Michel Gentilhomme / ミッシェル・ジャンティオムは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Aÿを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Michel Gentilhomme / ミッシェル・ジャンティオム

Michel Gentilhomme

ミッシェル・ジャンティオム

ミッシェル・ジャンティオムは、シャンパーニュの聖地アイ村でグラン・クリュ格付けの自社畑のみを醸造するレコルタン・マニピュラン(RM、栽培家元詰め生産者)。マロラクティック発酵を行わずフレッシュさを守り、瓶内熟成5年以上を経てからリリースする、じっくり型のシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
Aÿ-Champagne / アイ=シャンパーニュ
- 51160 Aÿ / アイ [Grand Cru]
所在地3 rue Jules Lobet, 51160 Aÿ (Google Maps)
公式サイトhttp://www.champagne-michel-gentilhomme.com/
Mailchambre-d-hotes@wanadoo.fr
SNS@champagne.michel.gentilhomme
Tel+33 (0)3 26 55 69 08
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

マロラクティック発酵をあえて行わないのが、ミッシェル・ジャンティオムの持ち味。リンゴ酸由来のシャープな酸が生きたまま残るため、若いうちからフレッシュな印象で楽しめる。それでいて口当たりは硬すぎず、心地よいヴィノジテ(ワインらしいふくよかさ)を感じさせるのが面白いところだ。 さらに一部の基酒はオーク樽で12か月熟成させ、リリース前には最低5年もの瓶内熟成期間を確保する。伝統的なプレソワールで搾った果汁と、じっくりとした熟成期間の掛け合わせが、トーストしたパンのような香ばしさを伴う奥行きのある味わいを生み出している。

歴史・ブランドストーリー

ミッシェル・ジャンティオムの畑仕事は、1847年にミシェル家がこの地でワイン造りを始めたときにさかのぼる。舞台となるアイ村は、かつてフランソワ1世やアンリ4世といった歴代の国王たちが自らのプレソワール(搾汁機)を構えたと伝わるほど、古くからシャンパーニュの中心地として名を馳せてきた土地である。 現当主ヴァンサン・ミシェル(1962年生まれ)は1987年に家業に就き、1993年に自らの名を冠したブランド「ミッシェル・ジャンティオム」を立ち上げた。2003年には法人SCEVミッシェル・ジャンティオムの代表に就任し、経営の舵取りを担っている。 醸造所には18世紀に建てられたヴィニュロンの邸宅を今も使い続け、アーチ門をくぐった先に中庭が広がる趣ある佇まいを残す。邸宅の一部は「ラ・ジャンティオミエール」として、ジット・ド・フランス認定のゲストハウスにも生まれ変わり、ワイン造りと宿の営みが同じ屋根の下で続いている。

詳細

ミッシェル・ジャンティオムは、自社で栽培したブドウのみを使って醸造・瓶詰めまで手がけるレコルタン・マニピュラン(RM、栽培家元詰め生産者)である。運営母体は「SCEV(栽培経営民事会社)ミッシェル・ジャンティオム」という家族経営の法人で、大手ネゴシアンとは異なる、畑に根差した造り手としての性格が色濃い。

自社畑はすべてシャンパーニュ屈指の銘醸地アイ村に位置し、格付けの指標「エシェル・デ・クリュ」で100%、すなわちグラン・クリュの評価を受けている。面積は約8〜9haで、白亜質の石灰岩とカルカリー・クレーを主体とする土壌がアイ村共通のテロワールを形づくり、ブドウに繊細なミネラル感を与えている。

植えられているのはピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3品種。アイ村はピノ・ムニエでもグラン・クリュ表示が認められる数少ない例外地区のひとつで、この地ならではの構成比が生きている。ブラン・ド・ブラン以外のキュヴェでは黒ブドウをやや優勢とする方針を取り、収穫は今も伝統に則った手摘みで行われる。

栽培にあたっては「culture raisonnée(リーズンド農法)」を掲げ、農薬使用を抑えた栽培に取り組んでいる。こうした畑仕事から醸造、瓶内熟成、リリースまでの一連の工程は、現当主ヴァンサン・ミシェルの手により、アイ村内で一貫して管理されている。

栽培データ
自社畑面積約8〜9ha
格付けグラン・クリュ(エシェル・デ・クリュ100%)
主要品種ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ
瓶内熟成期間最低5年
樽熟成期間一部基酒を12か月(オーク樽)

醸造方針

収穫したブドウは昔ながらのプレソワール(搾汁機)で搾汁され、一部の基酒はオーク樽で12か月間熟成される。マロラクティック発酵は行わない方針を貫いており、これによりリンゴ酸由来のフレッシュな酸を保ったスタイルに仕上がる。黒ブドウをやや優勢としたブレンド構成は、アイ村ならではのピノ・ノワールの骨格を生かす狙いによるもので、余韻に深みを添えている。

瓶詰め後はリリースまでに最低5年間の瓶内熟成期間を確保するという、長期熟成型の哲学を守り続けている。この時間をかけた造りが、トーストしたパンを思わせる香ばしさと、柔らかく心地よいヴィノジテ(ワインらしいボリューム感)を伴う味わいの土台となっている。こうした手間を惜しまない造りの積み重ねが、アイ村のグラン・クリュらしい厚みと気品を兼ね備えた味わいを支えている。

ラインナップの幅

ラインナップは、黒ブドウのムニエを主体としたレゼルヴ・ムニエ・ブリュット・ブラン・ド・ノワールから、シャルドネのみで仕上げるブラン・ド・ブラン、色づきと果実味を楽しめるブリュット・ロゼ、通常キュヴェのブリュット・トラディション、そして年による個性を映すブリュット・トラディション・ミレジメまで幅広い。マロラクティック発酵なし・長期瓶内熟成というハウススタイルを軸に、多彩な表情を持つラインナップを構成している。いずれのキュヴェも、グラン・クリュのアイ村で育ったブドウのみを用いる一貫した生産方針のもとに造られている。

ゲストハウス「ラ・ジャンティオミエール」

ミッシェル・ジャンティオムは、ワイン造りと並行して宿泊施設の運営も行っている。醸造所として使われているのは18世紀に建てられた元ヴィニュロンの邸宅で、アーチ状の門をくぐった先には中庭が広がる趣ある佇まい。その一部は「ラ・ジャンティオミエール」として、フランスの田舎の宿を認定する「ジット・ド・フランス」の3エピを獲得したゲストハウスに生まれ変わり、最大5名までの宿泊が可能となっている。

畑仕事とホスピタリティを同じ屋根の下で営むスタイルは、家族経営ならではの距離の近さを感じさせる特徴のひとつだ。ワイン産地ならではの滞在を求める旅行者にとって、畑や醸造所の雰囲気を間近に感じられる貴重な拠点となっている。

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