Famille Delouvin / ファミーユ・ドルヴァンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vandièresを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Famille Delouvin / ファミーユ・ドルヴァン

Famille Delouvin

ファミーユ・ドルヴァン

ファミーユ・ドルヴァン(Famille Delouvin)は、シャンパーニュ地方ヴァンディエールの単一ドメーヌが手がける、畑の区画ごとに個性を引き出す実験的なレンジ。自然発酵や小樽熟成など、ブルゴーニュ的な手法でシャンパーニュの新たな表情を追求しています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51700 Vandières / ヴァンディエール
所在地29 rue Principale, 51700 Vandères (Google Maps)
公式サイトhttps://www.delouvin-nowack.com/millesimes
SNS@geoffreydelouvin
製造業者種別RM
インポーター株式会社エメ
関連銘柄Delouvin Nowack

商品更新情報

特徴・スタイル

ファミーユ・ドルヴァンが表現するのは、シャンパーニュらしからぬ野性味と自由な発想です。畑の区画ごとに仕込みを分け、天然の酵母にゆだねる自然発酵、澱と共に小樽で眠らせる熟成など、まるでブルゴーニュの造り手のような手法を採用。マロラクティック発酵も無理に促したり止めたりせず、亜硫酸の添加も最小限に抑えることで、ブドウ本来の個性をそのままグラスに閉じ込めています。ヴィンテージやモノセパージュ、コトー・シャンプノワなど、型にはまらない多彩なキュヴェが揃うのも魅力です。

歴史・ブランドストーリー

ファミーユ・ドルヴァンの物語は、1930年代のヴァンディエールに遡ります。当時ブドウ栽培や樽職人としてシャンパーニュの大手メゾンに葡萄を供給していた二つの家系が、それぞれ自家瓶詰めのシャンパン造りを始めたのがきっかけでした。1949年、両家は結婚によって畑を一つに束ね、ヴァンディエールに醸造所とカーヴを構えてドメーヌを創業します。 1976年、技師としてのキャリアを経て息子ベルトランが後を継ぐと、新しい技術と長期熟成、そして1992年に始めたムニエの永久リザーブ(ソレラ)によって品質を大きく引き上げました。このソレラは現在360 hLにまで育っています。2011年には息子ジェフリー・ドルヴァンが研修を経て初醸造を経験し、公式サイトでは自ら「11代目」と称する当主として、野性味あふれるパーセレール/エクスペリメンタルなキュヴェ群を「ファミーユ・ドルヴァン」というレンジにまとめ上げました。ドメーヌでは同時に、もう一つの伝統的なレンジも並行して生産を続けています。

詳細

ファミーユ・ドルヴァンの畑は、マルヌ川右岸に位置するヴァンディエールに広がる7.25haの自社畑36区画で構成されています。区画を細かく分けて管理することで、それぞれの個性を醸造に生かせる体制を整えているのが特徴です。中心となる品種はピノ・ムニエで、マルヌ川流域らしい伝統的な品種構成を軸としながら、一部区画にはシャルドネも植えられています。さらに3区画では、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、プティ・メリエという珍しい品種が混植されており、単一品種にとどまらない多様性を畑そのものに宿しています。畑は南向き・南東向きの斜面に多く位置し、その大半が古木の区画である点も見逃せません。こうした細やかな区画管理が、パーセレールを軸とする「ファミーユ・ドルヴァン」ならではの造りを支えています。

土壌は粘土石灰質を基盤に、露出したチョーク、砂、粘土が入り混じるモザイク状の構成となっており、区画ごとに異なる個性がブドウに反映されます。こうした土壌の多様性も、畑を細かく区画分けして管理する理由のひとつになっています。この複雑な土壌構成こそが、「ファミーユ・ドルヴァン」の多彩なキュヴェを生み出す土台となっています。

栽培においては除草剤・殺虫剤・防腐処理・化学肥料を一切使用せず、12ヶ月かけて堆肥化した羊糞を用いた土づくりを行っています。土壌の耕作は表層にとどめて自然な下草の生育を促すことで畑の生態系を守るとともに、先代から受け継いだマサル選抜(sélection massale)によって古木を保存し、収量を抑えるための短剪定を実践しています。化学的な介入を極力避け、畑本来の力を引き出すことに重きを置いた栽培方針です。こうした一つひとつの手間が、畑の生命力をそのままボトルに映し出す土台になっています。

栽培・生産データ
自社畑面積7.25ha
区画数36区画
主要品種ピノ・ムニエ(主体)、シャルドネほか
ペルペチュエル・ソレラ規模360hL(1992年〜)
小樽熟成期間(対象キュヴェ)約9ヶ月
出荷前最低熟成期間澱上36ヶ月+コルク後3ヶ月

醸造方針

「ファミーユ・ドルヴァン」レンジの醸造は、ブルゴーニュ的なアプローチを大胆に取り入れているのが特徴です。区画ごとにブドウを選別し、天然酵母による自然発酵を行うほか、一部のキュヴェは澱の上で小樽に9ヶ月ほど寝かせて熟成させます。マロラクティック発酵は人為的に誘導も阻害もせず、亜硫酸の添加量も最小限に抑えることで、畑の個性がまっすぐに表現される造りを目指しています。こうした一連の判断はすべて、区画ごとの個性を最大限に引き出すことを目的としています。

収穫は畑ごとの成熟度合いと天候を見極めながら、1〜2週間かけて行われます。プレス後はただちに低温でデブルバージュ(低温沈殿)を行い、果汁は品質・品種・区画ごとに丁寧に分けられます。ノン・ヴィンテージのコクと奥行きを支えているのが、1992年から積み重ねられてきたムニエの永久リザーブ(ペルペチュエル・ソレラ)で、デゴルジュマンはすべて手作業で行われます。出荷前には最も若いボトルでも澱上36ヶ月、コルク打栓後さらに3ヶ月という長い熟成期間が設けられています。こうした丹念な工程の積み重ねが、ノン・ヴィンテージ一本にも奥行きのある味わいをもたらしています。

多彩なキュヴェ構成

「ファミーユ・ドルヴァン」の名を冠するキュヴェ群は、ひとつの型に収まらない構成の幅広さも魅力です。特定のヴィンテージだけで仕立てられるもの、単一品種の個性を際立たせるモノセパージュ、さらにはスティルワインであるコトー・シャンプノワまで、パーセレール・エクスペリメンタルという名にふさわしい多彩なラインナップが揃っています。ドメーヌ全体としては、こうした実験的なレンジと並行して、もう一つの伝統的なレンジも継続して生産されています。こうした型にとらわれない自由な姿勢こそが、「ファミーユ・ドルヴァン」というレンジ名に込められた挑戦の証といえるでしょう。

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