Vanault-le-Châtel / ヴァノー=ル=シャテル

ヴァノー=ル=シャテルは、ヴィトリャ地区北東部に位置するシャルドネ特化の小村。栽培面積の99%超をシャルドネが占め、オートル・クリュながら1997年から2013年にかけて栽培面積が約2倍に拡大した注目の産地だ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Vitry-le-François
郵便番号 : 51330
面積 : 34.78 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Saint-Amand-sur-Fion, Lisse-en-Champagne, Bassu, Val-de-Vière, Vanault-les-Dames, Coupéville, Le Fresne, Bussy-le-Repos, Saint-Jean-devant-Possesse,

「Vanault-le-Châtel」のぶどう畑

テロワールVitryat
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積33.8 ha
- Chardonnay33.6 ha (99.4%)
- Pinot Noir0 ha (0%)
- Pinot Meunier0 ha (0%)
- その他0.2 ha (0.6%)

特徴

栽培面積の99%超をシャルドネが占めるヴァノー=ル=シャテルのシャンパンは、清澄な酸と白い果実の香りを軸にしたブラン・ド・ブランスタイルが中心。日照が抑えられた冷涼な気候由来のキリッとした酸は余韻に長さをもたらし、シーフードや白身魚のムニエルなど繊細な料理との相性が抜群だ。トレポ・レリギエのようにこの村のシャルドネだけを手がける生産者のシャンパンは、ヴィトリャ地区の冷涼なテロワールがそのままグラスに映し出されたようなピュアな酸質を楽しめる。

テロワール

ヴァノー=ル=シャテルのブドウ畑は村の東側に2ブロック形成されており、穏やかな南〜南東向きの斜面が主体をなす。標高は約150mで、村内に源を発するヴァニション川が下流でヴィエール川に合流する、水資源に富んだ地形の中に畑が広がっている。気候はケッペン分類Cfb(温暖湿潤・夏涼しい)に属し、年間平均気温10.1℃、年間降水量837mmと降水が年間にほぼ均等に分布する。日照量が少なく冬は約3℃まで冷え込むこの環境は、シャルドネの酸味をゆっくりと育て、果実に引き締まった輪郭を与える。近隣のサン=タマン=シュル=フィオンバシュヴァル=ド=ヴィエールと同じ丘陵地帯に属しながらも、村の97.5%が農地(耕作地93.4%)という純農村的な土地利用が続いており、ブドウ栽培に特化した環境がシャルドネの均一な品質を支えている。

詳細

ヴァノー=ル=シャテルはヴィトリャ地区の北東部に位置し、シャロン=アン=シャンパーニュの東約30km、ヴィトリ=ル=フランソワの北約18kmに位置する小村(人口約160人)。コミューン面積は34.78 km²、ヴァニション川が村内に発してヴィエール川に合流するこの地形が、十字形の村落形状を生み出している。近隣のシャンパーニュ・アペラシオン村としては南西にバシュ、南南東にヴァル=ド=ヴィエールがある。

畑は村の東側に2ブロック形成され、穏やかな南〜南東向きの斜面が主体。総栽培面積33.80 haのうちシャルドネが33.60 haを占め(99%超)、ピノ・ノワールピノ・ムニエはほぼ栽培されていない。1997年の18 haから2013年時点の33.9 haへと栽培面積が急拡大した背景には、ヴィトリャ地区内でシャルドネ特化型産地としての評価が高まったことがある。オートル・クリュの格付けながら、この面積拡大はこの村の潜在力への注目を示している。

トレポ・レリギエは、当村を拠点とするネゴシアン・マニピュラン(NM)で、自社畑にはシャルドネのみを栽培している。ヴィトリャ地区のシャルドネに特化したスタイルを守る数少ない生産者として、地元に根ざした活動を続けている。

地名「Vanault」の最古の記録は763年の文書(Wasnao in Campania)にまで遡る。中世には「城塞」を意味するシャテル(le Châtel)を冠した表記が定着し、1125年頃にはシャンパーニュ伯ティボー4世の庶子とされるユーグ・ド・モンフェリが近くに城を築き、その子孫が14世紀初頭まで一帯を支配した。フランス革命期(1790〜1794年)には一時的に「Mont-Vanault」と改称され、隣接コミューンのブロンヌを吸収合併したという歴史も持つ。

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「Vanault-le-Châtel」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報