EPC / イーピーシーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄です。
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目次

EPC / イーピーシー

EPC

イーピーシー

イーピーシー(EPC)は、産地ごとに異なる契約生産者と手を組んで仕上げる「調達型」を核としながら、2025年老舗メゾン買収を機に自社畑を持つ体制へも移行したシャンパーニュブランド。ラベルに産地・収穫年・生産者名を明記し、キュヴェごとの個性をそのまま楽しめるトレーサビリティの高さが持ち味。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru]
所在地-
公式サイトhttps://epc-champagne.com/
SNS@epc_champagne
設立2019
製造業者種別ND
生産者表記ÉLABORÉ PAR UNION CHAMPAGNE 51190 AVIZE FRANCE DISTRIBUE PAR SAS GRINCLAIR 60260 LAMORLAYE FRANCE
資本グループChampagne EPC グループ 傘下
関連銘柄Alain Edouard, Charles Mignon

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商品更新情報

特徴・スタイル

EPCのシャンパーニュは、産地ごとの個性をそのまま活かす「シングルテロワール」の発想が軸だ。定番のブラン・ド・ブランはコート・ド・セザンヌ、ブラン・ド・ノワールはコート・デ・バール、グラン・クリュはアヴィーズとオジェ、ミレジメ・プルミエ・クリュはヴェルテュと、キュヴェごとに産地が固定されている。一番搾り果汁のみを使い、ドザージュと亜硫酸は控えめに抑えることで、素材の輪郭がくっきり感じられる味わいを目指す。ラベルには産地や収穫年、生産者名まで記され、グラスの中の一杯がどの畑から来たのかを飲み手自身がたどれる透明性が、このブランドの持ち味だ。

歴史・ブランドストーリー

物語は2018年、エドゥアール・ロワ、ジェローム・ケージュ、カミーユ・ジラルディの3人の出会いから始まる。父アランと共に「アラン・エドゥアール」というキュヴェを手がけた経験を持つロワは、そこからより大きな事業構想を得た。2019年6月、135万ユーロの資金調達を経てEPCは正式に創業。マルヌ県ヴァンデ村の廃屋を買い取って改修し、拠点とした。 2022年には550万ユーロを追加調達し、年間100万本生産を目標に据える。2023年9月には欧州の空港免税店網での取扱いが始まり、国際展開が加速した。そして2025年6月、老舗メゾンのシャンパーニュ・シャルル・ミニョンを買収。生産設備・自社畑・契約栽培家ネットワーク・従業員を統合したことで、当初2027年としていた年間100万本到達の目標を前倒しで達成する見通しとなった。買収後もシャルル・ミニョンは創業家の子世代のもとで独立ブランドとして存続し、EPC自体は創業3人体制を保ったまま、2025年時点で世界55ヶ国に商品を送り出している。

詳細

EPCは、単一の畑や産地に根ざす従来型のメゾンとは異なる成り立ちを持つ。創業時は自社畑を持たず、キュヴェごとに異なる産地の契約生産者、またはその生産者グループと個別に契約を結び、その生産者が使い慣れた設備で仕上げたワインをシェフ・ド・カーヴが選び抜いて世に出す「調達型」のスタイルを核としていたが、2025年の買収を機に自社畑・自社設備を保有する体制へ移行した。契約生産者と組む調達型のスタイルは、この体制変化後も引き続き核の一つとなっている。

ラインナップは、定番7キュヴェで構成する「グラン・クラシック」と、ヴィンテージや限定醸造を含む「シュルプルナン」の2系統に大別される。いずれのキュヴェも単一の産地に紐づけて設計されており、産地の違いがそのままラインナップの多様性につながっている。

経営を担うのは、創業メンバーであるエドゥアール・ロワ、ジェローム・ケージュ、カミーユ・ジラルディの3人だ。製造業者としての区分はND(ネゴシアン・ディストリビュトゥール)で、認定番号はND-1315-001。ぶどうを栽培・醸造する生産者ではなく、複数の生産者から調達したワインを選定・流通させる立場であることを示す区分となる。

本拠地はマルヌ県ヴァンデ村。パリ・トロワ・ランスを結ぶ三角地帯のほぼ中央、コート・ド・セザンヌの丘陵地帯に位置する廃屋を買い取り、全面改修した建物が拠点となっている。裏ラベルの法定表示では、醸造者としてアヴィーズのUnion Champagne、販売元としてオワーズ県ラモルレーのGrinclairの名が記載される。

契約する生産者は、環境に配慮した理性的農業を実践する作り手、あるいは有機栽培やビオディナミへの転換途上にある作り手から選ばれる。産地ごとの個性を尊重し、その土地らしさを損なわないアッサンブラージュを行うことが、EPCの一貫した方針だ。

沿革・生産データ
項目データ
創業2019年6月
創業時資金調達額135万ユーロ(2019年)
追加資金調達額550万ユーロ(2022年)
展開国数55ヶ国(2025年時点)
熟成期間(ブラン・ド・ノワール)36ヶ月以上
熟成期間(グラン・クリュ)48ヶ月以上
熟成期間(ミレジメ・プルミエ・クリュ)144ヶ月以上

醸造方針

仕上げに使うのは一番搾り果汁のみ。ドザージュと亜硫酸添加は低めに抑え、素材そのものの個性が伝わる味わいを目指す。ワインの選定とアッサンブラージュを担うのはシェフ・ド・カーヴのリシャール・ダイイで、各産地が仕上げたワインの持ち味を損なわない構成を組み立てる。

熟成期間はキュヴェの性格に応じて調整される。ブラン・ド・ノワールは36ヶ月以上、グラン・クリュは48ヶ月以上、ミレジメ・プルミエ・クリュは144ヶ月以上と、格付けや産地に応じて長さを変える方針を取る。コルクは品質を重視し、コルク臭の原因となる要素を抑える処理を施したものを使用している。

醸造設備は原則として自社で抱えず、契約生産者の設備を活用する運用を続けてきたが、2025年6月にシャンパーニュ・シャルル・ミニョンを買収したことで状況が変わった。エペルネにあるサーモレギュレート機能付きのステンレスタンクとデゴルジュマン設備を取得し、区画単位での小ロット醸造や瓶内熟成の澱抜き工程を自社の管理下で行えるようになっている。

海外展開

2023年9月には欧州の空港免税店網での取扱いが始まり、国際展開が本格化した。2025年時点で商品は世界55ヶ国に届けられており、同年には輸出販売量がフランス国内販売を初めて上回る見込みとなっている。

買収したシャルル・ミニョンは、1995年にエペルネで創業した老舗メゾンで、買収時点で従業員約15名を抱え、2024年には単独で約100万本を生産していた。輸出比率はおよそ7割に達しており、EPCの国際展開を後押しする戦力として統合された。買収後もシャルル・ミニョンのブランド自体は、創業家の子世代のもとで独立したブランドとして存続している。

2025年10月にはワイン専門メディアのベタンヌ・エ・ドゥソーヴが特集記事でEPCを取り上げ、既存のシャンパーニュの慣習にとらわれない「自由」「現代性」「透明性」を体現するブランドとして紹介した。

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