Ernest Remy / エルネスト・レミーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Mailly-Champagneを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Ernest Remy / エルネスト・レミー

Ernest Remy

エルネスト・レミー

エルネスト・レミーは、マイィ=シャンパーニュのグラン・クリュ地区に本拠を構える家族経営メゾンです。1883年に遡るとされる歴史を、美術史家の夫妻がほぼゼロから独自の解釈で蘇らせ、伝統と現代的な感性を併せ持つグラン・クリュ・シャンパーニュを生み出しています。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51500 Mailly-Champagne / マイィ=シャンパーニュ [Grand Cru]
所在地1 rue Aristide Bouché, 51500 Mailly-Champagne (Google Maps)
公式サイトhttps://www.ernest-remy.fr/
SNS@champagneernestremy
Tel+33 (0)3 26 97 63 55
製造業者種別NM

商品更新情報

特徴・スタイル

グラン・モンターニュ・ド・ランス地区で最も高く評価される品種とされるピノ・ノワールを主軸に据え、マイィ=シャンパーニュとヴェルズネイという2つのグラン・クリュ村の自社畑を礎に仕込まれます。ラインナップは「6つのグラン・クリュ創作」というコンセプトのもとに設計され、伝統的な「セニェ」技法によるロゼから、ブルゴーニュの古樽で発酵させる実験的な一本まで、幅は広いものの、いずれもAOC規定を大幅に超える長期熟成を貫く点で一貫しています。

歴史・ブランドストーリー

美術史家として活動していたアリス・ベラダとタレック・ベラダは、スイスで出会いました。二人の対話から生まれたのが、アリスの家系に伝わるシャンパーニュメゾンの遺産を引き継ぎ、新たな解釈で世に問うという挑戦です。醸造責任者を務めるタレックは、「妻アリスと共に、家族のシャンパーニュメゾンを再生させ、豊かな歴史遺産と独自のノウハウを分かち合いたい」と語っています。 メゾンの起源をたどると、1883年に家族経営のセラーから最初のシャンパーニュが出荷されたとされます。ただし現経営陣自身は、この史実的な起点をそのまま継承したのではなく、家系に残された遺産をもとに「エルネスト・レミー」という物語をほぼゼロから独自のスタイルで再構築したと位置づけています。看板キュヴェの一つ「ラタフィア」は、アリスの祖父にあたるエルネスト・レミー自身がラタフィアを仕込んでいた記憶に着想を得たもので、メゾン名の由来となった人物との結びつきを今に伝えています。

詳細

自社畑はマイィ=シャンパーニュとヴェルズネイという、モンターニュ・ド・ランスを代表する2つのグラン・クリュ村にまたがります。外部資料では隣接するヴェルジィも含めて計15haとされ、なかでもグランド・モンターニュ・ド・ランス地区で最も高く評価される品種とされるピノ・ノワールが主軸に据えられています。一部区画では、日照や土壌の特性を見極めたうえでシャルドネも植樹されており、単一品種に偏らない畑づくりがうかがえます。

収穫はすべて手摘みで行われ、最良の房のみを選び抜く選果が徹底されています。グラン・クリュの果実を無駄にしないという姿勢は、後述する仕込みの丁寧さにもそのまま引き継がれています。

経営母体は現在もサル(Sarl Ernest Remy)という法人形態を保っており、マイィ=シャンパーニュの本拠地から一貫してグラン・クリュ産のブドウにこだわり続けている点も、このメゾンの個性を支えています。

栽培・熟成データ
自社畑面積約15ha(マイィ=シャンパーニュ、ヴェルズネイ他)
Brutの熟成期間36か月以上
Oxymoreの熟成期間4年以上
Rosé de Saignéeの熟成期間48か月以上

醸造方針

ブリュットはグラン・クリュ100%・ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールとして、複数ヴィンテージをブレンドし「エルネスト・レミーらしさの継承」を体現する一本に仕立てられます。石灰岩をくり抜いた円天井のセラーで、AOCシャンパーニュが定める最低12か月を大幅に上回る36か月以上の熟成を経てから出荷されます。

ブラン・ド・ノワールのレンジには、甘やかな余韻を持つドゥミ・セックや、単一収穫年の個性を映すミレジム・エクストラ・ブリュットも用意されています。ミレジムは2007年収穫のグラン・クリュ100%・キュヴェ100%で仕立てられており、年ごとの気候差をそのまま一本の表情として楽しめる構成になっています。こうした異なるスタイルを一つのレンジで提供する構成は、初心者から愛好家まで幅広い層に対応する狙いがうかがえます。

ロゼ・ド・セニェは、樹齢40年を超えるピノ・ノワール100%を用い、冷却下でのマセラシオン後、造り手自らが醸造槽に入りフォークでY字の切れ込みを入れて果汁を自然に流出させる、伝統的な「セニェ」技法によって仕込まれます。得られるのはごくわずかな一番搾り果汁のみで、48か月以上のセラー熟成を経て、ドザージュ6g/Lで仕上げられます。セニェ技法は手間と時間を要し、得られる果汁量も限られるため、造り手の技術と経験が色濃く反映される仕込み方といえます。

一方でオクシモールは、樹齢40年を超える最古区画のピノ・ノワール60%とマイィ産シャルドネ40%を、ブルゴーニュ産の古樽でアルコール発酵・マロラクティック発酵ともに行うという実験的な一本です。仕込み後最初の8か月は澱の上で攪拌をせず静置させ、木を通じたゆるやかな酸化によって香りに複雑さを加えます。熟成は最低4年に及び、栓には伝統的な針金留めの「バーグ・カレ」型コルクが用いられます。アルコール発酵・マロラクティック発酵をともに樽で行うという手法は、シャンパーニュ全体で見ても数少ない選択であり、エルネスト・レミーの実験精神を象徴しています。

これらのキュヴェには「Altitude」「Plénitude」といった副題が添えられ、6つの個性をそれぞれ際立たせる演出が凝らされています。伝統技法を守るロゼと、古樽仕込みで新機軸を打ち出すオクシモールが同じレンジに共存する点に、エルネスト・レミーの造り手としての幅の広さが表れています。また、シャンパーニュとは別カテゴリーのアペリティフ「ラタフィア」も手がけており、フランス国内限定で展開されています。こうしたレンジ構成の多様さそのものが、家系の遺産を土台にしながらも既存の枠にとらわれず新たな解釈を試みる、現経営陣の姿勢を映し出しています。

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キュヴェ一覧

ブラン・ド・ノワール・ブリュット Blanc de Noirs Brut

Blanc de Noirs Brut / ブラン・ド・ノワール・ブリュット

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