ドゥー とは

ドゥー / Doux

シャンパンの製造過程にドザージュと呼ばれるリキュール添加があり、このリキュールに含まれる糖分の量によっていくつかに分類されます。Doux はこの分類名称のひとつで、添加される糖の量が 50 g/l 以上のシャンパンのことをいい、糖分添加量の多い極甘口のシャンパンということにです。

この分類は、フランスの AOC Champagne に規定されており、他にBrut、Extra Brut、Extra Dry、Sec、Demi Secなどがあります。これらは、シャンパンのラベルに必ず記載され、シャンパンの名称に用いられる場合も多いので、買うときの味の目安になります。これらの表記については、シャンパンの甘さを決める「ドザージュ」 Brut?Sec?Dry?で詳しく解説しています。

もともとシャンパンは甘口でしたが、ポメリーが「Brut Nature」(現Brut Royal)を発売したのを皮切りに、イギリスで辛口がもてはやされ、今では世界的に辛口が主流となっています。その流れの中で、極甘口である Doux は、造るメーカーが減少し生産量も極少ないため、なかなか見つけることができません。ワイン専門の酒屋でシャンパンに力を入れているところやインターネット上のワイン専門のショッピングサイトなどをくまなく探してあるかどうか、2004年ですが ワイナート 20号でアンドレ ボーフォールの Doux が取り上げられたりはしていますので、扱うお店もあるかもしれません。

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