Corbon / コルボンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Avizeを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Corbon / コルボン

Corbon

コルボン

コルボン(Corbon)は、シャンパーニュ随一のグラン・クリュ、アヴィーズを拠点とするレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造まで一貫して手がける生産者)。清澄・濾過を行わず、澱の上で長く寝かせた奥深い味わいを守り続ける家族経営のメゾンです。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru]
所在地541 avenue Jean Jaurès, 51190 Avize (Google Maps)
公式サイトhttp://www.champagne-corbon.fr/
Mailcontact@champagne-corbon.fr
SNS@champagnecorbon
Tel+33 (0)3 26 22 36 50, +33 (0)3 26 51 63 54(fax)
製造業者種別RM
インポータースマイルツリー
生産者表記claude CORBON

商品更新情報

特徴・スタイル

コルボンが目指すのは「ヴィニュロンのシャンパーニュ」。良いブドウなくして偉大な一本は生まれないという信念のもと、畑仕事を何よりも大切にしています。清澄剤も濾過も使わず、瓶内で澱とともに最低3年、時には数十年単位で静かに熟成させることで、時間そのものが磨き上げる複雑な味わいを引き出します。 一部のキュヴェではマロラクティック発酵をあえて行わず、果実の輪郭をくっきりと残すのも特徴です。実際、1996年に収穫したミレジメを2016年以降にリリースした例もあり、じっくり寝かせてこそ引き出せる奥行きを追求する姿勢が随所にうかがえます。

歴史・ブランドストーリー

物語は第一次世界大戦後、曾祖父シャルル・コルボンがアヴィーズに移り住んだことに始まります。当初は収穫したブドウを大手メゾンに売る栽培農家でしたが、1920年代に最初の自社畑を取得しました。祖父アルベールは炭商業を営みながら畑を継ぎ、栽培そのものにはあまり関心を寄せなかったといいます。 転機は1970年代。1969年に家業を継いだ父クロードは、翌1970年の経済危機でブドウの買い手を失ったことをきっかけに、自ら醸造して瓶詰めまで手がけるレコルタン・マニピュランへの転向を決意します。1981年からはアヴィーズのブラン・ド・ブランをミレジメごとにリリースするコレクションを開始し、以来一年も欠かすことなく続けてきました。 2000年代半ば、パッケージング工学を学び、英国生活や食品メーカーでの包装技術者としての経験を積んだ娘アニエスが家業に合流。栽培醸造の資格を取得したのち、現在はアニエスが経営の中心を担い、4代にわたる家族の哲学を引き継いでいます。

詳細

コルボンは、シャンパーニュ地方でシャンパーニュを手がけるレコルタン・マニピュラン(RM)です。RMとは、自社畑で栽培したブドウを収穫から醸造・瓶詰めまで一貫して自らの手で仕上げる生産者を指します。フランス語で「収穫し、瓶詰めする者」を意味する呼称です。

コルボンの拠点は、コート・デ・ブランのグラン・クリュ、アヴィーズです。アヴィーズはグラン・クリュ格付け村の一つであり、シャルドネの銘醸地として世界的に知られています。数百メートルに及ぶ白亜(チョーク)質の地層が水分と熱を蓄え、シャルドネに繊細さとミネラル感を与えています。加えてヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸のヴァンディエール、ヴェルヌイユ、ヴァンセルにも区画を保有し、こちらは粘土石灰質のマール土壌が特徴です。歴史的にはピノ・ムニエの適地とされてきた村々ですが、現在はシャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールの3品種すべてを栽培しています。

栽培では除草剤の使用を抑えるための土壌管理を重視し、ブドウの根を深く張らせることでチョーク層に蓄えられたミネラルを引き出す、環境に配慮した手法を実践しています。総面積2.70haという小規模な畑を、家族の手で丁寧に管理し続けている点も特徴です。

栽培・生産データ
項目数値
自社畑総面積2.70ha
シャルドネ(ヴェルヌイユ、1999年植樹)0.8ha
ピノ・ムニエ(ヴァンセル、1979年植樹)0.5ha
ピノ・ノワール(ヴァンディエール、1983年植樹)0.3ha
澱の上での熟成期間最低3年
ミレジメコレクション開始年1981年

醸造方針

コルボンはAOCシャンパーニュの規定を超えて自主的なルールを課しています。清澄剤による清澄(コラージュ)と濾過(フィルトラシオン)を行わず、低温安定化処理も実施しません。瓶詰めは毎年春の終わりに行い、瓶内で澱とともに最低3年の熟成期間を経てから出荷されます。この方針は父クロードの代から一貫しており、ボトルによっては市場投入まで数十年カーヴで寝かせることもあります。1996年に収穫したミレジメを2016年以降に商品化した例は、その代表といえるでしょう。

清澄・濾過とは、瓶詰め前のワインの濁りを取り除き、外観を澄んだ状態に整える工程です。多くの生産者が採用する一方で、コルボンはこの工程を経ないことで、ブドウ由来の風味や旨味成分をできるだけそのまま残す道を選んでいます。

1981年、コルボンはアヴィーズのブラン・ド・ブランを毎年のミレジメ(単年収穫)としてリリースするコレクションを開始し、以来一年も欠かすことなく継続しています。天候による出来不出来の差が大きいミレジメ表記のシャンパーニュにおいて、途切れることなく毎年リリースを続けている点は特筆すべき実績といえます。

一部のキュヴェではマロラクティック発酵をあえて行わず、果実本来の輪郭を残す造りも採用しています。

認証・所属団体

環境に配慮した栽培が評価され、HVE(高環境価値)認証を取得しています。また、シャンパーニュの若手・異色派ヴィニュロンが集う「Des Pieds et Des Vins」のメンバーでもあり、既存の枠にとらわれない造り手同士のネットワークにも参加しています。

HVE認証は、生物多様性の保護や農薬・肥料・水資源の使用量削減など、環境負荷の少ない農業実践に対してフランス政府が認定する制度です。コルボンはこの認証を通じて、チョーク層の土壌を守りながら栽培を続ける姿勢を対外的にも示しています。

こうした環境志向や既存の枠にとらわれない姿勢は、四代にわたって独自路線を貫いてきたコルボンの家系そのものを映し出しています。畑仕事から瓶詰め後の熟成まで時間をかけて丁寧に仕上げる姿勢、そして家族経営ならではの手仕事の積み重ねが、一本一本のシャンパーニュに息づいています。AOCの規定を上回る自主基準を守りながら、これからも丁寧な造りを続けていくことでしょう。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集