Didier Ducos Fils / ディディエ・デュコ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Saint-Martin-d'Abloisを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Didier Ducos Fils / ディディエ・デュコ・フィス

Didier Ducos Fils別名:Didier Ducos

ディディエ・デュコ・フィス

ディディエ・デュコ・フィスは、サン=マルタン=ダブロワの自社畑8haを3代にわたり受け継ぐ家族経営のレコルタン・マニピュラン。畑の主力品種ピノ・ムニエを主役に据えた骨太な味わいと、VDC・HVE認証に基づく環境配慮型の栽培姿勢が持ち味の造り手です。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Côteaux Sud d'Epernay / コトー・シュッド・デペルネ
51530 Saint-Martin-d'Ablois / サン=マルタン=ダブロワ
所在地9 Rue Julien Ducos, 51530 Saint-Martin-d’Ablois (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnedidierducos.com/
Mailcontact@champagnedidierducos.com
SNS@champagnedidierducos
Tel+33 (0)3 26 59 93 39, +33 (0)3 26 52 35 09(fax)
製造業者種別RM
インポーター東亜商事株式会社
生産者表記EARL DIDIER-DUCOS Fils

商品更新情報

特徴・スタイル

看板キュヴェのブリュットは、自社畑の品種構成をそのまま映すピノ・ムニエ主体のアッサンブラージュで、果実の丸みと骨格を両立させた味わいが持ち味です。単一品種で仕込む「アブソリュ」シリーズはムニエ・シャルドネ・ピノ・ノワールそれぞれの個性を際立たせ、赤ワイン成分を樽で熟成させて仕上げるロゼは、複雑味と厚みのある口当たりを生みます。家族3世代が植樹を重ねてきた畑を背景に、品種ごとの持ち味を丁寧に引き出す造りが一貫しています。

歴史・ブランドストーリー

メゾンの物語は、悲劇と再生から始まります。創業者アドリアン・ディディエの妻イヴォンヌ・デュコの兄ジュリアン・デュコは、村の若きレジスタンス仲間とともに密告により銃殺されました。本拠地の通り「Rue Julien Ducos」はこの人物にちなむ名です。アドリアン自身もレジスタンス活動により2年間マウトハウゼン強制収容所に抑留されたが、生還後、一族が代々耕してきたぶどう畑をもとに自らワインを醸造し、収容所仲間とその家族に販売したのがメゾンの始まりとなりました。創業年は1946年とも1950年代とも伝えられます。 1980年、息子クリストフと妻ドミニクが2代目として経営を継承しました。2001年にはクリストフの息子ニコラと妻クロチルドが3代目当主となり、栽培・醸造をニコラが、販売・広報をクロチルドが担う体制を確立しました。年産2万本ほどだった生産量は2011年に6万本まで拡大し、現在は約5.5万本を安定的に生み出しています。

詳細

ディディエ・デュコ・フィスは、コトー・シュッド・デペルネに位置するサン=マルタン=ダブロワ村を拠点とする家族経営のレコルタン・マニピュラン(RM)です。村格付けはオートル・クリュに区分されます。レコルタン・マニピュランとは、自社畑で栽培したぶどうのみを用いて醸造から瓶詰めまでを一貫して行う生産者を指し、同メゾンも法人名EARL DIDIER-DUCOS Filsのもと、栽培から出荷までをすべて自らの手で担っています。

自社畑は本拠地のサン=マルタン=ダブロワ村と隣接するヴィネ村にまたがる8haで、品種構成はピノ・ムニエが70〜80%を占め、シャルドネ15〜20%、ピノ・ノワール5〜10%という比率は看板キュヴェのアッサンブラージュにそのまま反映されています。自社畑で最初にシャルドネが植えられた区画「レ・バス・ラメ」は単一品種キュヴェの原料となり、サン=マルタン=ダブロワ村内の丘陵区画「コトー・デ・ランブール」はムニエを樽熟成させるキュヴェに充てられています。

ムニエ用の区画には家族3世代の足跡が刻まれており、1962年にアドリアン、1987年にクリストフ、2001年にニコラがそれぞれ植樹を行いました。栽培面ではシャンパーニュ地方独自の持続可能な栽培認証であるVDC(Viticulture Durable en Champagne)と、フランス政府が定める環境認証HVE(Haute Valeur Environnementale)の両方を取得しており、EUのFEADER基金を土壌管理用機材の導入に活用するなど、環境配慮型の栽培体制を着実に整えてきました。

生産規模は先代から現在にかけて着実に拡大してきました。2001年の年間生産量は約2万本だったが、2011年には6万本まで伸び、現在は約5.5万本を安定的に生み出す規模に至っています。

アドリアンが収容所からの生還後に築いた畑は、息子クリストフ、孫ニコラへと丁寧に引き継がれ、家族の歴史を映す資産として大切に守られています。現当主ニコラは栽培と醸造を、妻クロチルドは販売と広報を担い、夫婦二人三脚でメゾンを支えています。

栽培データ
自社畑面積8ha
主要品種構成ピノ・ムニエ70〜80%、シャルドネ15〜20%、ピノ・ノワール5〜10%
生産量の推移2001年 約2万本 → 2011年 約6万本 → 現在 約5.5万本
環境認証VDC、HVE

醸造方針

レコルタン・マニピュランとして、栽培から醸造・瓶詰めまでを自社で一貫して手がける体制を貫いています。ロゼキュヴェは、ピノ・ノワールとムニエで仕込んだ赤ワイン成分をオーク樽で熟成させたうえでアッサンブラージュする手法を採用し、複雑味のある味わいを生み出しています。ムニエ100%を樽熟成させるキュヴェは、オーク樽で6ヶ月熟成させたのちセラーで最低3年の熟成期間を経て出荷される、時間をかけた造りが特徴です。

主力となるブリュットに加え、より甘口寄りのキュヴェや、赤ワイン由来の成分を用いるロゼ、収穫年の個性を映すヴィンテージキュヴェ、そして単一品種で仕込むシリーズなど、幅広いレンジを展開しています。こうした手間を惜しまない造りが、ムニエを主体としながらも奥行きのある味わいを支えています。

受賞歴・評価

Guide Hachette des Vinsは、フランスで長い歴史を持つ権威あるワインガイドの一つです。同ガイドの2016年版では、ムニエ100%のキュヴェが「際立った純粋なムニエ」と評されて掲載され、2017年版では看板キュヴェが引用扱いで紹介されました。フランスを代表するワイン専門誌La Revue du Vin de France(LaRVF)でも、看板キュヴェが「coup de coeur(お気に入り)」として紹介されるなど、専門メディアからの評価を積み重ねています。国内外の専門メディアから安定した評価を得ていることは、家族3世代にわたる丹念な畑仕事と醸造への信頼の裏付けといえます。

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