Vincent Couche / ヴァンサン・クーシュは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Buxeuilを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Vincent Couche / ヴァンサン・クーシュ

Vincent Couche別名:Couche Pere & Fils

ヴァンサン・クーシュ別名:クーシュ・ペール・エ・フィス

ヴァンサン・クーシュは、バルセカネ地区のビュクセイユを拠点とする三代目の造り手です。1996年に自らの名を冠したドメーヌを構え、2008年にビオディナミの国際認証デメテールを取得しました。13haの畑には鶏や羊を放ち、森まで育てる土づくりを続けています。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10110 Buxeuil / ビュクセイユ
所在地29 Grande Rue, 10110 Buxeuil (Google Maps)
公式サイトhttps://vincent-couche.com/
Mailcontact@champagne-couche.fr
SNS@domainevincentcouche
Tel+33 (0)3 26 97 91 38, +33 (0)3 26 97 94 95(fax)
設立1996
製造業者種別RM
インポーター株式会社ヴァンクロス
株式会社indigo
生産者表記EARL Champagne Couche

商品更新情報

特徴・スタイル

造りの根本にあるのは、土壌が持つ表情をそのまま瓶に映すという考えです。発酵は培養酵母に頼らず、ブドウに付いた天然酵母だけで進め、糖を補うことはしません。ろ過もかけず、人の手を加える場面を最小限にとどめています。 そのため仕上がりの味わいは、果実の甘さで押すタイプではなく、土地の性格が輪郭となって表れるナチュラルな方向に振れます。ビオディナミの実践を20年以上重ねてきたことが、この一貫した造りを支えています。

歴史・ブランドストーリー

クーシュ家は三代にわたってビュクセイユでブドウを育ててきました。ヴァンサン・クーシュが父アンドレと母エヴリーヌから畑を引き継ぎ、自らの名を掲げたドメーヌを構えたのは1996年のことです。兄弟のトマとともに家業を受け継ぎ、2014年からは経営の責任者を務めています。 転機は1998年に訪れます。農学エンジニアのクロード・ブルギニヨン、そしてビオディナミ指導者のピエール・マッソンとの出会いをきっかけに、ビオディナミ農法の導入へ踏み出しました。翌1999年には除草をやめ、土のなかの微生物を損なわない栽培へと舵を切ります。マッソンの指導は10年にわたって続き、2008年に正式な転換を果たすと同時に、国際認証デメテールを取得しました。 その後も取り組みは広がります。2015年春には絶滅危惧種のラ・フレッシュ種を含む鶏を畑に放ち、2018年には有機認証を受けた70haの森を取得してリンゴの木を植えるアグロフォレストリーに着手しました。2019年末には羊も加わっています。

詳細

自社畑は13haあり、性格の異なる2つの土地に分かれています。モンギューの3haは、表土から40cmほど下に白亜質のチュロニアン期の層が広がり、主にシャルドネが植えられています。もう一方、本拠地ビュクセイユの10haはキンメリジャン階の粘土質石灰と粘土質泥灰岩が土台で、ピノ・ノワールが中心です。ただし一部にはシャルドネに向く区画もあります。畑は南から西を向いた急斜面にあり、斜面の下をセーヌ川が流れることで気温が上がりやすく、適度な湿度が保たれる小気候が生まれています。

栽培でとりわけ目を引くのが植栽密度です。1haあたり10,100本という数字は、導入した当時の一般的な水準である8,000〜8,300本を大きく上回ります。樹どうしをあえて競わせて根を深く伸ばさせ、熟度と凝縮感の高い果汁を得ることが狙いです。収穫はすべて手摘みで行います。

ビオディナミの実践は、牛角に詰めた牛糞の調剤500番と、粉末にした石英による調剤501番を軸に、ヴァレリアン・スギナ・イラクサ・柳といった薬草の煎じ液、粘土の散布、有機堆肥を組み合わせるものです。作業の時期は月と太陽の暦に合わせて調整します。土壌については農学エンジニアのクロード・ブルギニヨンを迎え、表土と心土の詳細な分析を受けています。

栽培・生産データ
自社畑面積13ha(モンギュー3ha/ビュクセイユ10ha)
植栽密度10,100本/ha
年間生産量8万〜10万本
瓶熟成期間最低3〜5年(ミレジメを除く)
アグロフォレストリー用の森70ha(2018年取得)
認証デメテール(2008年)、ビオロジック(AB)、エコセール

畑をめぐる試み

2015年春、畑に鶏が入りました。絶滅危惧種のラ・フレッシュ種を含む群れで、草や虫をついばみながら土をかき混ぜる役目を担います。2018年には有機認証を受けた70haの森を取得し、リンゴの木を植えてアグロフォレストリーに着手しました。2019年末にはシュロップシャー種の羊が加わっています。いずれもデメテールが求める水準を超えて、畑とその周囲の生きものの層を厚くするための選択です。

病害への向き合い方にも試みがあります。ベト病など菌類による病害への対策として、周波数帯の音を出す発振装置を畑に設置する科学実験プログラムに参加しています。

醸造方針

醸造所は温度を管理したうえで、丸天井のセラーとオーク樽を軸に組み立てられています。樽を使った部分発酵を取り入れたのは2002年からで、その後は一部のキュヴェにアンフォラも加わりました。発酵に用いるのは天然酵母のみで、補糖は行いません。2008年からは、一部のキュヴェで酸化防止剤を加えずに仕込む造りも始めています。瓶詰め後はミレジメを除いて最低3〜5年ねかせてから出荷します。

認証と加盟

ビオディナミの国際認証デメテールを2008年に取得したほか、有機栽培のビオロジック(AB)とエコセールの認証も受けています。独立生産者の団体であるヴィニュロン・アンデパンダンにも加盟しており、自らの畑の果実で造るという立場を明確にしています。

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