Laurent Bénard / ローラン・ベナールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Mareuil-sur-Aÿを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Laurent Bénard / ローラン・ベナール

Laurent Bénard

ローラン・ベナール

ローラン・ベナールは、マルイユ=シュル=アイでビオロジック農法と亜硫酸無添加醸造を貫く家族経営のシャンパーニュメゾン。1878年に遡る栽培の歴史を持ち、微生物学エンジニアである当主ローランが、四代目シャルルと共に畑の個性をそのまま瓶に閉じ込める低介入型の造りを追求している。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
Aÿ-Champagne / アイ=シャンパーニュ
- 51160 Mareuil-sur-Aÿ / マルイユ=シュル=アイ [Premier Cru]
所在地23 rue Duval Mareuil-sur-Aÿ, 51160 Aÿ (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-laurentbenard.fr/
SNS@champagnelaurentbenard
製造業者種別RM
インポーター有限会社アルコトレード トラスト
株式会社Grando(旧:アモレア株式会社)
アンパティ - 京都空罐工業株式会社
生産者表記EARL VIGNOBLE DES SEPT ARPENTS, MAREUIL-SUR-AY

商品更新情報

特徴・スタイル

ローラン・ベナールが目指すのは、畑の個性をそのまま瓶に映し出すシャンパーニュだ。ビオロジック農法とビオディナミの考え方を土台に、できる限り人の手を加えない低介入型の醸造を貫き、2010年からは亜硫酸を添加しない仕込みにも取り組んでいる。ジュースごとに木樽・ホーロータンク・ステンレスと最適な容器を選び分けることで、素材の純粋さを損なわないよう心を配る。「ビオは手段であって目的ではない、目的は品質だ」という当主の言葉どおり、テロワールを誠実に映すことこそがこのメゾンの一貫した姿勢である。

歴史・ブランドストーリー

ベナール家とピトワ家がシャンパーニュ地方で栽培に携わっていた記録は、遡ること1878年にまで見つかっている。1934年、祖父ラウル・ベナールがル・メニル=シュル=オジェの自家畑で初めて自らワインを仕込み、1942年にはマルイユ=シュル=アイの23番地に母屋とカーヴを構えて拠点を確立した。1963年、第2世代のジャック夫妻がドメーヌを継承し、家族ブランド「ベナール=ピトワ」を立ち上げる。 1991年に引き継いだ第3世代ローラン夫妻は自社畑産ブドウでの生産を拡大し、1995年にはビオロジック栽培の試験を開始。従来の栽培の精度に限界を感じたことがきっかけだった。2009年から2010年にかけて、ビオロジック・ビオディナミ・低介入型醸造という自身の哲学を体現する新ブランド「シャンパーニュ・ローラン・ベナール」を創設し、2010年には亜硫酸無添加醸造にも挑んだ。2020年、農学と醸造学の学位を持つ息子シャルルが加わり、四代目としてドメーヌの未来を担っている。

詳細

ローラン・ベナールは、EARL Vignoble des Sept Arpentsという法人のもとでレコルタン・マニピュラン(RM)として活動する家族経営メゾンである。拠点はマルイユ=シュル=アイの23 rue Duvalに置かれ、この畑名義は看板キュヴェ「La Clé des Sept Arpents」の名の由来にもなっている。

当主ローランは微生物学エンジニアという経歴を持ち、感性と理性の双方からシャンパーニュ造りに向き合う。「ビオは手段であって目的ではない。私にとっての目的は品質だ」という言葉には、栽培哲学の核心が凝縮されている。

自社畑はマルイユ=シュル=アイ、アヴネ=ヴァル=ドール、ミュティニーの3村にまたがるプルミエ・クリュ格の区画に広がり、全区画がビオロジック農法で栽培されている。土壌は粘土石灰質で下層に白亜(craie)を持ち、畑の大部分は南向きの斜面に位置する。なかでもマルイユ=シュル=アイ内の主要区画「ル・パルク」は、軽めの粘土石灰質土壌と白亜の下層、南東向きの緩やかな斜面という立地を持ち、単一区画キュヴェの舞台にもなっている。自社畑面積は公式サイトによれば3.45ha、資料によっては2.5haとする記載もある。

取得した認証は各キュヴェのラベルに「Certifié Bio」として明記され、消費者が一目でその栽培方針を確認できるようになっている。四代にわたって受け継がれてきた自社畑は、ローランとシャルルの手によって次の世代へと引き継がれようとしている。

栽培データ
項目数値
自社畑面積3.45ha
ピノ・ノワール2.17ha
シャルドネ0.45ha
ムニエ0.82ha
栽培認証ビオロジック認証

醸造方針

当主ローランは1995年、従来の栽培・醸造の精度に限界を感じたことをきっかけに、ECOCERT認証基準に沿ったビオロジック栽培の試験を開始した。2010年からは亜硫酸を添加しない醸造(sans soufre ajouté)に取り組み、ビオディナミの考え方や生態系への配慮を重ねながら、できる限り人の手を加えない低介入型のスタイルを確立している。仕込みの際はジュースごとの個性に応じて木樽・ホーロータンク・ステンレスタンクを使い分け、ワイン本来の純粋さを損なわないことを重視する。

ノン・ヴィンテージの主力キュヴェ「La Clé des Sept Arpents」は、2012年に始めたペルペチュエル・リザーブ(累加式のリザーブワイン)をシェーヌ材のフードルで熟成させて用いる。黒ブドウ由来のキュヴェでは、マルイユ=シュル=アイ、ミュティニー、アヴネ=ヴァル=ドール産の複数のピノ・ノワールをマセラシオン(醸し)でアッサンブラージュする手法も採り入れている。2010年に初めて無添加SO2醸造へ挑んだ際の最初のキュヴェは「ヴィブラト」と名付けられ、現在は「Vibratis」としてラインナップの中核をなしている。

2020年、農学と醸造学の学位を持つ息子シャルルが収穫に加わり、以後はローランと共に醸造に携わっている。二代にわたる知見が重なることで、伝統的な栽培の記憶と最新の科学的アプローチの両方を反映した造りが続けられている。

ラインナップは、ヴィンテージごとの最良キュヴェを精選し無添加SO2で仕込む「Vibratis」、リザーブワインを重ねる「La Clé des Sept Arpents」、単一区画でムニエを主体とする「Le Parc」、複数村のピノ・ノワールをマセラシオンで仕上げる「Rouge de Noirs」、黒ブドウ品種を主体に毎年ヴィンテージで造る「Vendange Blanc de Noirs」の5種で構成される。いずれもブリュット・ナチュールまたはエクストラ・ブリュットの低ドザージュ帯に位置し、テロワールの輪郭をそのまま伝えるスタイルで統一されている。

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