Soutiran / スーティランは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ambonnayを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Soutiran / スーティラン

Soutiran別名:Alain Soutiran

スーティラン別名:アラン・スーティラン

スーティラン(Soutiran)は、グラン・クリュの村アンボネイを拠点に3世代・約70年にわたり醸造を続けてきた家族経営メゾン。祖父の代に始まった歴史を礎に、奥行きと密度、成熟感、そして塩味を感じさせる骨格あるシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51150 Ambonnay / アンボネイ [Grand Cru]
所在地12 rue Saint-Vincent, 51150 Ambonnay (Google Maps)
公式サイトhttps://www.soutiran.com/
Mailinfo@soutiran.com
SNS@champagne_soutiran
Tel+33 (0)3 26 57 07 87, +33 (0)3 26 57 81 74(fax)
設立1990
製造業者種別NM
生産者表記SAS SOUTIRAN ET ASSOCIÉS
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

スーティランが目指すのは、アンボネイならではの骨格と深みを湛えながらも、他にはない個性を感じさせるシャンパーニュ。奥行き、密度、成熟感、そして塩味――この4つのキーワードに、畑と醸造への哲学が凝縮されている。 自社畑はシャルドネ比率がアンボネイの生産者としては高く、ピノ・ノワール由来の骨格にシャルドネならではの繊細さが重なることで、力強さとエレガンスを両立させた味わいを生んでいる。一部をオーク樽で発酵させることも、味わいに複雑な陰影を加えている。 裏ラベルにはデゴルジュマンの日付やキュヴェ情報だけでなく醸造の詳細まで記され、造り手としての透明性と自信の表れとなっている。

歴史・ブランドストーリー

スーティラン家はもともとフランスとスペインの国境に近いピレネー山中の村を出自とし、1880年代に東フランスへ移住した。1916年、末娘ヴィクトリーヌがアンボネイで男児ジェラール・スーティランを出産するが、ジェラールは幼くして両親を失い、村のブヴィ家に育てられる。1954年、成長したジェラールは後見人の畑を借地して独立。1960年に発足したアンボネイ協同組合にも加わり、組合長として1973年には自社瓶詰めシャンパンの生産開始を主導した。 その息子アラン・スーティランは1964年にアヴィーズのブドウ栽培高等学校を卒業し、協同組合での研修を経て1969年に自らの会社を設立。妻ロズリーヌ・ペルティエの旧姓を冠し「スーティラン・ペルティエ」を名乗り、アンボネイの畑を拡大しながら新たなグラン・クリュ・キュヴェを世に送り出した。1989年には長女ヴァレリーが経営に加わって輸出を拡大し、社名は「スーティラン」に簡素化。1999年に入社した夫パトリック・ルノーは義父のもとで研鑽を積み、2005年から醸造・熟成の責任者を務める。現在はヴァレリーとパトリックが率い、3世代70年の経験を受け継いでいる。

詳細

スーティランの拠点であるアンボネイは、モンターニュ・ド・ランス地区に位置するグラン・クリュ格付けの村である。グラン・クリュとは、シャンパーニュ地方の格付け制度において最高位に位置づけられる称号で、アンボネイはその中でも力強く骨格のあるピノ・ノワールの産地として知られる村である。3世代にわたり受け継がれてきた自社畑は6ha・約30区画からなり、その大半はこのアンボネイに集中している。畑が小さな区画に分かれているため、収穫やアッサンブラージュの際に区画ごとの個性を細やかに見極められる点が強みとなっている。現在は「SAS SOUTIRAN ET ASSOCIÉS」として、家族3世代にわたる哲学を引き継ぎながら経営されている。

アンボネイ以外にも、トレパイユ、シニー=レ=ロズ、リュード、シャムリーにプルミエ・クリュの畑を保有し、複数の村にまたがる畑構成が味わいに幅を与えている。中でも特徴的なのはシャルドネの比率が約30%と、アンボネイの生産者としては高めである点だ。これは隣接するトレパイユがシャルドネの銘醸地として知られることの影響であり、ピノ・ノワール由来の骨格にシャルドネならではの繊細さが重なる畑構成となっている。こうした複数村にまたがる畑構成が、単一村では出せない複雑な味わいの層を生み出している。

栽培においては総合的病害虫管理(intégré)を実践している。これは化学農薬の使用を必要最小限にとどめ、天敵や耐性品種の活用など複数の防除手段を組み合わせて病害虫をコントロールする考え方で、環境負荷を抑えながら健全なブドウを育てる狙いがある。加えて肥料は化学合成肥料に頼らず有機質のみを使用しており、土壌の生命力と樹の持続的な生育を重視する姿勢が畑づくりの基本方針となっている。有機質肥料は化学肥料と異なりゆっくりと分解されるため、樹の根が深く広がりやすく、畑本来の個性を表現しやすいと考えられている。

栽培・生産データ
自社畑面積6ha
区画数約30区画
シャルドネ比率約30%
圧搾機容量4000kg(Willmes製膜圧搾機)
オーク樽比率約20%(樽齢3年)
リザーブワイン方式導入2012年〜(レゼルヴ・ペルペチュエル)

醸造方針

収穫したブドウは、Willmes社製の4000kg膜圧搾機で優しく圧搾される。圧搾後の果汁は不要な固形分を抑えながら丁寧に取り分けられ、クリーンでピュアな果実味を守っている。得られた果汁は小容量タンクで温度管理しながら発酵させ、大半はステンレスタンクを用いるが、樽齢3年のブルゴーニュ産オーク樽も約20%の割合で使用し、味わいに複雑な質感を与えている。マロラクティック発酵(乳酸菌の働きで酸味をまろやかにする二次発酵)は通常は完了させるが、ヴィンテージの個性に応じて一部のロットではあえて実施しない年もある。

ベースワインは澱引きをせずに保管し、アッサンブラージュの直前には状況に応じてバトナージュ(澱をかき混ぜてワインに旨みを溶け込ませる作業)を行う。リザーブワインは2012年から「レゼルヴ・ペルペチュエル」という方式を採用し、大容量タンクに保管しながら新しいワインを継ぎ足していく手法で、単年の収穫に左右されない安定した奥行きを生み出している。こうした手間を惜しまない醸造姿勢が、グラン・クリュの畑の力を余すことなく引き出している。

国際的な評価

スーティランのシャンパーニュは、ロバート・パーカー系媒体、ゴ・エ・ミヨ、ジェームス・サックリング、WineCritic.com、アシェットといった国内外の評価媒体から継続的に高い評価を受けており、アンボネイ産グラン・クリュならではの骨格と奥行きが専門家からも認められている。これらは主に欧米の専門家やジャーナリストが手がける評価媒体で、シャンパーニュを含む世界中のワインを試飲・採点し、品質の指標として広く参照されている。こうした評価は、家族3代にわたって培われてきた栽培・醸造への一貫したこだわりが結実した結果といえる。

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