J. M. Tissier / J.M.ティシエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Chavot-Courcourtを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

J. M. Tissier / J.M.ティシエ

J. M. Tissier

J.M.ティシエ

J.M.ティシエは、エペルネ南部のシャヴォ=クルクールで1931年から続く家族経営メゾンです。除草剤を使わない持続的な栽培と月齢暦に沿った丁寧な瓶詰めで、四代にわたり育んできたテロワールの表情を素直に伝えるシャンパーニュを、自らの手で仕上げるRM(レコルタン・マニピュラン)の造り手です。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Côteaux Sud d'Epernay / コトー・シュッド・デペルネ
51530 Chavot-Courcourt / シャヴォ=クルクール
所在地9 rue du Général Leclerc, 51530 Chavot-Courcourt (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-jm-tissier.com/
Mailcontact@champagne-jm-tissier.com
SNS@champagnejmtissier
Tel+33 (0)3 26 54 17 47, +33 (0)3 26 59 01 43(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

J.M.ティシエの醸造哲学は、畑と対話しながら余計な手を加えないことに尽きます。除草剤に頼らず、耕耘と樹皮堆肥で土を育てる持続的なヴィティカルチャーが、ブドウ本来の果実味を支えています。手摘みで収穫したブドウは畑ごとに厳しく選果され、一部はオーク樽で半年ほど熟成させることで、ヴィンテージ・キュヴェに深みと複雑さを与えています。ドサージュは「オン・ザ・フライ」方式で仕上げ、収穫を終える喜びを分かち合う伝統行事コシュルーも大切に受け継いでいます。

歴史・ブランドストーリー

物語は1931年、祖父ディオジェーヌ・ティシエがシャヴォ=クルクールでブドウ栽培を始めたことに端を発します。畑は息子ジャン=マリーと妻シュザンヌへと受け継がれ、7人の子どもたちに囲まれながら育まれていきました。三代目となるジャックは14歳から家業に加わり、父の畑を丹念に耕し続けました。転機は1989年の収穫期、ジャックはマリー=クリスティーヌと出会います。二人は力を合わせ、1998年7月31日に自らの経営として「J.M.ティシエ」を設立しました。 以来、息子2人が四代目として後を継ぎ、次男アントニーは2021年1月に経営へ加わっています。同年、アントニーが手がけたキュヴェ「ディオジェニス ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ2015」がコンクール「Jeunes Talents du Champagne」で観客賞を受賞し、次世代の力を示しました。

詳細

J.M.ティシエは、エペルネ南部丘陵地区(コトー・シュッド・デペルネ)に位置するシャヴォ=クルクールを本拠とするレコルタン・マニピュラン(RM)です。1931年に祖父ディオジェーヌ・ティシエが開いた畑を父ジャン=マリーが受け継ぎ、現当主ジャックと妻マリー=クリスティーヌ、そして四代目となる息子たちへと、四世代にわたって守り育てられてきました。

自社畑は約6ha(フランス語版サイトでは5.95haとも表記)に及び、シャヴォ=クルクールを中心にムーシー、ピエリー、エペルネ、キュイ、グラン・クリュのクラマン、ダムリー、ドルマン、コート・ド・セザンヌ地区といった複数のコミューンに区画が点在します。一つの村に留まらず広範囲にわたって畑を保有することで、標高や日照条件の異なる複数のテロワールを組み合わせ、単一の産地には出せない奥行きのあるアッサンブラージュを可能にしています。

栽培においては除草剤を用いず、耕耘や樹皮堆肥といった有機質資材によって土壌本来の力を引き出す持続的なヴィティカルチャーを実践しています。化学的な介入に頼るのではなく、土と根を長い時間をかけて育てるという姿勢は、2020年収穫年よりHVE(高環境価値)とVDC(シャンパーニュ持続可能ヴィティカルチャー)という2つの認証取得という形で公式にも裏づけられることとなりました。収穫はすべて手摘みで行われ、畑ごとに厳格な選果を経てから醸造工程へと送られます。収穫を終えるとブドウ栽培農家の伝統行事「コシュルー」を開き、一年の実りへの感謝と来年への希望を分かち合います。数字には表れない、土地と人への敬意がこのメゾンの土台になっています。

栽培・生産データ
自社畑面積約6ha
品種構成シャルドネ40%/ムニエ40%/ピノ・ノワール20%
環境認証HVE・VDC(2020年収穫年〜)
栽培開始1931年
ブランド設立1998年
瓶詰め時期5〜6月
樽熟成期間(一部シャルドネ)6か月

醸造方針

搾汁後は一部のキュヴェでマロラクティック発酵を行い、まろやかな酸とふくよかな質感を引き出しています。シャルドネの一部はオーク樽で6か月ほど熟成させ、ステンレスタンクで仕上げたワインと組み合わせることで、複数の産地由来の果実味に厚みと複雑さを与える設計です。瓶詰めは自社にて毎年5〜6月、月齢暦に沿ったタイミングで行われ、ワインが最も落ち着いた状態で瓶内に収まるよう配慮されています。ドサージュ(門出のリキュールの添加)は「オン・ザ・フライ」と呼ばれる方式を採用し、最新のテクノロジーキャップを用いることで、澱抜きから打栓までの一連の工程における品質のばらつきを最小限に抑えています。手間を惜しまないこうした細部の積み重ねが、ブランドとしての一貫した味わいを支えています。

ラインナップの多様性

ハウスのレンジは、シャルドネとムニエを主体とするNVの「レフレ・ド・テール」「エクラ・ド・テール」から、アッサンブラージュによるロゼ「エデン・ド・ロゼリス」、無補糖に近い辛口の「ブリュット・ナチュール」、伝統的な自然発酵の技法による「アンセストラル」まで幅広いです。ロゼ・ド・セニエ製法によるヴィンテージ・キュヴェも手がけ、収穫年ごとの個性を映すラインとして位置づけられています。シャンパーニュ以外にも、地域の伝統的なスピリッツであるラタフィア・シャンプノワやマールを造っており、ブドウ栽培から生まれる副産物までも余さず活かす姿勢がうかがえます。

受賞歴・評価

2021年、若手生産者の技術と個性を競うコンクール「Jeunes Talents du Champagne」において、当時経営に加わったばかりのアントニーが手がけたヴィンテージ・キュヴェが観客賞を受賞しました。長く家族で守ってきた畑と技術が、次の世代の手によって新たな評価を得た出来事といえます。ハウス全体としても専門評価誌から継続的に高い評価を得ており、家族経営ならではの丁寧なものづくりが着実に実を結んでいます。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集