Robert Barbichon / ロベール・バルビションは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Gyé-sur-Seineを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Robert Barbichon / ロベール・バルビション

Robert Barbichon

ロベール・バルビション

ロベール・バルビションは、コート・デ・バールで自社畑のブドウのみを醸造するレコルタン・マニピュラン(栽培醸造家)の家族経営メゾン。4代目の兄弟が営み、ビオディナミ栽培の畑から生まれるロゼ・ド・セニエは、テロワール由来の塩味とほろ苦い余韻が個性を放つ。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10250 Gyé-sur-Seine / ジェ=シュル=セーヌ
所在地8 rue de la Vereille, 10250 Gyé-sur-Seine (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-barbichon.fr/
Mailcontact@champagne-barbichon.fr
SNS@champagnebarbichon
Tel+33 (0)3 25 38 22 90, +33 (0)3 25 29 15 68(fax)
製造業者種別RM
インポーター株式会社いろはわいん

商品更新情報

特徴・スタイル

ロベール・バルビションのシャンパーニュを特徴づけるのは、テロワールに根ざした塩気とほろ苦さである。当主は、酸の少ない年ほどこのほろ苦さが味わいの余韻を長く支えると語り、畑の個性をそのまま表現する造りにこだわる。 ロゼは色調も香りもブレンドでは出せない領域を狙い、あえてロゼ・ド・セニエのみを採用する。果皮からじっくり色素を引き出すことで、料理に寄り添う香りと深い色調を両立させながら、渋みが強すぎたり口当たりが複雑になりすぎたりしないよう仕立てている。

歴史・ブランドストーリー

ロベール・バルビションの歴史は、ジェ=シュル=セーヌで4世代にわたりブドウ栽培を営んできたバルビション家の歩みそのものである。かつては地元のレストランや知人向けに小規模な販売にとどまっていたが、2004年、シャンパーニュ「フルーリー」で醸造を学んだマキシムとトマの兄弟が実家に戻り、自らの手で瓶詰めまで手がける生産者へと舵を切った。 兄弟が受け継いだ畑では、2010年に有機栽培の認証収穫を迎え、2012年ヴィンテージからはビオディナミ農法へと転換し、デメテール認証を取得した。全区画を自らヴィニフィエするようになったことで着想を得たのが、先代の時代にはなかった新しいキュヴェ「レゼルヴ・4セパージュ」である。 現当主のトマには2人の娘がおり、次の世代への継承については本人の意向を尊重する方針を語っている。

詳細

ロベール・バルビションの畑は、コート・デ・バールの中心的な村であるジェ=シュル=セーヌを本拠に、クルトゥロン、セル=シュル=ウルスの3つの村にまたがって広がっている。丘陵の斜面下部から上部にかけて区画が点在し、全体の約7割が日照に恵まれる南向き(南東・南西)、残る約3割が北向き(北西・北)に位置する。南向きの区画は日照量に恵まれて完熟を後押しし、北向きの区画は酸を穏やかに保ちながら熟すため、畑全体としてバランスの取れたブドウが得られる。この3村にまたがる畑の分散は、単一区画に依存しない安定した収穫を支えている。

土壌はジュラ紀後期キンメリジャン階に由来する泥灰岩質石灰岩で、海洋性の堆積層がベースとなっている。植えられている品種はピノ・ノワールが中心で全体の7割強を占め、シャルドネ、ピノ・ブラン、ムニエがこれに続く。主体となるピノ・ノワールが骨格としっかりとした果実味を与え、シャルドネが酸とエレガンスを、ピノ・ブランとムニエが果実の柔らかさを補う構成である。区画ごとの樹齢には幅があり、古い樹と若い樹が混在する畑となっている。

栽培・生産データ
自社畑面積9ha
有機認証面積(AB)5.20ha
ピノ・ノワール比率約76%
シャルドネ比率約12%
ピノ・ブラン比率約10%
ムニエ比率約9%
南向き区画比率約70%
北向き区画比率約30%
ACBエンゲージメント2007年11月
有機認証取得(初回収穫年)2010年
ビオディナミ認証(デメテール)2012年ヴィンテージ〜
年間生産量約40,000本

栽培から醸造まで貫く環境認証

ロベール・バルビションは2007年11月にACB(ビオロジック・シャンパーニュ生産者協会)へのエンゲージメントを表明し、2010年に有機栽培の認証収穫を迎えた。さらに2012年ヴィンテージからはビオディナミ農法へと転換し、デメテール認証を取得している。畑ではエコセール認証も取得しており、栽培から瓶詰めまで一貫して環境に配慮した生産体制を築いてきた。

ACBは、シャンパーニュ地方で有機栽培を実践する生産者が加盟する専門団体であり、栽培から醸造までのプロセスを第三者機関が検証する枠組みを提供している。デメテール認証は、有機栽培に加えて堆肥や調製剤の使用、暦に基づいた作業などビオディナミ農法特有の基準を満たした生産者にのみ与えられる。

こうした取り組みの結果、年間の生産量は約40,000本にのぼり、その全量がビオワインとして商業化されている。認証面積はAB認証ベースで5.20haにおよび、対象区画の100%を占める規模である。

醸造方針

ロベール・バルビションのロゼは、当主が一貫してロゼ・ド・セニエ製法のみで仕立てている。黒ブドウの果皮を果汁に浸漬し、狙った色調に達した時点で果汁を引き抜くこの製法により、赤ワインをブレンドすることなく色と香りを引き出す。この製法は手間と時間を要するが、当主はブドウ本来の個性を損なわない唯一の方法と考えている。当主は「濃い色調と料理に合う香りを求めてブレンドで造ろうとすると、赤ワインの比率が高くなりすぎて味わいが不調和になってしまう」と語り、渋みが強すぎたり口当たりが複雑になりすぎたりしないよう、あくまでセニエ由来の自然な色調と香りにこだわる。

醸造では、栽培する全区画を個別にヴィニフィエする方針を採用している。区画ごとの個性を仕込みの段階から丁寧に見極めることで、収穫年やテロワールの違いをより繊細にキュヴェへ落とし込むことができるという考え方に基づいている。

栽培から醸造まで一貫してビオディナミの考え方を軸に据え、畑の個性がそのままグラスに映し出されるスタイルを目指している。テロワール由来の塩味とほろ苦さは、酸の少ないヴィンテージほど味わいの余韻を支える役割を果たすといい、収穫年ごとの違いを覆い隠すのではなく、あるがままに表現する姿勢が造りの根底にある。この塩味とほろ苦さは、泥灰岩質の土壌とビオディナミ栽培によって育まれた根の深いブドウ由来であると当主は捉えている。こうして生まれるロベール・バルビションのシャンパーニュは、派手さよりも土地の記憶を映す実直な味わいを志向している。

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