴・スタイル

サディ・マロのシャンパーニュを特徴づけるのは、畑の80%を占めるシャルドネです。ヴィレ=マルムリーの白亜質土壌から生まれるその果実は、繊細な香りとミネラル感を宿し、口当たりはやわらかくも輪郭のはっきりした味わいに仕上がります。畑では2022年からビオディナミを実践し、ウエッサン種の羊を放牧して土壌の生態系を育む「エコパチュラージュ」にも取り組んでいます。自然の力を借りながら土地の個性を引き出す姿勢が、グラス一杯に映し出されています。シャンパーニュのほか、コトー・シャンプノワやラタフィアといった多彩なワインも手掛けています。

歴史・ブランドストーリー

サディ・マロの歴史は1883年、創業者ソクラート・マロがヴィレ=マルムリーで産声を上げたことに始まります。メゾン名の由来は、1920年に誕生した第2世代の名にあります。家族はこの子に「サディ」と名付けましたが、これは第一次世界大戦で戦死した叔父を偲んでのこと。シャンパーニュ地方出身の父を持つこの叔父は、サディ・カルノー仏大統領暗殺の当日に生まれたため同じ名を与えられ、自身もまた戦火に散っています。悲しみを胸に、兄ソクラートは我が子に同じ名を継がせ、以来この名がメゾンの呼び名として定着しました。 その後、1946年にミシェル、1965年から66年にかけてフランクとクリスティーヌへと経営はバトンタッチされ、1990年代初頭からは第5世代となるフロリアンとシンディ夫妻が舵を取っています。2004年には耕耘や減農薬など有機栽培的な農法に着手し、2010年にはアルゴンヌの森の木材で誂えたフードルを導入。土地との対話を重ねながら、5代にわたり家族の手で守られてきたメゾンです。

詳細

サディ・マロは、モンターニュ・ド・ランス北部のヴィレ=マルムリーに本拠を置く独立系のレコルタン・マニピュラン(自社栽培・醸造を行う生産者)です。1883年に創業者ソクラート・マロが礎を築き、1920年に第2世代サディ・マロ、1946年に第3世代ミシェル・マロ、1965年から66年にかけて第4世代のフランクとクリスティーヌ夫妻へと引き継がれてきました。そして1990年代初頭に経営に加わった第5世代のフロリアン・マロとシンディ夫妻が、現在の経営を担っています。先代のフランクとクリスティーヌ夫妻も、今なお経営を見守る立場にあります。

自社畑は10haの規模で70の区画に分かれ、格付けプルミエ・クリュのヴィレ=マルムリーを中心に、グラン・クリュのヴェルズネイとヴェルジィにも畑を保有しています。土壌は100%白亜質で、多くの区画は東向きに開け、朝の陽光を存分に受けています。一般に白亜質土壌は保水性と排水性のバランスに優れるとされ、ブドウの根が地中深くまで伸びやすい土地とされています。この土壌は太陽光を反射し、ブドウの成熟を助けるとされます。品種構成はシャルドネが8.2ha(80%)、ピノ・ノワールが1.8ha(20%)とシャルドネを主体とし、平均樹齢35年の古樹が凝縮感のあるブドウを実らせています。

栽培面では2004年から耕耘や減農薬といった有機栽培的な農法に着手し、2014年にHVE認証を取得。2017年には畑の一部でAB(有機栽培)認証の取得を始め、2020年代前半にかけて畑全体へと拡大しました。2022年からはビオディナミの実践も始め、トラクターによる耕耘で土壌の生命力を高めています。耕耘によって土壌中の微生物や根の呼吸を促すことは、ビオディナミの実践においても重要な要素とされています。さらに、ウエッサン種の羊16頭を畑に放牧して動物の力で生態系の回復を図る「エコパチュラージュ」にも取り組んでいます。ウエッサン種はヨーロッパ最小級の羊種として知られ、体が小さく低木の新芽を傷めにくいため、ブドウ畑での放牧に適しているとされます。こうした一連の取り組みは、5世代にわたって受け継がれてきた「土地と共に生きる」という一貫した哲学の表れです。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑総面積10ha
品種構成シャルドネ8.2ha(80%)/ピノ・ノワール1.8ha(20%)
区画数70区画
平均樹齢35年
放牧頭数(エコパチュラージュ)16頭
ペルペチュアル・リザーブ開始1982年
フードル導入2010年
HVE認証取得2014年
AB(有機栽培)認証開始2017年
ビオディナミ実践開始2022年

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行われ、70に及ぶ区画それぞれの個性を見極めながら丁寧に摘み取られます。ブレンドには1982年から続くソレラ方式のペルペチュアル・リザーブが用いられ、複数ヴィンテージのワインを継ぎ足しながら熟成させることで、年ごとの気候差による味わいのばらつきを抑えつつ、奥行きのある複雑な味わいを生み出しています。このリザーブワインは複数のキュヴェのブレンドに用いられ、メゾンとしての一貫した個性を保つ役割も担っています。2010年にはアルゴンヌの森の木材を用いてオーダーメイドのフードルを導入し、一部のキュヴェにこの木樽での熟成を取り入れることで、シャルドネ由来のミネラル感に厚みを加えています。シャンパーニュに加えて、コトー・シャンプノワ(白・赤)、ラタフィア、マール・シャンプノワといった多彩なワインも手掛け、ヴィレ=マルムリーのテロワールをさまざまな形で表現しています。

評価

フランスのワイン専門誌La Revue du Vin de Franceが選出する「ギッド・ヴェール」の2012年版に掲載され、手頃な価格帯を保ちながら品質を高めてきた点が評価されています。2017年にはコンクール・ジェネラル・アグリコルにも出品するなど、外部コンクールへの参加を通じて品質向上に取り組んでいます。手摘みでの収穫や有機栽培への転換など、地道な取り組みの成果が少しずつ外部からの評価にもつながっています。

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