目次
Philippe Fays
フィリップ・フェイ
基本情報
| 地区 | Côte des Bar / コート・デ・バール - Barséquanais / バルセカネ |
| 村 | 10110 Celles-sur-Ource / セル=シュル=ウルス |
| 所在地 | 94 grande rue, 10110 Celles-sur-Ource (Google Maps) |
| 公式サイト | https://www.champagne-philippefays.com/ |
| champ.philippefays@wanadoo.fr | |
| SNS | @champagne.philippefays@champagne_philippefays_japan |
| Tel | +33 (0)3 25 38 51 47, +33 (0)3 25 38 23 04(fax) |
| 製造業者種別 | RM |
| 生産者表記 | PHILIPPE FAYS |
商品更新情報
2018-03-24 20:55:14 ブリュット・レゼルヴの商品情報を更新しました。
2017-10-20 15:35:16 ブリュット・レゼルヴの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
フィリップ・フェイは、シャンパーニュ地方南部、コート・デ・バール地区バルセカネのオーブ県セル=シュル=ウルスを拠点に、現当主フィリップと妻ローランスが営むレコルタン・マニピュランである。自社畑は3つのコミューンに分散する計4haで、隣接するランドゥルヴィルの区画も含む。品種構成はピノ・ノワール75%、シャルドネ20%を基本としつつ、近年は南向きの粘土質斜面にシャンパーニュ地方の古来品種ピノ・ブランを再び植え、伝統的な品種構成に新たな多様性を加えている。祖父ジャン・フェイが開いたこの畑は、父アンドレを経て現在のフィリップとローランスに引き継がれ、家族三代にわたって耕され続けている。
土壌はコート・デ・バール特有の粘土石灰質だが、区画ごとに性質・深さ・構造が異なり、それぞれのテロワールが異なる個性を宿す。主要区画の樹齢は約30年に達し、根がしっかりと土中に張った成木が多くを占める。石灰質を含む土壌は水はけがよく、根を深く伸ばすことでミネラル感や骨格のしっかりとしたブドウを育てやすいとされる。
1999年からは、農薬使用を抑えた持続可能な栽培(viticulture raisonnée、後にraisonnable et durableへと発展)を採用。下草を生やしながら定期的に耕作することで土壌の締固めを避け、根を深く張らせるとともに、秋には有機コンポストを投入して土壌生物の活性を高めている。資材の投入は必要最小限にとどめ、土地そのものの力を引き出す栽培を志向している。畑と真摯に向き合うこの姿勢が、フィリップ・フェイの造りを支える基盤となっている。
このように一つの産地であっても土壌や樹齢は畑ごとに異なり、フィリップ・フェイはその違いを画一化せず、区画単位で丁寧に読み解くことを栽培の出発点としている。この積み重ねが、規模は小さくとも個性豊かなシャンパーニュを生み出す土台になっている。
| 自社畑面積 | 4ha |
|---|---|
| 品種構成 | ピノ・ノワール75%、シャルドネ20% |
| 主要区画の樹齢 | 約30年 |
| 栽培方針導入年 | 1999年〜 |
| リザーブワイン使用比率 | 約30% |
| リザーブワイン熟成期間 | 2〜3年 |
| 現行キュヴェ数 | 7種 |
醸造方針
収穫したブドウは区画ごとに分けて醸造し、アッサンブラージュ前にそれぞれのテロワールが持つ個性を丁寧に見極める。全キュヴェで共通してマロラクティック発酵を行い、角の立った酸をまろやかに変える方向性を貫いているのも特徴だ。ブレンドには2〜3年熟成させたリザーブワインを約30%用い、単年の収穫にとどまらない奥行きと安定感を与えている。
こうした手順を経て、フィリップ・フェイは現在7種のキュヴェを造り分けている。基本となるブリュットとブリュット・ロゼに加え、リザーブワインの比率を高めたブリュット・レゼルヴ、やや甘口に仕上げたキュヴェ・ドゥスール、辛口寄りのキュヴェ・サンサシオン・トリオ、そして良年のブドウを厳選したキュヴェ・ベル・ヴァンダンジュがラインナップに並ぶ。なかでもキュヴェ・コート・サン・シール(Côte Saint Cyre)は、区画選抜のブドウをオーク樽で醸造するテット・ド・キュヴェで、木樽由来の複雑味を纏う一本として位置づけられている。
こうした一連の醸造プロセスに共通するのは、際立った個性を主張するのではなく、酸とふくよかさのバランスを丁寧に整えるという姿勢だ。派手さよりも飲み手に寄り添う調和を重視する造りは、初心者にも親しみやすい入り口となっている。
評価
フィリップ・フェイは、フランス国内外の複数のワインガイドに継続して取り上げられており、単年の評価にとどまらず複数年にわたって存在感を示してきた。派手な受賞歴を前面に打ち出すタイプの造り手ではないが、区画ごとの個性を丁寧に汲み取る姿勢と、酸をまろやかに包み込むスタイルの一貫性が、外部の評価にもじわりと反映されている。こうした評価は、日々の畑仕事の積み重ねが着実に品質へと結びついていることの表れといえる。
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