Delouvin Nowack / ドロヴァン・ノワックは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vandièresを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Delouvin Nowack / ドロヴァン・ノワック

Delouvin Nowack

ドロヴァン・ノワック

ドロヴァン・ノワックは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのヴァンディエール村にある自社畑7.25haのみで醸す家族経営メゾン。1949年の創業以来、地場品種ピノ・ムニエの果実味を生かした伝統的なノン・ヴィンテージ・シャンパーニュを守り続けている、村の顔ともいえる造り手だ。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51700 Vandières / ヴァンディエール
所在地29 rue Principale, 51700 Vandières (Google Maps)
公式サイトhttps://www.delouvin-nowack.com/
Mailinfo@champagne-delouvin-nowack.com
SNS
Tel+33 (0)3 26 58 02 70, +33 (0)3 26 57 10 11(fax)
製造業者種別RM
関連銘柄Famille Delouvin
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

ドロヴァン・ノワックが目指すのは、ヴァンディエール村の顔であるピノ・ムニエの果実味を素直に映す、親しみやすいシャンパーニュだ。収穫は畑ごとの熟度を見極めながら丁寧に行われ、マロラクティック発酵をあえて行わず、フレッシュな酸と果実の輪郭を保ったまま、1992年から積み重ねてきたムニエの永久リザーブが奥行きを与える。派手さよりも、毎日の食卓に寄り添う安定した味わいこそが、1949年の創業から守り続けてきたこのメゾンの信条といえる。

歴史・ブランドストーリー

物語は1930年代、ヴァンディエール村でジョルジュ・デルーヴァンが自らのシャンパーニュを初めて瓶詰めしたことに始まる。同じ頃、フェルナン・ノワックも自家瓶詰めを開始し、二つの家系がそれぞれ醸造・熟成の設備を整えていった。転機は1949年。エリアーヌ・ノワックとピエール・デルーヴァンの結婚を機に両家の畑が統合され、「ドロヴァン・ノワック」が誕生する。創業当初は苦しい時期が続いたが、サロン出展や直売を通じて次第に固定客を獲得していった。 1976年、技師としての経験を積んだ息子ベルトランが後を継ぎ、新技術と長期熟成、そして1992年に始めたムニエのソレラ(永久リザーブ)で品質を磨き上げながら、「100%ムニエ、100%ヴァンディエール」という独自性を貫いた。2011年には息子ジョフリーが父の指導のもと初醸造を経験し、現在は当主として看板レンジを受け継ぎながら、同一ドメーヌが並行して展開するもう一つのエクスペリメンタルなレンジも手がけている。

詳細

ドロヴァン・ノワックは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸のヴァンディエール村にただ一つのドメーヌを構え、自社畑7.25ha・36区画のみで栽培から醸造までを一貫して手がける。他の畑からブドウを買い付けることはなく、1949年の創業以来受け継がれてきた「ドロヴァン・ノワック」の名は、このドメーヌが誇る伝統的でノン・ヴィンテージを中心としたレンジを表している。

同じドメーヌでは、これとは対照的に野性的で個性の強いパーセレール系のキュヴェ群を手がけるもう一つの実験的なレンジも並行して展開されているが、ドロヴァン・ノワックはあくまで1949年創業以来の伝統的な造りを守り続けるレンジである。

現当主のジョフリー・デルーヴァンは、公式サイトで自ら「11代目」と位置づけており、幾世代にもわたって受け継がれてきた家族経営の系譜を体現する存在だ。ドメーヌ統合から70年以上、畑仕事と醸造の技術が親から子へと着実に受け継がれている。

畑は南向き・南南東向きの斜面に広がり、多くが古樹の区画にあたる。土壌は粘土石灰質を基調に、露出したチョーク、砂、粘土が入り交じるモザイク状で、区画ごとに個性が異なる。主体はピノ・ムニエで、一部区画にシャルドネ、さらに3区画ではピノ・ノワール、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、プティ・メリエを混植する。

栽培は除草剤・殺虫剤・防腐処理・化学肥料を一切使わず、12ヶ月かけて堆肥化した羊糞を土に還す。耕作は表層にとどめ、下草は自然な生育に任せる。先代から続く選抜マサルによって古樹を守り継ぎ、収量を抑えるための短剪定を徹底することで、畑そのものの個性を果実に映し出す栽培方針を貫いている。

畑仕事を担うアルノーとカトリーヌは、それぞれの父の代から働き続けてきた栽培チームで、二人合わせて60年を超える経験を持つ。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積7.25ha
区画数36区画
ムニエ永久リザーブ規模360hL
最低熟成期間澱上36ヶ月+コルク後3ヶ月
栽培チーム経験年数60年(アルノー・カトリーヌ合計)
現当主世代11代目

醸造方針

1949年の創業時にはヴァンディエールの地に醸造所とカーヴが新設され、これが現在まで受け継がれる醸造拠点となっている。

収穫は畑ごとの熟度や天候を見ながら1〜2週間かけて行われ、搾汁後は直ちに低温でデブルバージュ(果汁の清澄化)を行う。得られた果汁は品質・品種・区画ごとに分けて管理され、それぞれの個性を保ったまま醸造工程に進む。

ドロヴァン・ノワックのレンジは、シャンパーニュの伝統的な製法に忠実に造られる。選抜酵母を用い、温度管理されたステンレスタンクで発酵させ、マロラクティック発酵はあえて行わない。これにより、ヴァンディエール村らしい果実味とフレッシュな酸を最大限に引き出している。

レンジ全体としては、複数ヴィンテージをブレンドしたノン・ヴィンテージのブリュット3種を中心に据え、ヴァンディエール村を象徴するピノ・ムニエの香りを丁寧に引き出す構成となっている。例外的に恵まれた年に限り、古樹区画を厳選した単一ヴィンテージの上位キュヴェも生産される。

ノン・ヴィンテージならではの奥行きは、1992年のカーヴ改装を機に始めたムニエの永久リザーブ(ソレラ方式)に支えられている。現在360hL規模にまで育ったこのリザーブが、毎年の仕上がりに安定感を与える柱となっている。

デゴルジュマンは手作業で行い、ブリュットには自家製のリキュールを加える。ドザージュを行わないナチュールについては、同じキュヴェのワインでドザージュする。出荷までの熟成期間は最も若いボトルでも澱の上で36ヶ月、コルクを打ってからさらに3ヶ月を確保しており、じっくりと時間をかけて仕上げられる。

「伝統的な顧客のための伝統的な醸造」を標榜し、1949年以来変わらぬスタイルを守り続けてきたことが、このメゾンが長年にわたり固定客の支持を集めてきた理由である。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集