Demière / ドゥミエールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Fleury-la-Rivièreを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Demière / ドゥミエール

Demière別名:A & J Demière,Jack Demiere

ドゥミエール別名:A・&・J・ドゥミエール,ジャック・ドゥミエール

ドゥミエールは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワのフルーリー=ラ=リヴィエールで1936年に生まれた家族経営メゾン。マロラクティック発酵を行わず、酸とブドウ本来の香りを守った塩味・清涼感のあるスタイルで、4代にわたり畑を守り続けている。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51480 Fleury-la-Rivière / フルーリー=ラ=リヴィエール
所在地2 Rue Dom Pérignon, 51480 Fleury-la-Rivière (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnedemiere.com/
Maila-j-demiere@wanadoo.fr
SNS@champagne_demiere@jerome.nizio
Tel+33 (0)3 26 58 43 36, +33 (0)3 26 58 45 11(fax)
設立1936
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

ドゥミエールが掲げるのは「塩味・清涼感・深み・生き生きとした酸」というスタイル。マロラクティック発酵をあえて行わず、ブドウ本来の香りと酸を保つ醸造哲学が味わいの軸になっている。伝統的な圧搾機や木樽、卵形のコンクリートタンクを使い分け、フルーリー=ラ=リヴィエールの洞窟セラーでじっくりと熟成させる。ソレラ方式によるパーペチュエル・リザーブも取り入れ、「高度な醸造の家」を体現する多彩なラインナップを展開している。

歴史・ブランドストーリー

物語は1936年、フェルナン・ドゥミエールが大手メゾンで働きながら、フルーリー=ラ=リヴィエールに最初のブドウ樹を購入したことに始まる。1950年代からは息子ジャック(1939年生)とともに他の栽培者の畑仕事を請け負い、その収入で少しずつ自分たちの畑を広げていった。1980年代にフェルナンが亡くなるとジャックが経営を継承し、80年代末には受託作業を終えて自社ブランドの生産に専念する。 1998年、経営はジャックから娘オードリーとその夫ジェロームへと引き継がれ、2003年には「A&J Demière」ブランドを正式に立ち上げた。2008年の金融危機を機に輸出戦略へ大きく舵を切り、輸出比率は5%程度から約70%まで拡大。2013年にソレラ23とロゼ・ド・セニエ、2014年にエグレゴールを生み出し、2015年には新醸造施設と宿泊施設を新設した。2022年にはネゴシアン資格を取得して増産に踏み出し、コロナ禍からは4代目リザンドルが販売・輸出責任者として経営に加わっている。

詳細

ドゥミエールの自社畑は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワに位置するフルーリー=ラ=リヴィエール村の周辺に広がる10ha。なかでも南向き・南東向きの斜面が続くル・ブリュネ渓谷は、化石や貝殻を豊富に含む砂質石灰岩土壌が特徴で、水はけの良さとミネラル感をブドウにもたらしている。栽培品種は、この地区の主力品種であるピノ・ムニエを中心に、ピノ・ノワール、シャルドネの3種で構成される。

栽培では高環境価値農業(HVE)認証を取得し、土壌や生物多様性を重視した方針を徹底している。表層耕起にとどめて土壌構造を守り、有機質の土壌改良材を使いながら殺虫剤には頼らない。畑の周囲には自然の生垣を残し、多様な生態系との共生をめざす、丁寧な畑仕事が続けられている。こうした栽培への配慮は、次に挙げる数値にも表れている。

栽培・生産データ
自社畑面積10ha
品種構成ピノ・ムニエ50%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ20%
環境認証高環境価値農業(HVE)
輸出比率約70%
ライン構成4コレクション、キュヴェ約20種
創業1936年(現在4代目)

醸造方針

醸造では、ブドウ本来の香りと酸を保つため、マロラクティック発酵をあえて行わない方針を貫いている。伝統的な圧搾機で搾汁したのち、木樽や卵形のコンクリートタンクを使い分けながら、パーセル(区画)ごとにキュヴェを仕込む。熟成は、地下に掘られたトログロダイト(洞窟)セラーで、ゆっくりと時間をかけて進められる。区画ごとに醸造を分けることで、同じ畑の中でも微妙に異なる個性を引き出すことができる。

なかでも際立つのが、1978年に始まったソレラである。スペイン式の伝統的な手法から着想を得たのち、現在では単一のタンクから毎年一部を抜き取り、そこに新酒を継ぎ足していく「パーペチュエル・リザーブ」方式へと改良された。原料はピノ・ムニエ100%で、注ぎ足しを重ねるたびに複雑味と深みを増していく、時間を味方につけた造りである。ドゥミエールが自らを「Maison de haute vinification(高度な醸造の家)」と称するのも、こうした一貫した醸造哲学の表れである。

生産体制

ドゥミエールはRM(レコルタン・マニピュラン)としてスタートした家族経営のメゾンで、現在は3代目のオードリーとジェロームが経営の中心を担う。オードリーが経理・管理を、ジェロームが醸造・アッサンブラージュを受け持つ分業体制のもと、4代目のリザンドルも経営に加わっている。2022年にはネゴシアン資格を取得し、提携する栽培農家からブドウを購入する体制も整えたことで、自社畑だけに頼らない増産が可能になった。

ラインナップ

ラインナップは、アンスピラシオン、リザンドル、コンフィダンシエル、ディヴァンという4つのコレクション、計約20種のキュヴェで構成されている。ミレジム(ヴィンテージ)キュヴェには、フルーリー=ラ=リヴィエールのテロワールを率直に表現するタイプと、より精密な単一区画によるタイプがあり、幅広い個性を楽しめる。コンフィダンシエルの系列にはソレラ方式によるキュヴェも含まれ、栽培から醸造までの一貫したこだわりが凝縮されている。いずれのキュヴェも、フルーリー=ラ=リヴィエールという土地の記憶を映し出す点で共通している。

海外展開

ドゥミエールは2000年代初頭には輸出比率が約5%にとどまっていたが、2008年の金融危機を機に輸出振興へと戦略を転換し、現在では輸出比率が約70%に達している。出荷先は北欧、アジア、オーストラリア、アメリカ、南米と幅広く、コロナ禍からは4代目のリザンドルが販売・輸出責任者として海外市場の開拓を担っている。

2015年に新しい醸造施設を建てた際には、ジット・シャンブルドット形式の宿泊施設も併設した。ブドウ畑やセラーを間近に感じながら滞在できる場として、シャンパーニュ造りの現場を訪れる楽しみを広げている。こうした複合的な取り組みが、ドゥミエールというメゾンの厚みを支えている。

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