Antoine Chevalier / アントワーヌ・シュヴァリエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vitry-en-Perthoisを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Antoine Chevalier / アントワーヌ・シュヴァリエ

Antoine Chevalier

アントワーヌ・シュヴァリエ

アントワーヌ・シュヴァリエは、コート・デ・ブラン南東の飛び地コトー・ヴィトリアで、単一区画・単一ヴィンテージのシャルドネ100%ブラン・ド・ブランのみを手がけるレコルタン・マニピュラン。祖父の代からの畑を継ぎ、ビオディナミ栽培で個性豊かな一本を生み出している。

基本情報

地区Vitryat / ヴィトリャ
村51300 Vitry-en-Perthois / ヴィトリー=アン=ペルトワ
所在地4 chemin des Vignes, 51300 Vitry-en-Perthois (Google Maps)
公式サイトhttps://champagneantoinechevalier.com/
Mailcontact@champagneantoinechevalier.com
SNS@champagneantoinechevalier
Tel+33 (0)7 57 42 81 15
製造業者種別RM
インポーターヴィヴィット

商品更新情報

特徴・スタイル

アントワーヌ・シュヴァリエが手がけるのは、単一区画・単一ヴィンテージのシャルドネ100%、ブラン・ド・ブランのみ。白亜質土壌に由来する骨格としなやかさを併せ持ち、凝縮感とミネラル感、そしてフレッシュな果実味が層のように重なる味わいが特徴だ。木樽やタンク、陶製の卵形容器などを使い分けながら自然発酵を行い、瓶内では36か月以上という長い熟成を経てからリリースされる。ドサージュはゼロかごく少量にとどめ、畑の個性をそのまま表現することを重視する造り手だ。

歴史・ブランドストーリー

アントワーヌ・シュヴァリエの物語は、祖父ギー・シュヴァリエが1973年頃、村内の2つのリューディにシャルドネを植えたことから始まる。本業の農家として働く傍ら、当地区のシャンパーニュAOC復帰にも尽力し、後年は村長も務めた人物だった。同年には地元の協同組合設立にも携わり、大手メゾンへのブドウ供給地としての礎を築いたが、自らシャンパンを元詰めすることはなかった。 跡を継いだ父は有望なリューディを選び抜いて畑を広げ、1973年当時0.5ha未満だった自社畑は2010年までに4haに達したとされる。現当主のアントワーヌはアヴィーズの醸造学校を卒業後、フランス内外で10年以上にわたり栽培・醸造の経験を積んだ。 2014年に実家に戻り家業に加わり、父の引退にともない兄と畑を分け合ってアントワーヌは2.5haを継承した。同年からビオロジック栽培への転換を段階的に進め、2016年収穫のブドウで自社初のキュヴェを仕込み、2021年にリリース。デビュー以来、海外でも高い注目を集めている。2023年には熟成環境を整えるため、旧家屋近くのセラーを拡張した。

詳細

アントワーヌ・シュヴァリエの拠点はヴィトリー=アン=ペルトワ。コート・デ・ブラン南東に位置する飛び地、コトー・ヴィトリアの中心地区のひとつで、村内には合計約60haのブドウ畑が広がるが、収穫したブドウを自社で元詰めするのはアントワーヌ・シュヴァリエのみであり、ほかの栽培者は地元の協同組合へ売却している。

自社畑は2.5ha、全てシャルドネで構成され、村内と隣村クヴロにまたがる10区画に分割されている。畑を形成する白亜質土壌は6,500万〜9,000万年前、上部白亜紀のチュロニアン期中期から後期にかけて堆積した複数の地層が重なり合ってできたもので、斜面の上部と下部で白亜の質感やミネラル感が異なるのが特徴だ。

10区画のうち主要な2区画は、対照的な個性を担う。1973年植樹のリューディ「Le Jardin le Meunier」は村内の南向き斜面に位置し、ここから生まれるブドウはキュヴェ「Carkonnia」の原料となる。2000年植樹の「Les Renardes」は隣村クヴロの南東向き区画で、白亜が崩れやすくミネラル感が際立つ土壌を持ち、キュヴェ「Tecta Silva」に仕立てられる。

醸造を手がけるのはアントワーヌ本人で、アヴィーズの醸造学校を卒業後、フランス内外で10年以上にわたり栽培・醸造の経験を積んだ。現在はパートナーのオロールとともにドメーヌを切り盛りしている。

栽培はビオロジックへの全面転換を終え、あわせてビオディナミ農法も導入している。単一年・単一区画で仕込むミレジメ・キュヴェのみを醸造する方針を徹底しており、それ以外の収穫ブドウはすべて地元協同組合へ売却する。アントワーヌはこうした取り組みにとどまらず、周辺地区の他の栽培者によるビオディナミへの転換も支援している。

こうした栽培方針の根底には、化学的な介入を抑えて各区画が持つ個性を最大限に引き出すという考え方がある。生産量はごく少量にとどめられ、各区画・各ヴィンテージの個性をそのまま瓶に閉じ込めることを何より重視するスタイルが貫かれている。

栽培・生産データ
自社畑面積2.5ha
品種構成シャルドネ100%
区画数10区画
澱との接触期間約10か月
瓶内熟成期間36か月以上
デゴルジュマン後の熟成6か月以上
HVE認証レベル3(2016年取得)
VDC認証2016年取得
AB認証2020年収穫分より
デメテール認証2021年より

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行い、小型のコンテナで丁寧に運搬する。プレス後は木樽やタンク、陶製の卵形容器(ウフ)など複数の小容器に分けて自然発酵させており、近年は各容器で自然にアルコール発酵を始めさせる方式へと移行しつつある。瓶詰め前の澱との接触期間は約10か月に及び、清澄・濾過は一切行わない。

全キュヴェを単一ヴィンテージとして扱い、瓶内では常に36か月以上という長期の熟成を経る。デゴルジュマンはドサージュなし、またはごく少量にとどめ、デゴルジュマン後もさらに6か月以上寝かせてからリリースする、時間をかけた造りが持ち味だ。

認証と環境への取り組み

現当主アントワーヌは2014年の家業参画とともにビオロジック栽培への転換を段階的に進め、2016年にはHVE(Haute Valeur Environnementale)レベル3とVDC(Viticulture Durable en Champagne)を取得した。2020年収穫分からはAB(Agriculture Biologique)認証を、2021年からはビオディナミを証明するデメテール認証を取得し、Association des Champagnes Biologiquesにも加盟している。こうした一連の認証取得は、栽培から醸造までを一貫して持続可能な方法で行うという姿勢の表れといえる。

2023年には熟成環境をさらに整えるため、旧家屋近くのセラーを拡張した。地下での貯蔵条件を高めることで、長期熟成を軸とするスタイルを支える体制を強化している。

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