René-Henri Coutier / R.H.クーティエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ambonnayを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

René-Henri Coutier / R.H.クーティエ

René-Henri Coutier別名:Rene Henri Coutier,Coutier

R.H.クーティエ別名:ルネ・アンリ・クーティエ,クーティエ

R.H.クーティエは、グラン・クリュの村アンボネイで1619年から続く家系が営むレコルタン・マニピュラン(自社畑のぶどうだけで造る生産者)。ピノ・ノワールの聖地にいち早くシャルドネを植えた革新の造り手で、豊かさとフレッシュさを併せ持つ味わいが魅力です。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51150 Ambonnay / アンボネイ [Grand Cru]
所在地10 boulevard des Fosses de Ronde, 51150 Ambonnay (Google Maps)
公式サイト-
Mailinfo@champagnerhcoutier.fr
SNS@rhcoutier
Tel+33 (0)3 26 57 02 55
製造業者種別RM
生産者表記RENÉ COUTIER

商品更新情報

特徴・スタイル

アンボネイはアイ、ブジーと並び称されるピノ・ノワールの銘醸地。しかしR.H.クーティエのシャンパーニュは、村の多くの造り手よりシャルドネを多めにブレンドするのが特徴です。ピノ・ノワールがもたらす果実の豊かさに、シャルドネの伸びやかな酸とミネラル感が重なり、力強さと透明感が同居する味わいに仕上がります。 当主アントワーヌが大切にするのは、豊かさ(オピュランス)と張り(テンション)のバランス。グラン・クリュらしい凝縮感を備えながら、純粋で引き締まったスタイルを貫いています。

歴史・ブランドストーリー

クーティエ家がアンボネイでぶどうを育てはじめたのは、1619年にまでさかのぼります。400年以上にわたり村とともに歩んできた一族の歴史のなかでも、転機となったのが1948年。現当主の祖父アンリ・クーティエが、ピノ・ノワールの銘醸地として知られるこの村で初めてシャルドネを植えたのです。常識にとらわれないこの決断が、のちのメゾンの個性を決定づけました。 かつては収穫の一部をネゴシアン(酒商)へ販売していましたが、現在はすべてのぶどうを自らの手で仕込む完全な自社元詰めに転換。5代目にあたる現当主アントワーヌ・クーティエは、ラベルに自身の名で醸造した旨を記すほど、手仕事に誇りを持つヴィニュロン(栽培醸造家)です。2019年からは有機農法への転換にも着手し、除草剤を使わない栽培を続けながら、全区画での有機認証(AB)取得を視野に伝統と革新を重ねています。

詳細

R.H.クーティエが本拠を置くのは、モンターニュ・ド・ランスの一角、グラン・クリュの村アンボネイです。古くからピノ・ノワールの銘醸地として名高く、村の格付けエシェル・デ・クリュでは白・黒ぶどうともに100%の最高評価を得てきた特別な村です。メゾンはこの村の中だけに9haの自社畑を所有し、畑は40の区画に分かれます。そのすべてがアンボネイ村内に収まるという徹底ぶりで、ひとつの村の個性を、栽培から瓶詰めまで一貫して手がけるレコルタン・マニピュランならではの純度で映し出しています。

畑はモンターニュ・ド・ランスの南から南東を向く斜面に位置し、比較的温暖な微気候に恵まれています。粘土質の土壌にチョーク(石灰岩)の影響が強く加わることで、ワインには豊かさと同時にフレッシュさが備わります。品種はピノ・ノワールが約2/3、シャルドネが約1/3で、平均樹齢は38年に達します。樹齢を重ねた古い樹は根を深く張り、チョーク由来のミネラル感をワインへもたらします。ピノ・ノワール中心の村でこれほどシャルドネを育てる背景には、1948年に現当主の祖父アンリ・クーティエが村で初めてシャルドネを植えたという歴史があります。アンボネイの造り手としては珍しくシャルドネの比率が高い畑構成こそが、豊かさの中に爽やかさを宿すこのメゾンの味わいの土台になっています。

栽培面では2019年から有機農法への転換を進めており、除草剤を使わず有機肥料を中心とした畑づくりを続けています。全区画での有機認証(AB)取得を目指すこの取り組みは、1619年から村の土地と向き合ってきた一族ならではの、次の世代への責任の表れといえます。

栽培・生産データ
自社畑面積9ha(アンボネイ村内のみ)
区画数40区画
品種構成ピノ・ノワール約2/3、シャルドネ約1/3
平均樹齢38年
格付けグラン・クリュ(エシェル・デ・クリュ100%)
年間生産量約6万本
マロラクティック発酵キュヴェの2/3で実施
有機農法への転換開始2019年

醸造方針

醸造で目を引くのは、マロラクティック発酵(乳酸によってワインの酸をやわらげる工程)の使い分けです。実施するのはキュヴェの2/3にとどめ、当主アントワーヌ・クーティエはその理由を「オピュランス(豊かさ)とテンション(張り)のバランスを取るため」と説明します。マロラクティック発酵を行えばまろやかで豊かな味わいに、行わなければ酸のきいた引き締まった味わいになります。その両方を意図的に使い分けることで、アンボネイらしい豊かな果実味と、味わいの芯を走る緊張感を両立させているのです。

小樽の使用もごく限定的で、樽での発酵・熟成を行うのは一部の上級キュヴェに限られます。また、熟成に陶製(セラミック)容器を採り入れるキュヴェもあり、ぶどうと区画の個性に合わせて器を使い分ける柔軟な発想も持ち合わせています。ロゼは、ピノ・ノワールとシャルドネのブレンドに赤ワインに仕立てたピノ・ノワールを加える方式です。年間生産量は約6万本。家族の目が行き届く規模を守りながら、全量を自社で仕込む造りを貫いています。

1948年の区画が生んだ単一区画キュヴェ

メゾンの象徴ともいえるのが、アンリ・クーティエが1948年に植えた歴史的なシャルドネの区画です。この区画のぶどうだけを用いた単一区画(モノクリュ)キュヴェ「ラ・ピエール・オー・ラロン(La Pierre Aux Larrons)」は、2020年春にリリースされたメゾン初の単一区画キュヴェです。村内に40を数える区画の中から、この歴史的な一画だけを選んで瓶詰めするという決断には、区画ごとの個性を見極めてきた家族の自負がにじみます。

村にシャルドネを根づかせた祖父の挑戦は、70年余りの時を経てひとつのキュヴェとして実を結びました。1619年から続く歴史を土台に、有機転換や新しい容器の導入といった試みを続ける姿勢に、村で初めてシャルドネを植えた革新の精神は今も脈々と受け継がれています。

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