Duval Charpentier / デュヴァル・シャルパンティエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Silleryを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Duval Charpentier / デュヴァル・シャルパンティエ

Duval Charpentier

デュヴァル・シャルパンティエ

デュヴァル・シャルパンティエは、ヴェルズネイという単一のグラン・クリュ村にこだわり抜くシャンパーニュ。ピノ・ノワールとシャルドネの2品種のみを使い、酸をまろやかにする工程をあえて省くことで、みずみずしい酸とミネラル感を際立たせる家族経営メゾンだ。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51500 Sillery / シルリィ [Grand Cru]
所在地11 Rue Robert Delloye, 51500 Sillery (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-duval-charpentier.fr/
Mailchampagne.duval-charpentier@orange.fr
SNS
Tel+33 (0)3 26 49 48 92
製造業者種別RM
生産者表記EARL DUVAL-CHARPENTIER

商品更新情報

特徴・スタイル

デュヴァル・シャルパンティエが目指すのは、ヴェルズネイという単一グラン・クリュ村の個性をまっすぐに映し出す味わいだ。ピノ・ノワールとシャルドネの2品種にしぼり込み、あえてマロラクティック発酵を行わないことで、リンゴ酸由来のシャープな酸とミネラル感を残す。看板キュヴェのブラン・ド・ノワールは、樹齢65年を超える古樹のピノ・ノワールから生まれ、力強く芳醇な果実味をたたえる。シャルドネ100%のブラン・ド・ブランは樽で発酵させ、複雑な奥行きを与えている。

歴史・ブランドストーリー

シャンパーニュ・デュヴァル・シャルパンティエは1975年、デュヴァル家(Duval)とシャルパンティエ家(Charpentier)の結婚を機に誕生した。「自社畑を耕し、自社ブドウを醸造し、自社ボトルを販売する」という理念を掲げ、初のキュヴェが市場に出たのは1994年とされる。 現当主アルノー・デュヴァルは1991年から栽培・醸造学を学び、ドイツでの兵役を経て、ブルゴーニュやシャンパーニュ地方の大手メゾンで研鑽を積んだ。2002年に家業へ復帰するとブリュット・ロゼやキュヴェ・スペシャルを加え、2008年には後にメゾンの看板となるブラン・ド・ノワールを誕生させた。 2011年、両親の引退とともに経営を継承したアルノーは、自らを「ヴェルズネイの栽培家として5代目、レコルタン・マニピュランとしては3代目」と語る。手狭になった醸造施設は2014年末から移転計画が進められ、2016年にシルリィの新拠点が稼働を開始した。

詳細

デュヴァル・シャルパンティエは、モンターニュ・ド・ランス地区のヴェルズネイに自社畑を構える家族経営メゾンである。運営会社はEARLデュヴァル・シャルパンティエ、レコルタン・マニピュラン(RM、自社畑で栽培したブドウのみを用いて自ら醸造・元詰めする生産者区分)として、栽培から瓶詰めまでのすべての工程を自社で完結させている。「自社畑を耕し、自社ブドウを醸造し、自社ボトルを販売する」という創業以来変わらぬ理念は、規模を追わず単一グラン・クリュ村にこだわり続ける、このメゾンの姿勢そのものを言い表している。生産規模の拡大よりも、ヴェルズネイという一つの畑の質を磨き上げることを選び続けてきた点に、このメゾンの一貫した姿勢が表れている。

自社畑は約5.5haで、ヴェルズネイのグラン・クリュ格付け地内の複数区画に分散する。区画ごとに樹齢の幅があり、なかでも看板キュヴェのブラン・ド・ノワールには樹齢65年を超える古樹が使われる。栽培品種はピノ・ノワールとシャルドネの2品種にしぼられており、ピノ・ムニエは用いていない。単一グラン・クリュ村・少品種構成という組み合わせは、シャンパーニュ地方でも珍しい、テロワールの個性を際立たせるための明確な選択である。単一グラン・クリュ村、かつ2品種のみという構成は、収穫年やロットによるブレの少ない、ヴェルズネイの個性がそのまま映し出された味わいを生み出す土台になっている。

栽培・生産データ
自社畑面積約5.5ha
主要品種ピノ・ノワール、シャルドネ(2品種)
平均樹齢区画により幅あり(ブラン・ド・ノワール用は65年超の古樹)
瓶内熟成期間トラディション36ヶ月以上/レゼルヴ48ヶ月超/スペシャル60ヶ月以上

醸造方針

デュヴァル・シャルパンティエの醸造で際立つのが、マロラクティック発酵を系統的に行わないという方針だ。多くのシャンパーニュがこの二次発酵によって酸をまろやかにするのに対し、当メゾンはあえてりんご酸を残すことを選び、ヴェルズネイ由来のシャープな酸とミネラル感をそのままボトルに閉じ込めている。ブラン・ド・ブランはシャルドネ100%をフュ・ド・シェーヌ(オーク樽)で発酵させ、樽由来の複雑な香りと厚みを加えることで、酸の骨格に奥行きを与えている。こうした造りから生まれるのは、果実の甘やかさよりも骨格と緊張感を前面に出した、輪郭のはっきりしたスタイルである。

瓶内熟成期間もキュヴェごとに明確に差をつけている。基本となるトラディションで36ヶ月以上、レゼルヴでは48ヶ月を超え、最上級のスペシャルでは60ヶ月以上にわたって瓶内で熟成させる。上位キュヴェになるほど熟成期間を大きく延ばすこの階層構造は、単一グラン・クリュ・単一品種主体という潔い構成を、長期熟成によってさらに磨き上げようとする、このメゾンの一貫した哲学を映し出している。

拠点と受け入れ体制

醸造・受付施設は2016年からシルリィに置かれている。手狭になったヴェルズネイの拠点では衛生・安全基準への対応や、持続可能な生産体制の構築が難しくなっていたため、2014年末から移転計画が進められた末の決断だった。ただし自社畑そのものは今もすべてヴェルズネイに残されており、拠点が移っても畑と一体となった生産の軸は変わっていない。こうした環境整備は、家族経営の小規模メゾンであっても品質管理の水準を落とさないための投資といえる。

栽培から醸造までを統括するのは当主自身であり、専任のセラーマスターを置かず、自らワイン造りの全工程に関わっている。新拠点は醸造設備の刷新にとどまらず、来訪者を受け入れる体制も整えており、単一村・少品種というシンプルな哲学を、訪れる人々にも直接伝えられる場になっている。1975年の創業からアルノー・デュヴァルへと引き継がれてきたこの哲学は、拠点を移した現在も揺らぐことなく、ヴェルズネイという一つの村に根ざしたシャンパーニュづくりを支え続けている。

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