Aurélien Lurquin / オーレリアン・ルルカンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Romeryを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Aurélien Lurquin / オーレリアン・ルルカン

Aurélien Lurquin

オーレリアン・ルルカン

オーレリアン・ルルカンは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸のロムリー村で2.3haの畑を馬で耕す小規模な造り手です。祖父から受け継いだ畑を有機栽培へ転換し、すべてのキュヴェを単一年で仕込みます。張りのある清らかな味わいが、世界の愛好家を惹きつけています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51480 Romery / ロムリー
所在地10 Rue des Gais Hordons, 51480 Romery (Google Maps)
公式サイト-
Mailaurelien.lurquin@orange.fr
SNS@domaineaurelienlurquin
Tel+336 87 48 53 98
設立2007
製造業者種別RM
生産者表記AURÉLIEN LURQUIN

商品更新情報

特徴・スタイル

オーレリアン・ルルカンのシャンパーニュを貫くのは、「張り(tension)」という言葉です。糖や樽の風味で厚みを演出するのではなく、ぶどうそのものが持つ酸と輪郭をまっすぐに立ち上げることを目指しています。 その姿勢は、すべてのキュヴェが単一年で仕込まれる点にも表れています。複数の年をブレンドして味を均すのではなく、その年の天候や畑の表情をそのままボトルに写し取る考え方です。さらに泡のない静かなワインであるコトー・シャンプノワも白・赤ともに手がけており、ロムリーのぶどうの素顔を泡の有無を超えて味わえる造り手といえます。

歴史・ブランドストーリー

ロムリーでぶどうを育ててきたルルカン家は、もともと栽培を副業とし、収穫したぶどうは大手メゾンへ売られていました。当主の祖父が1947年に植えた区画「レ・クレイエール」は、いまも畑の中核として残っています。 オーレリアン・ルルカンはブルゴーニュ・ボーヌのワイン学校で学び、2002年から2005年にかけてペルナン=ヴェルジュレスのドメーヌで研修を積みました。その後はチリのマウレ渓谷へ渡り、馬で畑を耕す農法を体験します。若い日々に各地で吸収した経験が、のちの畑づくりの土台となりました。 2007年、故郷のシャンパーニュに戻った彼は、祖父の畑1.8haを継承します。同じ年に有機栽培への転換を始め、中古のコカール式圧搾機を購入しました。家具職人だった父がこれを修復し、家族の手で醸造の基礎が整えられます。初のボトルが世に出たのは2015年、2012年と2013年のヴィンテージでした。畑はその後2.3haまで広がり、栽培から醸造までを当主がひとりで担う体制が続いています。

詳細

オーレリアン・ルルカンの畑は、すべてが本拠地ロムリーの村内に収まっています。ヴァレ・ド・ラ・マルヌの右岸、標高約250mの斜面に開けたこの村はオートル・クリュに区分されますが、急な傾斜とさまざまな方角を向く区画が入り組む地形が、単調にならない果実を生み出します。総面積2.3haに対して区画は15から18に細かく分かれており、1枚ごとの性格を見極めながら手を入れていく必要があります。

栽培の中心にあるのは、機械に頼りきらない土との向き合い方です。畑は馬で耕され、除草剤や化学肥料は使われません。垣根は通常より高く仕立てられ、樹が自然に伸びる勢いを削がないよう摘芯も控えめに抑えられています。なかには耕作そのものを行わず、土中の生態系に委ねる区画もあります。収穫はぶどうの温度が上がらない早朝の涼しい時間帯にかぎって行われ、房が畑から圧搾機へ届くまでの鮮度が守られます。

こうした畑づくりは2007年、当主が祖父の畑1.8haを引き継いだ年に始まりました。同じ年に有機栽培への転換に着手し、以後は畑の拡張と並行して栽培方法の見直しが重ねられています。祖父が1947年に植えた最古の区画「レ・クレイエール」は今も現役でぶどうを実らせており、樹齢を重ねた古木ならではの凝縮した果実がキュヴェの骨格を支えています。

オーレリアン・ルルカンはレコルタン・マニピュラン(RM)として、栽培から醸造、瓶詰めまでを自身の手で完結させています。2.3haという面積は、ひとりの造り手が畑を隅々まで見て回るのに適した規模でもあり、区画ごとの成熟の差を見ながら収穫のタイミングを決められることが、そのまま味わいの精度につながっています。

植えられている品種はピノ・ノワールを軸に、シャルドネとムニエが続きます。加えてごくわずかにプティ・メリエも残されており、単一品種で仕上げるキュヴェから複数品種を組み合わせたものまで、幅のある表現を可能にしています。

栽培・醸造データ
自社畑面積2.3ha
継承時の面積(2007年)1.8ha
区画数15〜18区画
畑の標高約250m
品種構成ピノ・ノワール40〜60%、シャルドネ25〜35%、ムニエ15〜24%、プティ・メリエ0〜1%
最古区画の植樹年1947年(レ・クレイエール)
圧搾機容量2000kg
圧搾時間最大9時間
澱との接触期間(シャンパーニュ)10〜11か月
樽熟成期間(コトー・シャンプノワ)20〜36か月
新規購入樽年2樽

醸造方針

醸造の出発点は圧搾です。2007年に中古で購入し、家具職人だった父の手で修復された2000kg容量のコカール式圧搾機が、今も現役で使われています。圧搾には最大で9時間をかけ、果皮への負担を抑えながら少しずつ果汁を取り出します。キュヴェとタイユは基本的に分けて扱いますが、年によってはキュヴェ3に対してタイユ1の比率で組み合わせることもあります。

発酵は温度や酵母を強く制御せず、緩やかに進められます。ベースワインに翌ヴィンテージのモストを加えることで発酵をゆっくりと続けさせ、澱と触れる期間を1年以上へ延ばす試みも進められています。シャンパーニュ用のワインは収穫翌年の8月に瓶詰めされ、それまでの10〜11か月を澱とともに過ごします。

コトー・シャンプノワ用のワインは、20〜36か月という長い時間をかけて樽で熟成されます。樽は毎年2樽ずつ新たに買い足され、樽熟成中の亜硫酸は最小限にとどめられるか、まったく加えられません。ムニエから造られるロゼはセニエ方式で、亜硫酸を用いず、3時間という短いマセラシオンによって色と香りだけを引き出しています。いずれも造り手が手を加える幅を意図的に狭め、その年の畑の姿をそのまま残そうとする方針の表れです。

受賞歴と評価

初リリースから10年あまりという若いドメーヌながら、専門メディアからの評価はすでに固まりつつあります。フランスの美食ガイドであるゴ・エ・ミヨは複数のキュヴェに90点台前半の評価を与えており、レンジ全体が安定した水準にあることを示しています。

ラ・レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスは2020年2月にオーレリアン・ルルカンを取り上げ、「a star is born」という言葉で新星の登場を伝えました。自然派ワインを扱うガイドブックにもコトー・シャンプノワが選ばれており、シャンパーニュ以外の造りにも評価が及んでいます。とりわけムニエを主体としたキュヴェは海外の愛好家から熱心に支持され、限られた生産量ゆえに入手が難しい存在として知られています。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集