Aubry / オブリは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Jouy-lès-Reimsを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Aubry / オブリ

Aubry別名:L.Aubry Fils

オブリ別名:L.オブリ・フィス

オブリ(Aubry、L.オブリ・フィス)は、シャンパーニュAOCが認可する7品種すべてを自社畑で栽培する希少なメゾン。ジュイ=レ=ランスの地で1790年から続く家族経営が、絶滅寸前だった古代品種を蘇らせ、野性的でアロマティックな一本を生み出す。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
村51390 Jouy-lès-Reims / ジュイ=レ=ランス [Premier Cru]
所在地4 et 6 Grande Rue 51 390 Jouy-lès-Reims (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-aubry.com/
Mailinfo@champagne-aubry.com
Tel+33 (0)3 26 49 20 07, +33 (0)3 26 49 75 27(fax)
設立1790
製造業者種別RM
生産者表記SCEV L. AUBRY FILS PROPRIÉTAIRES

商品更新情報

特徴・スタイル

オブリのシャンパーニュは、完熟した果実の香りと生き生きとした酸が印象的だ。マロラクティック発酵をしっかりと行うことで丸みのある骨格を作りつつ、伝統的な3品種にとどまらない希少な古代品種のブレンドが、他にはない野性的でアロマティックな個性を添える。クラシック・レンジは完熟果実感としっかりした骨格に、清涼感のある後味が特徴的。ロゼはイチゴやラズベリーを思わせる香りに軽やかな酸が寄り添い、瓶内熟成由来のビスケットのニュアンスが奥行きを加える。

歴史・ブランドストーリー

オーブリー家がジュイ=レ=ランスで葡萄栽培を始めたのは1790年。1950年代、曾祖父レオン・オーブリーが自社元詰めを開始し、「L.オブリ・フィス」ブランドを創設した。息子クロード・オーブリーが家業を発展させたが、1970年代末に急逝する。 跡を継いだ双子の兄弟ピエールとフィリップ、そして妹シルヴィとその夫が、1986年の創業200周年を機に大きな挑戦に乗り出す。フィロキセラ禍でほぼ絶滅していた古代品種アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリの発掘と接ぎ木を進め、1993年から1994年にかけて次々と初収穫を実現。シャンパーニュAOC認可の7品種がついに自社畑に揃い、この成果から象徴的キュヴェ「ル・ノンブル・ドール」が生まれた。 2020年にはフィリップの息子マキシムがIT業界から合流。2023年のピエールの急逝を経て、2025年半ばには共同経営者兼gérantとして経営を担っている。

詳細

オブリはプティット・モンターニュ・ド・ランスに位置するジュイ=レ=ランスを拠点に、1790年から続くオーブリー家が営むレコルタン・マニピュラン(RM)。自社畑は約12ha、約50区画に及び、ジュイ=レ=ランス、パルニー=レ=ランス、クロム=ラ=モンターニュという3つのプルミエ・クリュ村にまたがる。経営母体はSCEV Champagne L. Aubry Filsで、18世紀末から続く自作農家系がそのまま家族経営を守り続けている。

最大の特徴は、シャンパーニュAOCが認可する7品種すべてを自社畑で栽培している点にある。伝統的なシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエに加え、フィロキセラ禍でほぼ絶滅していた希少な古代品種、アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ブラン(現地名アンフュメ)、ピノ・グリ(現地名フロモントー)までを栽培する生産者は数少ない。この挑戦の起点は1986年、創業200周年(1991年に祝賀)を記念するキュヴェ制作にあたり、18世紀当時のシャンパーニュを再現しようという構想が持ち上がったことに遡る。1989年から1990年にかけて古代品種の苗木を接ぎ木・植樹し、1993年にアルバンヌとプティ・メリエを初収穫。1994年にはピノ・グリとピノ・ブランも収穫にこぎつけ、ついに7品種が自社畑に揃った。この歴史的な成果から誕生したのが、7品種をブレンドした象徴的キュヴェ「ル・ノンブル・ドール」である。こうして完成した7品種のパレットは、伝統的な3品種だけでは生まれない複雑な香りの層と、野性的でアロマティックな個性をシャンパーニュにもたらしている。

主要区画のひとつ「ロディトゥール(l'Auditeur)」は、ジュイ=レ=ランスの中でも非常に石の多い土壌と、この地域では珍しい南向きの急斜面を持つ。ここで育つシャルドネは、混植されたムニエと別々に醸造し組み合わせる実験的なキュヴェ「イヴォワール・エ・エベーヌ」の主原料となっている。同じく実験的発想から生まれた「サブレ・ロゼ」は、低圧・微発泡・無ドザージュという18世紀当時の醸造様式を今に伝える一本である。プティット・モンターニュ・ド・ランス一帯は、白亜・粘土・砂・石灰質が入り組む複雑な堆積地質を持ち、区画ごとの個性を育んでいる。

栽培においては除草剤による耕起を行わず、畝間に草を茂らせる草生栽培を採用するなど、サステナブルな農法を実践する。有機栽培への転換も検討課題に挙がっているが、近年の気候災害の影響もあり、最終的な決定には至っていない。

栽培・生産データ
創業年1790年
自社畑面積約12ha
区画数約50区画
プルミエ・クリュ村数3村
栽培品種数7品種(シャンパーニュAOC認可品種すべて)
古代品種初収穫1993〜1994年
シュール・リー熟成期間(クラシック・レンジ)最低18ヶ月

醸造方針

醸造には自然発酵ではなく選定酵母を用い、マロラクティック発酵をしっかりと行う。基本はステンレスタンクでの醸造・熟成だが、ミレジメ用のシャルドネに限っては樽で仕込む。低ドザージュと高い酸を軸に、瓶内でのシュール・リー熟成に長い年月をかけるスタイルを貫いており、クラシック・レンジ(ブリュット、エクストラ・ブリュット、ロゼ)はいずれも最低18ヶ月のシュール・リー熟成を経てリリースされる。リザーブワインはソレラ方式に近い恒久的なブレンドとして管理され、複数年のヴィンテージの厚みを一本ごとに積み重ねている。こうした低ドザージュと長期シュール・リー熟成へのこだわりが、オブリのシャンパーニュに透明感のある酸と熟成ポテンシャルを与えている。

海外展開

2010年代初頭から海外市場への輸出に力を入れはじめ、フランス国内にとどまらない評価を築いてきた。伝統品種に希少な古代品種を組み合わせた個性的なスタイルは、ソムリエやシャンパーニュ愛好家の間で徐々に知られるようになり、オブリの名を国際的な舞台に押し上げている。こうした独自性は、シャンパーニュの伝統と革新を両立させる生産者として、国内外での存在感を強めている。

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