Herbert & Co / エルベール・エ・コは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Rilly-la-Montagneを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Herbert & Co / エルベール・エ・コ

Herbert & Co

エルベール・エ・コ別名:エルベール

エルベール・エ・コは、リリー=ラ=モンターニュで2016年に誕生した新鋭メゾン。収量を絞り抜き、ブルゴーニュ産バリックで醸す単一品種キュヴェが、輸出市場から熱い支持を集めている。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51500 Rilly-la-Montagne / リリー=ラ=モンターニュ [Premier Cru]
所在地-
公式サイトhttps://champagneherbertandco.com/
SNS@champagne_herbertandco@thomas___herbert
製造業者種別NM
生産者表記SARL MAISON HERBERT
関連銘柄Didier Herbert

商品更新情報

特徴・スタイル

「シャンパーニュの90%は畑で造られ、残りは愛情とアッサンブラージュで決まる」。当主トマ・エルベールが掲げるこの哲学どおり、INAOの格付けにはこだわらず、自らが最良と信じる区画のブドウだけを選び抜く。 圧搾では一番搾りの中心部分のみを使い、マロラクティック発酵を行わないことで酸のキレを際立たせる。単一品種ごとにバリックで熟成させた、少量生産ゆえの凝縮感が魅力だ。現在は王冠での瓶内熟成が中心だが、近年はよりクリーミーな泡立ちを求めてコルク栓での熟成にも挑戦している。

歴史・ブランドストーリー

起点は1920年、リリー=ラ=モンターニュ村で畑を営みつつ地元協同組合の組合長も務めた創業者フェルナン・エルベールにさかのぼる。1959年に収穫の一部を自社元詰めへ、1982年には3代目が経営を継承した。 転機は2016年。当時24歳の4代目トマ・エルベールが、妻マリー=シャルロットとともに家業に加わる。アヴィーズの醸造学校卒業後、1年の世界旅行を経た2人は、家業の伝統的なブランドとは一線を画す独自ブランド「エルベール・エ・コ」を創設し、栽培をビオへと転換した。 同年最初のシャルドネを仕込み、2019年に新キュヴェを追加。2023年の対外デビューは、瞬く間に世界の輸出市場で評判を呼んだ。

詳細

エルベール・エ・コの本拠は、モンターニュ・ド・ランスに位置するプルミエ・クリュ、リリー=ラ=モンターニュ。一族の畑仕事は1920年、創業者フェルナン・エルベールが自らの畑を管理しながら地元協同組合の組合長も務めた時代にさかのぼる。現在「エルベール・エ・コ」ブランドとして仕立てられる自社畑は約3haとコンパクトだが、本拠地を中心に周辺のプルミエ・クリュやグラン・クリュの村にも区画を構え、平均樹齢約50年の古木を主体とする。

1982年に経営を継いだ3代目、そして2016年に加わった4代目トマ・エルベールへと、代を重ねるごとに探求心は深まっていった。

2016年、当主トマ・エルベールと妻マリー=シャルロットが家業に加わったのを機に、栽培方針を無認証ながら実質的なビオへと転換した。除草剤・殺虫剤を使わず、カバークロップで畑の生物多様性を保ち、ビオディナミの要素も一部取り入れる。すべての作業を手作業で行い、厳格な剪定と芽かきによって、通常10〜12房/株の収量を2〜3房/株まで大胆に絞り込む。認証取得そのものにはこだわらないが、HVE(オート・ヴァルール・アンヴィロヌマンタル)は取得している。

「シャンパーニュの90%は畑で造られ、残りは愛情とアッサンブラージュで決まる」というトマの言葉どおり、INAOの村格付け制度にはこだわらず、自身が最良と判断した区画のブドウのみを厳選してアッサンブラージュする方針を貫く。

畑仕事から醸造まで一貫して手掛ける小規模メゾンだからこそ実現できる、区画ごとの個性を活かしたものづくりが、エルベール・エ・コの真骨頂といえるだろう。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積約3ha
平均樹齢約50年
収量制限2〜3房/株(通常10〜12房/株)
樽熟成期間9ヶ月
瓶内熟成期間最低3年(一部キュヴェは8年)
認証HVE

醸造方針

丹精込めて手摘みされたブドウは、畑から醸造所へと大切に運ばれる。圧搾では、一番搾りの果汁のうち最も上質な中心部分「クール・ド・キュヴェ」のみを使用する。発酵には培養酵母を使わず野生酵母のみを用い、新樽を使わないブルゴーニュ産バリック(228L)で仕込むのが特徴だ。マロラクティック発酵はあえて行わず、シャンパーニュ本来の酸のキレを重視した造りを貫いている。

樽での熟成期間は9ヶ月。その後は瓶内でシュール・リー熟成に入り、最低3年、一部のキュヴェは例外的に8年もの長期熟成を経てからリリースされる。栓には現在、王冠を使った熟成が中心だが、近年はよりクリーミーな泡立ちを求めてコルク栓での熟成にも取り組み始めた。一部のキュヴェでは、伝統的な金属製アグラフによる打栓も採用している。少量生産だからこそ可能な、樽ごとのニュアンスを見極める丁寧な選別が、それぞれのキュヴェに繊細な奥行きを与えている。こうした一連の工程が、この若きメゾンならではの澄んだ果実味と滋味深いテクスチャーを生み出している。

ラインナップの個性

キュヴェはいずれも単一品種で仕立てられ、ムニエ100%、ピノ・ノワール100%、シャルドネ100%というように、それぞれの品種の個性がストレートに映し出される構成だ。すべてブルゴーニュ産バリックで熟成され、際立つ個性を放つ少量生産のレンジとなっている。厳格な収量制限によって凝縮したブドウ由来の果実味を、樽熟成がふくよかに包み込む。

受賞歴・国際評価

ゴ・エ・ミヨ誌でも高評価を獲得しており、品種構成を明記したキュヴェの数々が高得点を受けている。2023年の対外デビューと同時に、世界各国のプロフェッショナルから熱い注目を浴び、瞬く間に評価を確立した新興メゾンとして、シャンパーニュ愛好家の間でも急速に知名度を高めている。ヴィンテージやキュヴェを問わず、シリーズ全体で高い評価を得ている点も特徴だ。小規模ながら国際的な評価を確立するまでのスピードは際立っており、今後の展開からも目が離せない。こうした評価の高さは、栽培から醸造まで手を抜かない姿勢の何よりの証といえるだろう。

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