目次
Domaine de Marzilly
ドメーヌ・ド・マルジリー
基本情報
| 地区 | Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス - Massif de Saint-Thierry / マッシフ・ド・サン・ティエリー |
| 村 | 51220 Hermonville / エルモンヴィル |
| 所在地 | CHÂTEAU DE MARZILLY, 51220 Hermonville (Google Maps) |
| 公式サイト | https://domainedemarzilly.fr/ |
| au@domainedemarzilly.fr | |
| SNS | @domainedemarzillydomainedemarzilly |
| 設立 | 2012 |
| 製造業者種別 | NM |
| インポーター | 株式会社フィラディス |
| 生産者表記 | SAS DOMAINE DE MARZILLY |
最新ニュース・関連情報
商品更新情報
2026-09-30 06:11:23 ユランス・エル.ペ.エムの商品情報を更新しました。
2026-09-30 06:02:23 ユランス・ブリュットの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
ドメーヌ・ド・マルジリーの自社畑は、シャンパーニュ地方最北端に位置するマッシフ・ド・サン・ティエリーの一角、エルモンヴィル村近郊に3.8haを構える。拠点となるのは、数十年間放置され廃墟と化していた12世紀建造のシャトー・ド・マルジリーで、砂質土壌が特徴のこの地域ではムニエがフラッグシップ品種として重視され、少量ながらシャルドネも欠かせない役割を担う。なお瓶に刻まれるブランド名は「Ullens」で、生産者名としてのメゾン名ドメーヌ・ド・マルジリーとあわせて覚えておきたい。
シャトー庭園で行われた土壌分析と地元資料の調査を通じて、マルジリーの地に眠っていたブドウ栽培のポテンシャルが再発見された経緯が、現在の栽培哲学の原点となっている。なかでも象徴的な区画がクロ・ド・マルジリー(Clos de Marzilly)だ。地域でも数少ない歴史的な単一区画で、全体にムニエが植えられ、収穫までトラクターなどの機械的干渉を一切行わず、オーガニック農法とビオディナミの原則に従って管理されている。この区画はEcocertによる正式な有機認証を取得しており、畑全体としてもHVE3(高環境価値認証レベル3)とVDC(シャンパーニュ地方持続可能な栽培認証)を取得するなど、環境に配慮した栽培方針を一貫して貫いている。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 自社畑面積 | 3.8ha |
| 圧搾機容量(コカール式) | 4000kg |
| 発酵用バリック容量 | 205L |
| 樽熟成期間 | 最低12ヶ月 |
| 瓶熟成期間 | 最低36ヶ月 |
醸造方針
収穫はすべて手摘みで行われ、ブドウの鮮度と果皮のハリを保つため専用の冷蔵車で醸造施設まで運ばれる。圧搾には、シャトーの建材だったオーク材を再利用してつくられた伝統的な丸型コカール式圧搾機(4000kg収容)を使用し、優しく丁寧に果汁を取り出すことでブドウ本来の繊細な風味を守っている。発酵はバリック(205L、シャンパーニュ地方で伝統的に用いられるサイズ)で行われ、樽の一部はシャトー庭園で育った木から自家製作されたものだという。地元唯一の樽製造業者と協働し、毎年吟味したオーク材を選びながら、1樽の中でも複数のロースト度合いを使い分けることで、味わいに奥行きを持たせている。
醸造の根底にあるのは、人為的な介入を極力避けるという哲学だ。マロラクティック発酵は自然の成り行きに任せ、澱熟成中のバトナージュ(澱の攪拌)は行わない。醸造工程のいずれの段階でも温度コントロールを行わず、その年の気温・湿度・気圧によって熟成過程が毎年異なることをそのまま受け入れる姿勢を貫いている。均一な味わいを毎年再現するのではなく、その年ごとの自然の呼吸をそのままボトルに写し取ろうとする姿勢が、このメゾンらしさを形づくっている。
瓶詰め前には樽で最低12ヶ月、瓶詰め後は最低36ヶ月という長い熟成期間を経て、ようやくデゴルジュマン(澱抜き)の工程に至る。澱下げは年に2回の手作業によるポワンタージュとピュピトルを用いた伝統的な手法で行われ、デゴルジュマンも機械を使わない手作業の「ア・ラ・ヴォレ」式で仕上げられる。瓶詰めの際は無濾過・無清澄とし、ブドウ由来の風味をできる限りそのままボトルに閉じ込めている。なお、ドメーヌ専用の醸造施設は取材時点で建設中であり、それまではアヤラがかつて使用していた施設を借りて醸造が行われている。
受賞歴・国際評価
ドメーヌ・ド・マルジリーは、設立からまだ日の浅い若いメゾンながら国際的な評価を集めている。2020年にはゴ・エ・ミヨ誌の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に、2021年にはベタンヌ・エ・ドゥソーヴ誌の「ジーニアス・オブ・トゥモロー」に選出され、次世代を担う造り手として注目を浴びた。ヴィノスで複雑味のあるスタイルはミシュランの星付きレストランでも短期間のうちに定番の一本として迎えられており、廃墟の古城から始まった小さな挑戦が、伝統的な手法へのこだわりを通じて着実に評価へとつながっている。
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