ブリュット とは

ブリュット / Brut

シャンパンの製造過程にドザージュと呼ばれるリキュール添加があり、このリキュールに含まれる糖分の量によっていくつかに分類されます。Brut はこの分類名称のひとつで、添加される糖の量が 15 g/l 以下のシャンパンのことをいい、糖分添加量の少ない辛口のシャンパンということにです。Brutは、和訳すると、生、となります。

この分類は、フランスの AOC Champagne に規定されており、他にExtra Brut、Extra Dry、Sec、Demi Sec、Douxなどがあります。これらは、シャンパンのラベルに必ず記載され、シャンパンの名称に用いられる場合も多いので、買うときの味の目安になります。これらの表記については、シャンパンの甘さを決める「ドザージュ」 Brut?Sec?Dry?で詳しく解説しています。

Brut は AOC Champagne の規定に「15 g/l 以内」としか記載されていないため、Extra Brut にあたる 6 g/l以下などでも Brut とされる場合があり、辛口全般を含む多少幅の広い呼び方になります。

もともとシャンパンは甘口でしたが、ポメリーが「Brut Nature」(現Brut Royal)を発売したのを皮切りに、イギリスで辛口がもてはやされ、今では世界的に辛口が主流となっています。ほとんどのメーカーで主力商品に Brut を持ってきていますし、消費されるシャンパンの90%以上が Brut です。

Brut とは日本語「生の」といった意味で、やはり糖を多く入れれば、本来の味から変わることになり、欠点が表に出にくくなります。その意味で、糖を抑えた Brut などは、シャンパンそのものの味がでることとなり、各メーカーともその出来に自信のある製品と言うことが出来るでしょう。

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