Pierre Trichet / ピエール・トリシェは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Trois-Puitsを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Pierre Trichet / ピエール・トリシェ

Pierre Trichet

ピエール・トリシェ

ピエール・トリシェは、モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュ格付け村トロワ=ピュイで、1947年から4代にわたり畑を守り続ける家族経営メゾン。果実味豊かでラウンドな味わいを追求し、丹念な手仕事のようなアッサンブラージュで「記憶に残る」一本を生み出している。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51500 Trois-Puits / トロワ=ピュイ [Premier Cru]
所在地13 rue du Petit-Trois-Puits, 51500 Trois-Puits (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-pierre-trichet.com/
SNS@champagnepierretrichet
Tel+33 (0)3 26 82 64 10
製造業者種別NM
インポーター株式会社フィネス
生産者表記PIERRE TRICHET
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

ピエール・トリシェが掲げるのは「香りのないワインは瓶詰めしない」という哲学。ミネラル感よりも果実味を大切にし、記憶に残るラウンドな味わいを追い求める。リザーブワインを巧みに使ったアッサンブラージュで、毎年変わらぬ「オーセンティック」なハウススタイルを再現しているのも特徴だ。 その仕上げ方は、まるで一針一針丁寧に仕立てる「手縫い」のよう。完璧さよりも個性を大切にする、家族経営ならではの温もりが感じられる味わいに仕上がっている。

歴史・ブランドストーリー

ピエール・トリシェの物語は1947年、祖母アントワネットが夫エドモンと共に最初の葡萄樹を植えたことから始まる。1961年には両親ルネ・トリシェとテレーズ・ディディエが結婚してトロワ=ピュイに定住し、穀物農家を営みながら受け継いだ畑への植樹を続けた。1970年、セラーを改修してシャンパン醸造に着手し、翌1971年に最初のヴィンテージを瓶詰め。「トリシェ=ディディエ」の名でブランドが誕生した瞬間だった。 セラー拡張中には、フランス革命の年である1789年に築かれ最大45,000本を収容できるギャラリーが偶然発見され、歴史の重みを実感させる出来事となった。1986年、3代目としてピエール・トリシェが経営を継承。2015年には祖先への敬意を込めて「Champagne taillé main depuis 1947」を掲げ、ブランド名を自身の名を冠した「ピエール・トリシェ」へと刷新した。 2023年10月、ピエールと妻ミレイユは家族との時間を大切にしながら引退への準備を進めるべく、ステファン・デュボワ氏をディレクターに迎え、次の時代への橋渡しを始めている。

詳細

ピエール・トリシェは、モンターニュ・ド・ランスに位置するプルミエ・クリュ格付け村トロワ=ピュイを本拠とする、ネゴシアン・マニピュラン(NM)区分の家族経営メゾンである。1970年代から「トリシェ=ディディエ」の名で歩みを続け、2015年に創業家の名を冠した「ピエール・トリシェ」へとブランドを刷新した経緯を持つ。畑は1947年、当主の祖母アントワネットが夫エドモンと共に最初の葡萄樹を植えたことに始まり、両親の代を経て受け継がれてきた土地である。1961年に結婚した両親ルネ・トリシェとテレーズ・ディディエもまた穀物農家として土地を耕しながら、受け継いだ区画への植樹を続けた。1970年にセラーを改修してシャンパン醸造に着手し、翌年最初のヴィンテージを瓶詰めしたことで、この地に本格的な自社醸造の歴史が刻まれた。自社畑は現在8haで、プルミエ・クリュとグラン・クリュの区画にまたがる。品種構成はピノ・ムニエが約53%と優勢を占め、ピノ・ノワールが約33%、シャルドネが約25%と続き、ムニエを主体とした畑づくりが際立つ特徴となっている。

栽培においては「理性的栽培(culture raisonnée)」を実践し、区画の一部で草生栽培を取り入れながら生物多様性の維持にも取り組んでいる。伝統を守りながら環境への配慮を両立させる姿勢は、家族で畑を守り続けてきたこのメゾンの気風を映すものだ。畑を支える土壌は白亜質を基盤とし、醸造の舞台となるセラーもこの白亜質土壌の地下8mに掘削されている。セラー拡張の過程では、フランス革命の年である1789年に築かれ最大45,000本を収容できるギャラリーが発見された。長い歳月を経て刻まれてきたこの歴史的空間は、リザーブワインの熟成にも活用され、日々の醸造を静かに支え続けている。

基本データ
創業年1947年
経営継承年(3代目)1986年
ブランド刷新年2015年
自社畑面積8ha
品種構成(ピノ・ムニエ)約53%
品種構成(ピノ・ノワール)約33%
品種構成(シャルドネ)約25%
セラー深度地下8m
歴史的ギャラリー建造年1789年
ギャラリー収容能力最大45,000本

醸造方針

シャンパン造りの核となるのは、リザーブワインを巧みに用いたブレンドである。単年のヴィンテージが持つ個性を活かしながらも、蓄えたリザーブワインと組み合わせることで、毎年変わらぬ「オーセンティック」なハウススタイルを再現している。当主ピエール・トリシェは「香りのないワインは瓶詰めしない」と語り、ミネラル感よりも果実味を重んじ、飲み手の記憶に残るラウンドな味わいを追求する哲学を貫いてきた。アッサンブラージュの仕上げ方は、まるで一針一針丁寧に仕立てる「手縫い」のようだと表現され、完璧さよりも個性を優先する姿勢がこのメゾンの核にある。祖母の代からブドウを育て、両親の代でシャンパン造りを始め、当主の代でブランドを刷新してきた歩みそのものが、丹念な手仕事を重んじるこのメゾンのスタイルを体現していると言えるだろう。

家族と体制

経営は当主ピエール・トリシェとその妻ミレイユ、そして子であるマリーとヴァンサンを含む家族によって支えられてきた。2023年10月からはステファン・デュボワ氏がディレクターとして加わり、畑全体の管理はエドゥアールが統括するなど、家族の哲学を次世代へ引き継ぐための体制づくりが進められている。ピエールとミレイユ夫妻が家族との時間を大切にしながら引退への準備を進めるという判断のもとで始まったこの体制移行は、メゾンの歴史における新たな章として位置づけられている。

評価

フランスで長年高い信頼を集めるワインガイド「Guide Hachette des Vins」には複数年版にわたり掲載されており、旧ブランド「トリシェ=ディディエ」時代から現行の「ピエール・トリシェ」に至るまで、世代を超えて継続的に1〜2つ星の評価を獲得してきた。ブランド名が変わっても丁寧な造りへの姿勢が引き継がれてきたことの証といえる評価であり、家族経営ならではの一貫した品質が長年にわたり専門家から支持されている。

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