Citry / シトリー
シトリーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストの西端に位置するマルヌ川左岸の小村。オートル・クリュ格付けで栽培面積わずか14haほど、ピノ・ムニエが畑の6割以上を占めるムニエ主体の産地だ。シャンパーニュ地方のなかでもとりわけ静かなこの地の個性は、まろやかな果実味にある。
基本情報
| 地域圏(Région) | Île-de-France |
| 県(Département) | Seine-et-Marne |
| 区(Arrondissement) | Meaux |
| 郵便番号 : | 77730 |
| 面積 : | 5.04 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Bussières, Saâcy-sur-Marne, Nanteuil-sur-Marne, Crouttes-sur-Marne, Charly-sur-Marne, Pavant, |
「Citry」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Ouest |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 14.1 ha |
| - Chardonnay | 3.2 ha (22.7%) |
| - Pinot Noir | 2.2 ha (15.6%) |
| - Pinot Meunier | 8.7 ha (61.7%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
畑面積の約62%をピノ・ムニエが占め、シャルドネ(約23%)、ピノ・ノワール(約16%)が続く。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト全域でピノ・ムニエが主力品種となるなか、シトリーもその典型を体現する村だ。平坦地で育ったピノ・ムニエは、果実のやわらかさとまろやかな口当たりを前面に出したシャンパンの素地となる。
テロワール
シトリーのブドウ畑は、マルヌ川左岸(南側)の比較的平坦な低地に広がる。川の対岸(右岸)にはクルット=シュル=マルヌが向かい合い、東方にはシャルリ=シュル=マルヌ、西方にはサアーシー=シュル=マルヌが隣接する。標高は54mから191mと変化があるが、ブドウ栽培は川沿いの低地帯に集中しており、急峻な傾斜地が卓越する他の産地とは地形的な性格が異なる。気候はCfb型の温帯冷夏気候で、年間降水量は約710〜730mm、平均気温は長期では10.6°Cほどだが近年は11.9°Cまで上昇している。降水は年間を通じてほぼ均等に分布し、冬季は平均3°C程度と寒冷。こうした穏やかで安定した気象条件が、ピノ・ムニエの早熟な果実味を無理なく引き出す環境を形成している。
詳細
シトリーはマルヌ川の左岸(南側)に位置し、川を挟んで右岸のクルット=シュル=マルヌと向き合う小さな農村コミューンだ。行政上はセーヌ=エ=マルヌ県(イル=ド=フランス地方)に属しており、シャンパーニュのAOC対象村としては例外的な存在といえる。シャンパーニュ地方319村のうちセーヌ=エ=マルヌ県に属するのはサアーシー=シュル=マルヌ、ナンテュイユ=シュル=マルヌ、そしてシトリーの3村のみで、マルヌ川西部の流れに沿った最西端グループを形成している。なお「シトリー=シュル=マルヌ」と通称されることもあるが、正式なコミューン名に「シュル=マルヌ」は含まれない。
ブドウ畑はマルヌ川沿いの低地帯に広がり、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストの他村に見られる急傾斜の畑とは地形的な性格を異にする。総栽培面積14.10haのうちピノ・ムニエが8.70ha(約62%)を占め、シャルドネ3.20ha、ピノ・ノワール2.20haが続く構成は、ウエスト地区のピノ・ムニエ主体の傾向を体現している。栽培農家5名が確認されているが、シトリーを本拠地とし自社ブランドでシャンパンを出荷する生産者は確認されていない。
集落の歴史は先史時代にさかのぼるとされ、石器の発見やローマ街道の渡し場跡が残る。地名の語源はガロ=ローマ系の人名「Citterius」に由来し、中世文献には「Citri」(1225年)などの表記で登場する。栽培面積は1997年の8haから2019年には13.9haへと拡大しており、この地区への関心が徐々に高まっていることを示している。
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参考情報
fr.wikipedia.org, en.wikipedia.org, maisons-champagne.com, winetomas.wordpress.com, Google Maps, OpenStreetMap,