Sacy Soeur & Frère / サシー・スール・エ・フレールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Verzyを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Sacy Soeur & Frère / サシー・スール・エ・フレール

Sacy Soeur & Frère

サシー・スール・エ・フレール

サシー・スール・エ・フレール(Sacy Soeur & Frère)は、ヴェルジィのグラン・クリュ村で家業を継いだ姉弟が2018年に立ち上げた新世代ブランドです。有機栽培の自社畑を全量木樽・野生酵母で仕込み、単一品種・単一区画ごとにテロワールの個性を表現します。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51380 Verzy / ヴェルジィ [Grand Cru]
所在地6 Rue de Verzenay, 51380 Verzy (Google Maps)
公式サイト-
SNS@champagnesacysoeuretfrere
製造業者種別NM
インポーターヴィヴィット
生産者表記LOUIS DE SACY
関連銘柄Louis de Sacy

商品更新情報

特徴・スタイル

醸造はステンレスタンクを全廃し、すべてのキュヴェを木樽で発酵・熟成させる方式に統一しています。酵母は自生する野生酵母のみを用い、品種ごと・区画ごとに完全に分けて仕込むことで、余計な均質化を避けています。人為的な介入を最小限に抑えたナチュラルな造りを貫き、ブラン・ド・ブランの1種は亜硫酸を一切添加しません。ラインナップは単一品種の「モノ」と単一区画の「パーセレール」の2系統に整理され、木樽由来の複雑なアロマと、区画ごとのテロワールの透明感を両立させるスタイルを志向しています。

歴史・ブランドストーリー

サシー家は17世紀からヴェルジィで葡萄栽培を営んできた一族で、姉のヤエル・サシーと弟のジョナタン・サシーは実に13代目にあたります。二人は学生時代からそれぞれ渡米・渡仏でワイン業界の経験を積み、ヤエルはアメリカでのワイン販売を通じて、ジョナタンはボルドーでのワイン学修士取得とニューヨークでの実務を経て、故郷ヴェルジィの家業へ戻りました。父アラン・サシーの理解のもと、それまで購入葡萄も用いていた栽培・醸造方針の転換を段階的に進め、2018年に自社ブランド「サシー・スール・エ・フレール」を立ち上げます。2019年に初ヴィンテージを仕込み、2021年からは畑の有機栽培への転換に着手、2023年にエコサート認証を取得しました。2024年6月に最初の3キュヴェを市場投入して正式デビューし、同年秋にさらに3キュヴェを追加。2025年には全6キュヴェが揃い、日本を含む各国への輸出も始まっています。

詳細

一族が代々受け継いできた畑は、ヴェルジィを中心に6つの村・27区画、合計18haに広がります。主力となるグラン・クリュ村ヴェルジィのほか、セルネ=レ=ランス、トルスロン、ダムリー、フルーリー=ラ=リヴィエール、ブリニー(オーブ)と、モンターニュ・ド・ランス北部からヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・バールにまたがる区画を持ちます。ヴェルジィはシャンパーニュの中でもごく限られたグラン・クリュ格付けの村の一つで、一族の畑はその中核区画に位置しています。土壌は粘土石灰質から泥灰質までさまざまで、品種はピノ・ノワールを主体にシャルドネとムニエを織り交ぜた構成です。

2021年から有機栽培への転換を進め、2023年にはヴェルジィとセルネ=レ=ランスの区画でエコサート認証を取得しました。他の区画についても、順次転換を進めている段階です。加えてビオディナミ的な農法や、畑に樹木を植え戻すアグロフォレストリーも導入し、「生きた土壌から生きたワインが生まれる」という哲学のもと、栽培環境全体の再生に取り組んでいます。有機認証に加えて、HVE(環境高付加価値)およびVDC(シャンパーニュ持続可能な栽培)の認証も家族ドメーヌとして取得しています。アグロフォレストリーの取り組みは村内の同世代の生産者とも共有され、村全体でより多くの樹木を畑へ呼び戻す活動として広がりつつあります。ビオディナミの研修にも周辺地域の同世代の生産者と連携して参加するなど、知見の共有にも積極的です。

栽培・醸造にセラーマスターは置かず、姉弟自身がすべての工程を一貫して手がけています。ただしこの畑は一族が営むドメーヌ全体の資産であり、収穫のうち本ブランドで醸造するのはごく一部にとどまり、残りはネゴシアンへ販売されています。

栽培データ(家族ドメーヌ全体)
畑面積18ha
村数・区画数6村・27区画
平均樹齢33年
品種構成ピノ・ノワール65%/シャルドネ30%/ムニエ5%
初ヴィンテージ2019年

醸造方針

品種・区画ごとに完全に分けて醸造することを徹底し、それぞれの持ち味を単独で表現する方針を貫いています。発酵・熟成はステンレスタンクを使わず全量を木樽に委ね、酵母も自生する野生酵母のみを用いています。ブラン・ド・ブランの1種は亜硫酸を一切添加しないキュヴェで、人為的介入を最小限に抑えたナチュラルな方向性を象徴しています。

ラインナップは単一品種で仕込む「モノ」と、単一区画で仕込む「パーセレール」の2系統を軸に構成され、ロゼ・ド・マセラシオンやコトー・シャンプノワの赤・白といった、スパークリング以外のスタイルも手掛けます。2024年6月に最初の3キュヴェで市場デビューを果たし、同年秋に3キュヴェを追加。2025年には全6キュヴェが出揃い、レンジとしての骨格が固まりました。6キュヴェの内訳は、ブラン・ド・ノワール1種、ロゼ・ド・マセラシオン1種、コトー・シャンプノワの赤・白各1種、そしてブラン・ド・ブラン2種という構成で、ヴェルジィという単一村の中に多様なスタイルを凝縮しています。

ラベルのデザイン

ボトルのエチケットは地元出身の女性アートディレクターが手掛け、若木の葡萄と一族に代々伝わる鏡をモチーフにした統一されたビジュアルで揃えられています。鏡に映り込む意匠がキュヴェごとに異なる構成で、それぞれの物語を視覚的に語る仕掛けになっています。

評価・展開

2024年のデビューから日が浅いブランドですが、ランスのミシュラン三つ星レストランでのオンリスト実績を早くも獲得しています。日本を含む複数国のインポーターから引き合いを受け、初年度から輸出を開始しました。メゾンと協同組合の力が強く独立系の新しい造り手が育ちにくいグランド・モンターニュ・ノール地区にあって、家業を継いだ次世代による独立ブランドの誕生は、地区にとっても意味のある出来事と受け止められています。

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キュヴェ一覧

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Les Courtisols du fût [ur] / レ・クルティソル・デュ・フュチュール

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